【宮城県旧瀬峰町(栗原市)】落ち着いた暮らしを感じ、酒屋さんで美味しい酒を教えてもらう
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、宮城県旧瀬峰町(栗原市)を写真とともに紹介する。
Vol.304/宮城県旧瀬峰町(栗原市)
次に向かった旅先は、旧瀬峰町だ。栗原市街地からは南東の方角に位置し、栗原市、登米市、大崎市といった市の中間付近だ。最初に、桜と藤の名所だという「五輪堂山公園」を訪れてみると、今はシーズンが過ぎて緑が茂っていた。なかなか元気いっぱいな茂り具合だったので、途中で踵を返してしまった。
その後、瀬峰駅や瀬峰総合支所の周辺へ。東北本線の停車駅で、駅の横断幕にも「桜と藤の郷 せみね」とかかれていた。支所周辺も比較的静かな暮らしが広がっていて、ぼくもそっとお邪魔させてもらった。
その後、荒町という地区へ向かった。栗原市や登米市では、行政が公開している観光情報をベースに、訪れる場所を探していた。そのときに旧瀬峰町のページで見つけたのが、荒町の「さぶん酒店」さんだった。行政のページだけれど、説明文がユニークで気になったのだ。
そして、ちょうど友人にお酒を贈りたいと思っていた。旅先にいるのだから、大型のチェーン店で買うよりも、「ここから送りたい!」というお店があったらいいなと思っていたタイミングで、さぶん酒店さんと出会った。お店の雰囲気も温かみがあってピッタリだった。店主の方もいらっしゃったので、宮城県の地酒をいくつか聞いた。「ああ、そのまちは今回行けないんだよなあ」という地名もあったけれど、「そこ、すごく好きなまちだった!」という蔵元のお酒があったので、それを選ぶことにした。
ご主人もかつてスーパーカブに乗っていたそうで、九州から東京まで走ったり、東北や北海道を駆け抜けたり、縦横無尽な経験をお持ちだった。明るく声をかけてくださってありがたかったし、小さな交流かもしれないけれど、地元の方と会話できることは、計り知れない喜びがあるなあと感じられたのだった。
後日、友人から御礼の連絡が届いた。よかったよかった。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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