【ライヴ・レポート】BILLY BOOが初のワンマンイベントで示した、自分たちの信じる道──〈BILLY BOO 1st ONE MAN SHOW〉

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【ライヴ・レポート】BILLY BOOが初のワンマンイベントで示した、自分たちの信じる道──〈BILLY BOO 1st ONE MAN SHOW〉

まだまだ暑さの残る、2024年9月22日。渋谷のSTAR LOUNGEにて、〈BILLY BOO 1st ONE MAN SHOW〉が開催された。

BILLY BOOは、2021年よりソロで活動していたSSWのKAZUKI UJIIEが、コロナ禍に分散してしまったメンバーと再度集結し、2024年5月より活動開始した4人組バンド。今年6月に配信リリースされた楽曲“一目惚れmidnight”がSNSを中心に話題を呼び、これからの大きなブレイクが期待される存在だ。

このイベント〈BILLY BOO 1st ONE MAN SHOW〉は、タイトルの通りバンドにとってはじめてのワンマン・イベント。会場STAR LOUNGEには、バンドとしての晴れの舞台を一目見ようと、トレンドに敏感な観客たちが、フロア後方までびっしりと集まっていた。

定刻を迎え会場が暗転するなか、SEとともに、KEI (Gt)、MITSU(Ba)、RIKIYA(Dr)が姿を現す。最後にKAZUKI UJIIE(Vo)が登場すると、会場からは大きな歓声が沸いた。セットリストの1曲目は、今月9月にリリースされたばかりの“Fake Lover”。本命になれない恋心を、クールなサウンドに乗せて歌い上げ、フロアのボルテージを上げる。

【ライヴ・レポート】BILLY BOOが初のワンマンイベントで示した、自分たちの信じる道──〈BILLY BOO 1st ONE MAN SHOW〉

ライヴはそのまま、KAZUKI UJIIEとしてリリースした楽曲、“Walk on”、“愛していたいのに”へと続く。BILLY BOOの持ち味である、KAZUKI UJIIEのハイトーンの美しい歌声が優しく会場を包み込んでいく。

挨拶を挟み、続いてのブロックではカヴァー曲のコーナーへ。ここでは、“君じゃない誰かの愛し方”(原曲:TOMORROW X TOGETHER)、“Supernatural”(原曲:NewJeans)、“Seven”(原曲:JUNG KOOK)というK-POP楽曲の3曲のカヴァーを披露。BILLY BOOは、ロックやHIPHOP、R&Bをルーツにしたミクスチャー・サウンドを持ち味にしているが、こういったカヴァー楽曲でのアレンジも見事なもの。様々なジャンルの楽曲を横断しながら、楽器陣のスキルの豊かさも感じさせる時間になっていた。

MCでは、〈BILLY BOO 1st ONE MAN SHOW〉ということで、バンドメンバーもマイクで自己紹介。しかし、KEI (Gt)、MITSU(Ba)のふたりは緊張していたのか、かなりシャイな様子。RIKIYA(Dr)による、衣装が全然決まらなかったというエピソードも含めて、この日らしい初々しさを感じるMCだった。

ここからライヴは後半戦。ここでKEIがギターからピアノへとパートをチェンジ。KAZUKI UJIIEがオレンジのスポットライトを浴びながら、徳永英明の名曲“レイニーブルー”をしっとりと歌い上げると、フロア一帯がエモーショナルな空気に。ライヴは、そこから楽器陣のみのインストのセクションへと展開。それぞれのアンサブルの強度が高まるなか、次に披露されたのは、この日のために作られた新曲。この曲はKAZUKI UJIIEの真骨頂とも言えるバラード楽曲。その切なく儚い歌声は会場に集まった多くの人を一気に虜にしていた。

続いて“ラブソング”を歌い終え、再びMCへ。KAZUKI UJIIEは、「まだまだ走り出したばかりのBILLY BOOだが、離れていかないだろうかという不安もある」と正直な気持ちを吐露する。そこからさらに、「いまはがむしゃらに4人で音楽を届けていくことしか考えられないが、自分たちはBILLY BOOを信じているし、みんなもBILLY BOOを信じてほしい」と言葉を紡ぎ、集まったすべての人に想いを伝えた。

【ライヴ・レポート】BILLY BOOが初のワンマンイベントで示した、自分たちの信じる道──〈BILLY BOO 1st ONE MAN SHOW〉

そこから歌われたのは、“きみ想い”。リリックのひとつひとつを噛み締めるような、エモーショナルな歌声が響きわたる。次の“For you”では、サビのラインでシンガロングが巻き起こり、この楽曲が多くの人に愛されていることが強く伝わってきた。

ライヴはそこからクライマックスへ。新曲“逆光”から“LOVE PIECE”、“Snow light”の3曲を一気にパフォーマンスすると、これまでとさらにギアが一段上がった感覚が確かにあった。KEIのノイジーなギター、MITSUのうねるようなベース・ライン、RIKIYAの強いアタックのドラム、そして、その場にいる人間全てを魅了するKAZUKI UJIIEのヴォーカル。それらすべてが混ざり合い、4人組のバンドとしての大きなグルーヴが生まれていた。

この日のラスト・チューンは、“一目惚れmidnight”。ファンクやR&Bの空気を醸しながらもキャッチーなメロディーで彼らの名前を知らしめた楽曲である。4人は、ミラーボールの輝きのなか、最後まで自分たちの信じる音楽を届け続けた。

こうして幕を閉じた〈BILLY BOO 1st ONE MAN SHOW〉。まだまだはじまったばかりの4人のストーリーは、これからどんな展開をみせていくのだろうか。ライヴを見れば、その実力には確かなものがあると感じられるだろう。ここから大きくなるポテンシャルを秘めていることは間違いない。

彼らの名前は「BILLY BOO」。「信じる」という意味を持つ「ビリーブ」を冠した彼らは、これからも自分の「信じる」音楽を大切に、これからもどんどんその道を突き進んでいくはずだ。

【ライヴ・レポート】BILLY BOOが初のワンマンイベントで示した、自分たちの信じる道──〈BILLY BOO 1st ONE MAN SHOW〉

取材&文:西田健
Photo:うえむらすばる

ライヴ情報

2024.09.22(Sun)『BILLY BOO 1st ONE MAN SHOW』
[会場]STAR LOUNGE(東京)
セットリスト

M1 Fake Lover
M2 Walk on
M3 愛していたいのに
M4 君じゃない誰かの愛し方 (TOMORROW X TOGETHER カバー)
M5 Supernatural (NewJeans カバー)
M6 Seven (JUNG KOOK カバー)
M7 レイニーブルー (徳永英明 カバー)
M8 Inst
M9 新曲
M10 ラブソング
M11 きみ想い
M12 For you
M13 逆光
M14 LOVE PIECE
M15 Snow light
M16 一目惚れmidnight

インフォメーション

◇Official SNS
YouTube: https://www.youtube.com/@BILLYBOO_OFFICIAL
X: https://x.com/BILLYBOO_offici
Instagram: https://www.instagram.com/billyboo_official/

◇Member SNS
・KAZUKI UJIIE
YouTube:https://www.youtube.com/@kazukiujiie
TikTok: https://www.tiktok.com/@mr.h_k_s99
X: https://x.com/ujiie1999
Instagram:https://www.instagram.com/mr.h_k_s/?hl=ja

・KEI
X: https://x.com/kei_billyboo
Instagram:https://instagram.com/ace_keigo/

・RIKIYA
X: https://x.com/rikiya_boooo
Instagram:https://www.instagram.com/boooo.m_eek/

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