「波に連れ去られて死ぬかと思った」ジェラルド・バトラーが挑んだ過酷な撮影とは
先日来日し、多くのファンの歓迎を受けた俳優ジェラルド・バトラー。『オペラ座の怪人』や『300』など作品によって常に異なるキャラクターを演じ分ける彼が、次に挑むのは伝説のサーファー。6月15日より公開となる映画『マーヴェリックス 波に魅せられた男たち』にて、見事なサーフィンの腕前を見せています。
共演は、本作がハリウッド大作デビューとなるジョニー・ウェストン。米カルフォルニア北部に現れる世界最大級の大波「マーべリックス」に挑み、22歳の若さで他界したサーファー、ジェイ・モリアリティをフレッシュに演じています。
「撮影中死ぬかと思った」と話すジェラルド・バトラーと、これからの活躍に期待大のジョニー・ウェストン、2人が映画を通して感じたこととは?
――まずはこの映画の内容と、お2人が演じる役柄について教えて下さい。
ジェラルド・バトラー:この映画は弱冠15歳で、“マーヴェリックス”と呼ばれる大波を制したジェイ・モリアリティの実話に基づいたサーフィン映画で、僕が演じるのは……。
ジョニー・ウェストン:15歳って、ありえないよね!(笑)
ジェラルド・バトラー:僕が演じるフロスティは、地元では伝説的サーファーで、ジェイにサーフィンのコーチを頼まれるんだけど、やがて2人の間に師弟を超えた、父と子のような関係が芽生えて行くんだ。
ジョニー・ウェストン:誰かに助けや教えを請うこと自体、けっこう勇気がいることだし、そういった意味でも興味深い関係だよね。
――カリフォルニアのサーファーという、今まで演じたことのないタイプの役柄に戸惑ったりはしませんでしたか?
ジェラルド・バトラー:新しいことにトライするのは大好きだし、この映画自体、サーフィンに興味がなかった人たちを、新たな世界に誘うという意味で、すごくエキサイティングだと思うんだ。この映画に参加したのには、パワフルで感動的なストーリーに共感したからというだけじゃなく、サーフィンにトライしてみたかったからって理由もある。スコットランドで生まれ育った僕には、サーフィンなんて縁遠い世界で、トライするチャンスもなかったからね。まったく新しい体験で、最高に楽しかったよ。
ジョニー・ウェストン:スコットランドではサーフィンの代わりに何して遊んでたの?
ジェラルド・バトラー:羊の群に混ざって山登り(笑)。
――サーフィン・シーンの撮影中、危険な目にあわれたとお聞きしました。
ジェラルド・バトラー:僕なんかにはとても手に負えないような大波に、無謀にも挑戦したせいで、何度かえらい目にあったけど、最終日の撮影ではかなりやばい状況に陥ったんだ。立て続けに押し寄せてくる大波にのまれて、何とか逃げようと必死でパドリングするものの、どうやっても波の外に出られない、って状況だったんだ。ようやく逃れたと思ったら、またすぐに次の大波が来るって具合で、永遠に脱出出来ないかと思ったよ。波に連れ去られて、消息不明(笑)。あの時は本気で死ぬかと思ったね。
――この映画を通して観客に伝えたいメッセージは?
ジェラルド・バトラー:様々な困難を乗り越え、ありったけの勇気と情熱で大波に挑むジェイの姿には、誰もが心を動かされるはずだし、きっと元気がもらえると思うよ。ジェイとフロスティが絆を育みながら、思いがけない形で互いに成長していく様子は、すごく心温まるものだし、この映画を見た人たちが、山登りであれサーフィンであれ、はたまた車の運転であれ、好きなことに全力でぶつかって、めいっぱい生きてやろう、って気持ちになってくれたら嬉しいね。
ジョニー・ウェストン:脚本から完成した映画まで、キャラクター同士の関係がすごく綿密かつ魅力的に描かれているから、観客はどのキャラクターにも共感せずにいられないと思うよ。
マーヴェリックス 波に魅せられた男たち
http://www.disney-studio.jp/movies/mavericks/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。