小島秀夫監督が映画『エイリアン:ロムルス』鑑賞 / もはやエイリアンというIPでは新しいものは作れないのだろうか

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もはや伝説級と言っても過言ではないゲーム『スナッチャー』『ポリスノーツ』、そして『メタルギア』シリーズの生みの親として知られている、ゲームデザイナーの小島秀夫監督。その巨匠が映画『エイリアン:ロムルス』を鑑賞し、その感想を語って話題となっている。

小島秀夫監督「今回の原点回帰はある意味正しい」

小島秀夫監督は「これぞノスタルジーな王道エイリアンだ」「今回の原点回帰はある意味正しい」と高評価を与えつつ「ただもはやエイリアンというIPでは新しいものは作れないのだろうか」とも語り、『エイリアン』という世界観が持つ悲しき運命を憂う言葉も述べている。

<小島秀夫監督のXツイート>

「エイリアン:ロムルス」をIMAXで観た。無音で始まる宇宙空間。宇宙船内、モニター、スイッチ類、気圧扉。デジタルを排除したUIや液晶モニターではないアナログなデザイン。コスチューム、ライティング、世界観。シリーズの名シーンを連想させるフェデ・アルバレスの脚本と演出。フェイスハガーはヴィヴィッドに、ゼノモーフは美しい。これぞノスタルジーな王道「エイリアン」だ。45年前にOS劇場のシネラマで「エイリアン」を観た日の事を思い出した。シリーズが迷走していた中での、今回の“原点回帰”はある意味、正しい。ただもはや、「エイリアン」というIPでは、新しいものは作れないのだろうか。そんな不安を感じた。EDロール観ていたら、アレックス率いる“LOGAN”もクレジットされていた。

小島秀夫監督と同様の気持ちになった人は多い!?

『エイリアン』を深く愛するマニアであればあるほど、小島秀夫監督と同様の気持ちになったのではないだろうか。

作品は新たな奥行きを求められ、作品として増え続けるが、求められたものが「期待以上のもの」「新たな着目から生まれたもの」に仕上がるかどうかは別だ。

『エイリアン』という作品が持つ特性

しかし、そのような「憂い」は仕方がないことかもしれない。『エイリアン』という作品が持つ特性上、そこに始祖を越えるもの、同等のもの、新たな視点のものを生み出すことは難しく、「そういうものである」ことを受け入れ、楽しみに変換していくしかないのかもしれない。

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※記事画像は20世紀スタジオの公式Xツイートより引用

(執筆者: クドウ秘境メシ)

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