リンゴ・スター、カントリーAL『ルック・アップ』2025年1月発売 T・ボーン・バーネットがプロデュース&共同作曲

リンゴ・スター、カントリーAL『ルック・アップ』2025年1月発売 T・ボーン・バーネットがプロデュース&共同作曲

 リンゴ・スターが、6年ぶりのフル・アルバムとなる『ルック・アップ』を2025年1月10日に発売にリリースすることを発表した。

 T・ボーン・バーネットがプロデュースと楽曲の共同作曲を担当した新作カントリー・アルバムで、米ナッシュビルとロサンゼルスで今年に入って録音された11のオリジナル曲が収録される。リリースに先立ち、先行トラックの「タイム・オン・マイ・ハンズ」が配信されている。

 収録される11曲のうち9曲は、T・ボーン・バーネットが単独あるいは共同で作曲したもので、残り2曲のうち一つはビリー・スワンの作、もう一つはリンゴとブルース・シュガーの共作曲となっている。リンゴはすべての楽曲で歌とドラムを担当しているほか、アリソン・クラウスが参加したクロージング・ナンバー「サンクフル」では作曲にも加わっている。さらにT・ボーン・バーネットはこのアルバムのため、アリソン・クラウス以外にもビリー・ストリングス、ラーキン・ポー、ルーシャス、モリー・タトルなど、現在のナッシュビルでもっとも勢いのある精鋭たちを起用。先行トラック「タイム・オン・マイ・ハンズ」は、T・ボーン・バーネット、ポール・ケナリー、ダニエル・タシアン(ブルース・シュガーとともに本作の共同プロデューサーにも名を連ねる)との共作となっている。

 リンゴは生涯に亘ってカントリー・ミュージックを愛好してきた。ザ・ビートルズに在籍していた時期(「アクト・ナチュラリー」、「消えた恋」、「ドント・パス・ミー・バイ」など)にも、それ以前のロリー・ストーム&ザ・ハリケーンズ時代にも、カントリー・ソングやカントリー調の楽曲を数多く演奏/作曲してきた。そして、彼のソロ2作目となった1970年作『カントリー・アルバム』は、その名の通りのカントリー・アルバムとなった。また、カントリーやブルースを心から愛していた彼は、10代のころに英ロンドンから米テキサスへ移住しようとしたこともあった。そのきっかけは、ライトニン・ホプキンスがヒューストンに住んでいると知ったことだった。

 この新作アルバムは、米ロサンゼルスで2022年に行われたイベントにてリンゴとT・ボーン・バーネットが偶然の再会を果たしたことで実現に向かって動き出した(二人の初対面は1970年代のことだった)。そこでリンゴは、当時制作していたEP用に楽曲を提供してほしいとT・ボーン・バーネットに依頼。バーネットはこの仕事に熱心に取り組み、いずれもカントリー調の楽曲を9つも作曲した。それが契機となり、リンゴは『ルック・アップ』の制作に乗り出した。そんな同作は、彼にとって50年以上ぶりのカントリー・アルバムにして、2019年以来のフル・アルバムとなる。

 「カントリー・ミュージックへの愛はいまも昔も変わらない。だけどT・ボーンに曲を書いてほしいと頼んだときは、それがカントリー・ナンバーになるとは思ってもいなかった。でもご覧のように結局はそうなったし、それは素晴らしい楽曲だった」とリンゴは回想する。「当時は一連のEPを作っているころだったから、俺はカントリーのEPを彼と作ろうかと考えた。でも彼が9曲も作ってきてくれたことで、アルバムを作るべきだと思ったんだ!実現させることができて本当に嬉しいよ。T・ボーンや、このレコードの制作に協力してくれた素晴らしいミュージシャンのみんなに、感謝と“ピース&ラヴ”の想いを伝えたい。作っていて楽しいアルバムだったし、聴いてくれるみんなにも楽しんでもらえるといいな」とリンゴは語っている。

 「俺は記憶を遡れる(あるいは遡りたいと思う)限り、ずっとリンゴ・スターのことが大好きだったし、彼の演奏や、歌や、彼の美学が大好きだった」とT・ボーン・バーネットは話し、「彼のあとに登場したドラマーはもれなく、ドラムに対する彼の独創的なアプローチの影響を受けている。それに彼はいつだって最高のロカビリー・シンガーだし、彼の歌うバラードも聴く人の心を揺さぶる。彼と一緒にこの作品を作れたことは、俺にとって60年来の夢が叶ったようなものだ。音楽業界で長く過ごしてきたけど、その中で俺が成し遂げてきたことはどれも、彼や彼のバンドが存在しなければあり得なかった。何よりこのアルバムは、俺や俺のような人たちに彼が与えてくれたものへの感謝を伝える作品なんだ」と述べている。

 アルバムのリリースに合わせ、リンゴは収録曲を米ナッシュビルで披露する予定で、2025年1月14日と15日に、有名なライマン・オーディトリアムでヘッドライナー公演を行う。この公演のチケットは10月25日に開場の公式サイトにて発売予定だ。また、リンゴ・スターとT・ボーン・バーネットは、10月22日の米国東部標準時19時(日本時間9時)にTalkShopLive(ライブ・ストリーミングを活用した大手ソーシャル・セリング・プラットフォーム)の番組にも出演する。

◎リリース情報
シングル
「タイム・オン・マイ・ハンズ」
配信中
https://umj.lnk.to/RingoStarr_tomh

アルバム『ルック・アップ』
2025/1/10 RELEASE
UICY-16264 3,300円(tax incl.)

Photo: Dan Winters

関連記事リンク(外部サイト)

リンゴ・スター、4曲入りの新作『クルキッド・ボーイ』発売決定
リンゴ・スター、全米TOP10入りしたザ・ビートルズ「Now and Then」を語る
ポール・マッカートニー&リンゴ・スター、米ビルボード・チャートで新たな記録達成

  1. HOME
  2. エンタメ
  3. リンゴ・スター、カントリーAL『ルック・アップ』2025年1月発売 T・ボーン・バーネットがプロデュース&共同作曲

Billboard JAPAN

国内唯一の総合シングルチャート“JAPAN HOT100”を発表。国内外のオリジナルエンタメニュースやアーティストインタビューをお届け中!

ウェブサイト: http://www.billboard-japan.com/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。