「Dune: Awakening」プロデューサーのニルス・ライボルグ氏にインタビュー「スパイスを巡って数百人が同時にゲームをプレイ」「日本語に対応予定」
アメリカの作家フランク・ハーバート氏によるSF小説シリーズ「Dune(デューン)」
日本語訳はもちろん映画「DUNE/デューン 砂の惑星」など映像化も行われている大人気作品です。
そんなDuneをゲーム化した「Dune: Awakening」が東京ゲームショウ2024のLevel Infiniteブースに出展!
開発者のNils Ryborg(ニルス・ライボルグ)プロデューサーにインタビューさせていただきました。
「Dune: Awakening」開発者インタビュー!
ニルス・ライボルグプロデューサー – Saiga NAK― まずは「Dune: Awakening」について教えてください
小説シリーズ「Dune」の世界観をもとに、特に最も厳しい環境といわれているアラキスで生き残ることが目的のオープンワールドサバイバルMMOです。
最初に降り立ったときには何も持っていませんが、灼くような太陽や激しい砂嵐のなかで生き残るために、プレイヤーは植物から水分を獲得したり、基地を建てて拠点を確保します。
中盤になるとNPCやほかのプレイヤーとのやり取りを通じて、より生活を豊かにしたり、キャラクターを成長させることが可能になるでしょう。
終盤には希少な資源である「スパイス」を通して大きなテクノロジーを手に入れたり、政治に参加するなど多くの楽しみ方が用意されています。
オープンワールドサバイバルMMOというゲーム性を軸にこのような要素がふんだんに盛り込まれています。
― “MMO”ということですが、同時にどれくらいの人数のプレイヤーが同じ空間で遊べるのでしょうか
エリアによって異なるのですが、ゲームを始めたときのエリアには「Conan Exiles」シリーズと同じくらいの40~60名程度が接続できます。
また、中盤の“Social Hub”と呼ばれるエリアではさらに多くのプレイヤーやNPCと交流できるようになるでしょう。
さらに“Deep Desert”と呼ばれるシールドの外では、他のプレイヤーとの激しい戦闘も行われます。複数のサーバーのプレイヤーと交流でき、具体的な数字については調整中ですが数百人が同時にゲームをプレイすることになると思います。
― 自分以外のプレイヤーとの関わり方について教えてください
協力と敵対に大別できます。
協力であれば一緒に基地やハウスを建てたり、アイテムの交換も可能です。また、設計したハウスのブループリントを他のプレイヤーに売ることも可能でしょう。
PvPエリアでは他のプレイヤーを倒したり資源を盗むことができます。先ほども言及した「スパイス」は人間の寿命を伸ばしたり潜在的な能力を引き出すことができるエネルギーの源です。
また皇帝に対しての税としての役割も担うのです。
― ゲーム内では他のプレイヤーとボイスチャットなどが可能ですか?
現在調整中ですが、テキストチャットとボイスチャットの両方に対応予定です。
ただし現代のプレイヤーは別のプラットフォーム上でボイスチャットを行うという現状もあることは十分理解しています。
― PvPは緊張感がある一方で初心者には難しい要素ですよね
その通りです。
まず最初に降り立つシールドの中であればNPCもいますし、砂嵐に襲われることもありません。もちろんプレイヤーとの戦闘もありません。例えば自分だけのハウスを建てるなどクリエイティブな遊び方も可能です。
ただし、シールドの外ではとにかく貴重な資源の量が桁違いなんです。さらに「こういうことがしたい!」と思ったときにはシールドの外に出ることが近道になるでしょう。
― 今回出展されたデモ版は英語でしたが日本語の対応予定はありますか?
「Dune: Awakening」はいくつかの言語へのローカライズに対応予定です。
日本語について、吹き替えは予定していませんが字幕やUIなど文字情報はすべて対応予定です。
― 「東京ゲームショウ2024」の感想を教えてください
実は深夜1時に到着して5時間ほど寝た後に会場へ来たので、まだ自分たちのブースをチラっと見ただけなんです(笑)
でも楽しそうな雰囲気はとても伝わってきます。
― 日本に来たのは初めてですか?
2度目です。少し前に東京はもちろん、京都や大阪など主要都市を見てきました。
美しい街並みに加えて食事が本当に美味しかったです。今回も楽しみです!
― ニルス・ライボルグさんが個人的に好きなゲームはありますか?
これは簡単な質問です。私は「ファイナルファンタジーXIV」が大好きです。
この作品はMMOのシステムとして非常に上手くいっていますし、何より特徴的なのがコミュニティの健全さだと思っています。
プレイヤー層が広く、女性のプレイヤーも多いというのが結果として現れているでしょう。
ほかにも「ペルソナ」シリーズやフロム・ソフトウェアのタイトルなど、日本のクリエイターの皆さんは多くの素晴らしい作品を生み出されていると思います。
また「ドラゴンエイジ」や「バルダーズ・ゲート」などのRPGも好きです。
― 「Dune: Awakening」を制作するうえで影響を受けた作品などがあれば教えてください
もちろん最も大きいのは原作の「Dune」です。我々はゲームを作り始める前からファンでした。
そして、私たちの前作「Conan Exiles」シリーズでは大規模なオンラインサバイバルRPGを制作するうえでのノウハウを培ってきました。
そんな私たちのやりたいこととできることが合わさった結果が今回の「Dune: Awakening」だと思います。
映画版などからも美術的なインスピレーションを受けていますね。
― 発売前ではありますが「Dune: Awakening」の展望や期待感などがあれば聞かせてください
作りたいのはDuneという世界の中で生きているという体験です。
一度パッケージを売って終わりというわけではなく、何年も遊んでもらえるような作品にしたいと思っています。
そのためには新しいロケーションやストーリーなどのコンテンツを追加していくこともあるでしょう。
とにかくDuneの厳しい世界を体験できるように現在開発中なので、ぜひ発売した際には皆さんに手に取ってもらえればと思います。
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