【宮城県旧鹿島台町(大崎市)】台地に広がる暮らしを感じながら
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、宮城県旧鹿島台町(大崎市)を写真とともに紹介する。
Vol.318/宮城県旧鹿島台町(大崎市)
旧松山町から数キロ南へ下っていくと、旧鹿島台町に入る。まちの東には鳴瀬川が流れ、市街地には東北本線の鹿島台駅が通っている。その地形において、旧松山町と旧鹿島台町の特徴は似ているけれど、旧鹿島町では市街地に入ると丘陵地が近づき、道も起伏が増すのを感じた。互いの距離は近くても、市街地の周辺の地形が違えば、印象も結構変わると感じたのだった。
また、路線図でアクセスを調べてみると、鹿島台からでも大崎市の中心地である古川や、反対側の仙台方面へ、電車で通うことのできる距離だと思った。車なら、石巻方面も十分にアクセスしやすい。大きなまちの中間地点に立地していると言えるかもしれない。
鹿島台神社にも立ち寄ってみた。境内には風鈴が飾られていて、奥の電線が楽譜、風鈴が音符に見えた。ひっそりと佇む神社で、静かに参拝する。
また、神社の周辺の家は間隔が若干空いており、市街地のギュッと集まった様子とは少し違う。家が建った時期が違うのかもしれない。そして、見通しの良い場所で景色を眺めると、遠くは山並みと緑色の田園風景が広がり、手前にやはり市街地が集まって見えた。空から見れば、市街地と田園風景と、もっとはっきりとその違いが見えるのかもしれない。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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