【ライヴレポート】日向坂46、宮崎の地をハッピーオーラに包み込む！──日向坂46「ひなたフェス 2024」
2024年9月7日〜8日の2日間にかけて、
この「ひなたフェス 2024」の開催は、2019年に日向坂46として宮崎でロケを行った際に紡がれた宮崎との縁が全てのはじまり。宮崎は「日本のひなた」と呼ばれていることがひとつのきっかけとなり、このフェスの開催が決まったという。これまで「サンマリンスタジアム宮崎」で、スポーツ以外の催しが行われるのは、この「ひなたフェス 2024」の開催がはじめての試みだ。
開催前には、期間限定で宮崎県日向市にあるJR日豊本線の日向市駅が、駅構内や壁が日向坂46のオリジナルデザインで装飾された「日向坂46駅」に変身。また交通網も一丸となって協力し、官民一体となってこのフェスの開催に向けて動いてきた。また、メンバーも宮崎各地で広報活動を実施。「ひなたフェス」の開催を記念して46時間TVを配信するなど、様々な面でこの開催を盛り上げてきた。この「ひなたフェス」の開催は日向坂46にとっても宮崎県に住む人にとっても、大きなイベントである。
ライヴの開催前には、ライブ会場の周辺では宮崎の名物料理などをそろえた、50店舗以上の飲食ブースが設けられ、日向坂46のメンバー考案のメニューや、SDGsの取り組みも実施。また、宮崎学園高校の吹奏楽部による演奏とともに、日向坂46のメンバーが園内のコースを巡るパレードも行われ、ライヴだけなく様々な分野で「ひなたフェス」を作り上げてきた。
ライヴの開演前には、金村美玖、丹生明里の「ひなたフェス」のCMに出演しているコンビが影ナレを担当。「ひなたフェスってときめきだー！」と叫ぶと、客席は一気にヒートアップし、開演までの気合いを高めた。ライヴは、松田好花による豪快な太鼓の連打からスタート。その後、浴衣を着たメンバーが登場し、“日向坂（ひなたフェス ver.）”を和風アレンジで披露。夏らしい音色で、宮崎の空を彩っていく。
さらにそこから佐々木久美による「ひなたフェス2日目はじまるよー！」の合図で、“Overture”へ。メンバーは、ボーダーに花をあしらった衣装へとチェンジして、ファースト・シングル“キュン”をパフォーマンス。最高潮までボルテージを引き上げる。
「宮崎に日向坂の風を吹かせられますかー！？今日は最後まで盛り上がっていきましょう！」という佐々木久美の叫びのあとは、“ドレミソラシド”、“ソンナコトナイヨ”というヒット・チューンを立て続けに。。メンバーは水鉄砲や「ガトリング放水銃」なるマシーンを使って、客席に放水。メンバーもファンも自身もびしょ濡れになりながらも、野外ライヴならではの演出を楽しんだ。
そこからさらに、次のターンでは「私たち、1期生でーす！」という挨拶から1期生5人によるMCへ。ここで東村芽依たっての希望で客席とともに「乾杯」したあとは、オードリー春日の決めゼリフ「VTRスターツ！」の言葉を合図に、映像でこれまでのグループのあゆみを辿った。
VTRが終わると、今度は3期生が登場し“青春ポップコーン”を披露。制服風の衣装で、青春感を全開にして、弾ける笑顔を届けていく。続いては、2期生が“世界には Thank you！が溢れている”をパフォーマンス。曲終わりには「宮崎のみなさーん！Thank you！」と叫び、感謝を伝えた。
平尾帆夏進行による4期生のフレッシュなMCを挟み、続いてのブロックは「宮崎しか勝たん！」とかとしが語り、“君しか勝たん”からスタート。宮崎県のシンボルキャラクターの「みやざき犬」である、「ひぃ」くん、「むぅ」ちゃん、「かぁ」くんもステージに登場し、楽曲を一緒に盛り上げた。ライヴはさらに、金村美玖のセンター楽曲“ってか”へ。メンバーは笑顔で客席に向かって水を大放出。楽曲のクールな雰囲気とは裏腹に、強烈な勢いの水をスプラッシュしながら、大きな笑顔を届けた。
2期生のMCを挟み、続いては先日誕生日を迎えた小坂菜緒がセンターを務める“僕なんか”をパフォーマンス。切ない想いが宮崎の夕焼けに溶けていく。続いて、4期生が“雨が降ったって”。ポップに元気いっぱいにパフォーマンスすると、今度は「みんなー！タオル回せー！」「腕がちぎれるまでー！」叫びながら、アロハシャツ姿の1期生5人がダッシュで登場。“好きということは…”を全力でパフォーマンスし、陽が沈んで涼しくなってきた会場を再び、灼熱の熱気に包んだ。
さらに3期生のMCのトークゾーンでは、髙橋未来虹の提案で協力してくれた宮崎の方々に、会場を全体を巻き込んで大きく感謝を伝える。この「ひなたフェス」は、その協力なくては実現できなかったことであり、その「ありがとう！」の言葉には強い気持ちがこもっていた。続いては「おひさま！声出していくぞ！」と丹生明里が叫んで“One choice”、さらに“Am I ready？”と、人気曲を立て続けに。まだまだ元気なおひさまと共に、フェスの熱気を上げ続けていく。
