【急上昇ワード】三上寛、「ピラニア軍団」を唄う

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【急上昇ワード】三上寛、「ピラニア軍団」を唄う

東映所属の俳優を中心に結成された「ピラニア軍団」による唯一のオリジナルアルバム、「ピラニア軍団」の47年ぶりとなるLP復刻とインストゥルメンタルを初収録した2枚組のCDの発売を記念した上映会イベントが池袋・新文芸坐にて2024年9月22日(日)19時20から開催された。

イベントは、川谷拓三の初主演作品として「ピラニア軍団」メンバーが総出演した記念すべき作品「ピラニア軍団 ダボシャツの天」の上映からスタート。会場が温まったところで、三上寛によるステージ。「ピラニア軍団」に収められた自身作詩・作曲の楽曲「その他大勢の仁義を抱いて」「菜の花ダモン」「役者稼業」の3曲をセルフカバーで披露。三上寛節で蘇った。

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続いて、「ダボシャツの天」にも出演している女ピラニアこと橘麻紀をゲストに迎え、45年ぶりの再会を果たし、最初で最後?というトークコーナーに。話は、LP「ピラニア軍団」の制作秘話へ。三上寛いわく、「ピラニア軍団」の楽曲は役者にあわせてオーダーメイドしたとのことで、「2人(三上寛と役者)にしかわからない言葉なんか入っている」と話すと、「ということは私(橘麻紀)、菜の花なのよね?」と逆質問する場面も。橘麻紀の明るさ、温かさをイメージし作られた楽曲だとわかった。

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歌入れは、他の役者はレコーディングが初めてなのもあり、尻ごみしてなかなか進まなかったところ、芸能界デビューは歌手であった橘麻紀が「わたしが先歌うわよ」と1番にレコーディングをし、他の役者の歌い出しの指示もしたという。中島貞夫監督からは、「来れなかった人間はレコーディングしないぞ」という鶴の一声があったので、多忙を極めていた俳優たちも撮影の合間に集まり、全員がレコーディングに参加。中島監督はもちろん、深作欣二監督もレコーディングに顔を出したという。今思えば奇跡的なことである。今では考えられない、破天荒な俳優たちのここ(新文芸坐)でしか言えないであろうエピソードの数々は文字にすることはできないが、日本を代表するフォークシンガーでありながら俳優でもあった三上寛が手掛けて、さまざまな奇跡的な出会いで生まれたピラニア軍団による「ピラニア軍団」1977年の発売された稀有な作品を令和に蘇らせた一夜となった。

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プロフィール

<ピラニア軍団とは>
室田日出男や川谷拓三をはじめとする、東映に所属した、斬られ役・殺られ役・悪役など演じる俳優たちが結成した会、メンバーの志賀勝がいつか主役を食うように「ピラニア会」と名付けたのがその始まりとされる。1977年5月21日にリリースされた本作は、役者としても活動をしていたフォークシンガーの三上寛が楽曲プロデュースを買って出て、ベルウッド・レコードで制作が実現したもので、佐藤準、若き日の坂本龍一が編曲・キーボードを担当した他、村上秀一・かしぶち哲郎・後藤次利・斎藤ノブなどの豪華プレイヤーが演奏に参加しており、歌唱録音は東映京都撮影所にて行われた。

<三上 寛 (みかみ かん)プロフィール>
1950年3月20日青森県北津軽郡小泊村(現・中泊町)に生まれる。67年同郷の詩人、寺山修司などの影響を受けて現代詩を書き始める。 69年ライブ活動開始。71年レコードデビュー。タブーな性言語、日本の呪われた風習を題材にした「怨歌」を歌いセンセーショナルを巻き起こし、日本を代表するフォークシンガーとして確立。デビュー50年・古稀を越えて、青森という土地をバックボーンにパワー溢れる津軽を原風景とした人間の生き様を歌う自作の唄は、昭和・平成を越えて、新しい令和という時代の津軽民謡なのかもしれない。
 また詩人として詩集やエッセイも著書多数。 ほかフィールドは広く、俳優(映画「世界で一番美しい夜」 「戦場のメリークリスマス」「トパーズ」などに出演) レポーター(NHK-TV「ふだん着の温泉」)などで活動。

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映画情報

【ピラニア軍団メンバー出演作の特集上映<ピラニアたちの唄(ブルース)>開催中】
開催日:9/19(木)~27(金)※9/23(月)を除く
場所:新文芸坐(東京・池袋)https://www.shin-bungeiza.com/
■上映作品
暴走パニック 大激突(1976)
狂った野獣(1976)
河内のオッサンの唄(1976)
ピラニア軍団 ダボシャツの天(1977)
女獄門帖 引き裂かれた尼僧(1977)

■料金(2本目割)
<1本のみ>:一般1500円、各種割引1100円
<同日2本>:一般1900円、各種割引1500円
※9/22『ピラニア軍団 ダボシャツの天』は特別料金:一般2400円、各種割引2000円
※9/26・27『ピラニア軍団 ダボシャツの天』は「2本目割対象外」:一般1500円、各種割引1100円

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