【書籍メシ】吉祥寺のホープ軒のラーメン / 198Xのファミコン狂騒曲
書籍『198Xのファミコン狂騒曲』(著者: 東府屋ファミ坊先生)の393ページに登場する、『ホープ軒本舗 吉祥寺店』(東京都武蔵野市吉祥寺本町1-14-12)のラーメンが実にウマイ。
『ホープ軒本舗 吉祥寺店』のラーメン
ホープ軒といえば、惜しまれつつも閉店した大塚店をイメージする人もいるはず。路面電車を眺めながら立ち食いするラーメン。麺をすする客の姿も含めてノスタルジー。ズズッとすすりながら聴覚で車両の音を楽しむ。
路地にある「いつものあの味」を出してくれる老舗感
エモさでいえば、吉祥寺のホープ軒も極めてエモい。エモすぎて、エモさを禁じ得ない。特に夜のホープ軒はまぶしい。路地にある「いつものあの味」を出してくれる老舗感が、食べる前から伝わってくる。
もう少しスモークやスチームをたけば(?)、あの名作SF映画『ブレードランナー』の世界にあってもおかしくない店舗である。行列ができることもあるが、この日はすんなり入れた。ラッキー。
卓上には唐辛子や胡椒なども完備
入口の券売機で食券を買い、店員さんに案内されて着席。水を飲む。うまい。卓上には唐辛子や胡椒なども完備。「麺半分で!」とオーダーしているお客さんもいた。そういうのもあるのか。
店員さんたちは威勢が良くて元気だが、物腰が優しい。店内はとても狭く、満席状態だとギュウギュウ。狭くて圧縮感ある店内。まったく不快じゃあない。逆に居心地が良い。
まだ麺を食べてないけどウマさ確定
ラーメンがやってきた。具はシンプル。チャーシュー、モヤシ、そして海苔。まずスープをすする。うほっ♪ これ絶対うまいヤツ。まだ麺を食べてないけど確定。ウマさ確定。
こんなにも優しいニンニクってこの世にあるの?
塩気のあとに旨味、旨味のあとにコク、そしてラストに「薫り高いニンニク」がくる。味覚と嗅覚に、静かにニンニクが訪れる。なんだろう。こんなにも優しいニンニクってこの世にあるの? あった。ホープ軒に。
ほのかなニンニクの薫りがたまらなく甘美
麺は細い縮れ麺。ラーメン二郎の超極太麺を食べまくっていると、細い縮れ麺が新鮮に感じる。「ああ、こういうのもいいなあ」と思いながらすする。味も良いのだが、縮れによる振動を食べている感がある。振動がこんなにうまいなんて。振動うまい。
麺と融合した、ほのかなニンニクの薫りもたまらなく甘美。このスープと麺の組み合わせ、シンクロ率高い。
スープの熱で微妙に硬くなったチャーシューがウマイ
チューシューは弾力のあるハムに近い仕上がり。しっかりスープを染み込ませた味が好みなので、スープに沈めて温存し、終盤に食べる。うまい。スープの熱で微妙に硬くなったこのチャーシューがウマイ。
ホープ軒のプレーンな味を徹底的に堪能したい
そういえば、卓上にあるタレをスープに入れ忘れていた。厳密には「入れようと思っていたけどこのままでいいや」な感じ。決してタレがダメなわけじゃあない。久しぶりにホープ軒のラーメンを食べたので、プレーンな味を徹底的に堪能したかった。
次回はタレを入れよう。タレをチャーシューにダイレクトにかけて、温存し、終盤に食べよう。まだ食べ終えてないのに、次回の構想を練るのであった。
※書籍画像は『198Xのファミコン狂騒曲』表紙より引用
(執筆者: クドウ秘境メシ)
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