ここからは佐々木美玲が紹介する、宮崎のお祭り紹介のコーナーへ。ひょっとこの踊りや、宮崎のチアチームの子どもたちによるダンス、そして、青島の神輿のパフォーマンスの3つが披露されると、集まったおひさま達も大興奮。宮崎という場所がどれだけ素晴らしい土地なのかを感じさせる素敵な時間だった。
ライヴはここから後半戦。超絶フレッシュな4期生が登場すると、「サンマリンスタジアム揺らせるかー！」という叫びと共に、“見たことない魔物”をパフォーマンス。おひさま達の大きなコールが、地鳴りのように轟いた。さらに、メンバーがステージに揃うと、“キツネ”、“君はハニーデュー”と日向坂46きってのキラー・チューンを連発。宮崎の夜空に、アイドルのキラキラとした輝きを放った。
ライヴはここからクライマックス。続く“HEY！OHISAMA！”では宮崎ver.ということで、“HEY！MIYAZAKI！”としてパフォーマンス。本編最後は、“誰よりも高く跳べ！2020”。「全員で、てげ(＝とても)盛り上がっていくぞー！」と佐々木久美が煽り、メンバーだけでなく、おひさまたちも高く跳び、さらなる飛躍を感じさせた。
大きな「日向坂46」コールのあと、アンコールは最新シングル“絶対的第六感”を初披露。Wセンターを務める4期生、正源司陽子と藤嶌果歩を軸にした、圧巻のパフォーマンスで、爆発的な熱量を作り上げた。さらに“JOYFUL LOVE”では、日向坂46とおひさまの力で宮崎にもペンライトの虹を作り上げ、大きな大きな感動を生み出していた。
そして、佐々木久美から「本来ならライヴはここで終わりなんですけど、どうしても伝えたいことがあるので、こちらをご覧ください！」という言葉から、全国ツアーの発表が。そしてそのツアーファイナルの場所は、なんと彼女たちが目標として掲げていた場所、東京ドーム。これにはおひさまたちも大きな喜びの声をあげた。そしてラストチューンとして歌われたのは、“約束の卵”。東京ドームへの想いだけでなく、この宮崎という場所への想いも乗った歌声が、未来に向かって響いていた。
こうして日向坂46「ひなたフェス 2024」は幕を閉じた。様々な想いを抱え不安と闘いながらも、無事宮崎でのフェス開催という挑戦を無事大成功に収めた彼女たち。信じた道へと向かって進み続ける日向坂46は、これからも日本中、いや世界中をハッピーオーラに包み込んでいくのだ。
取材&文：西田健
撮影：上山陽介&木村泰之
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ライヴ情報
日向坂 46「ひなたフェス 2024」DAY2セットリスト
◎ひなた宮崎県総合運動公園 ひなたサンマリンスタジアム宮崎
2024年9月8日（日）
M1 日向坂
M2 キュン
M3 ドレミソラシド
M4 ソンナコトナイヨ
M5 青春ポップコーン
M6 世界にはThank you!が溢れている
M7 君しか勝たん
M8 ってか
M9 僕なんか
M10 雨が降ったって
M11 好きということは
M12 One choice
M13 Am I ready？
M14 見たことない魔物
M15 キツネ
M16 君はハニーデュー
M17 HEY！OHISAMA！（HEY！MIYAZAKI！ver.）
M18 誰よりも高く跳べ！2020
EN1 絶対的第六感
EN2 JOYFUL LOVE
EN3 約束の卵2020
ツアー情報
■日向坂46「全国ツアー2024(タイトル未定)」
【日程・会場】
《兵庫》ワールド記念ホール
2024年11月19日(火) 開場16:30/開演18:00
2024年11月20日(水) 開場16:30/開演18:00
《福岡》マリンメッセ福岡 A館
2024年12月4日(水) 開場16:30/開演18:00
2024年12月5日(木) 開場16:30/開演18:00
《愛知》ポートメッセなごや 第1展示館
2024年12月10日(火) 開場16:30/開演18:00
2024年12月11日(水) 開場16:30/開演18:00
《東京》東京ドーム
2024年12月25日(水) 開場15:30/開演18:00
2024年12月26日(木) 開場15:30/開演18:00
インフォメーション
公式サイト：https://www.hinatazaka46.com
公式Twitter：https://twitter.com/hinatazaka46
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