【宮城県旧金成町(栗原市)】静かに残る旧小学校の金成歴史民俗資料館や、金成ハリストス正教会へ

宮城県旧金成町(栗原市)

日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。

今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。

「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。

今回は、宮城県旧金成町(栗原市)を写真とともに紹介する。

Vol.297/宮城県旧金成町(栗原市)

いわかがみ平から一気に下って、今度は旧金成(かんなり)町へやって来た。美しい田園風景を通り、金成歴史民俗資料館と、金成ハリストス正教会へ向かう。

金成歴史民俗資料館は、1887年(明治20年)につくられた旧金成小学校校舎を利用した資料館だ。木造2階建の校舎で、全体的に黒いトーンの佇まいが力強い。

校内も資料館として見学することができた。校舎内に窓から自然光が差し込み、木のすのこ、机、椅子に陰影をつける。その姿は実に木材そのものの美しさを放っていた。

もし、自分の母校がこのような木造建築だったら、どんなことを感じて過ごしただろうなあ。と、歩くときにちょっとだけ軋む床音を聞きながら思ったのだった。

田園風景が美しい

金成歴史民俗資料館へ。現在は資料館だが、元々は小学校だ

正面から。素晴らしい外観

校内も見学できた

教室だ

金成ハリストス正教会にも

屋根の色に東北を感じた

静かに佇む

また、金成歴史民俗資料館の近くには金成ハリストス正教会もある。1905年(明治38年)に建立された教会だ。地方の歴史ある教会は、九州に数多くあるイメージだったけれど、東北にもあるのだなあと。今回は外観のみ訪れた。

住宅とは建築様式の異なる建物でありながら、教会の姿はまちに溶け込んでいた。もちろん、100年前にさかのぼれば、こうした建物が今とは違う声を持っていたのだろう。それを直接感じることはできないかもしれないが、変わらず今も残っていることに、土地の時間の流れを感じさせるのだった。

(仁科勝介)

写真家プロフィール

仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
仁科勝介公式Twitter:https://twitter.com/katsuo247
仁科勝介公式Instagram:https://www.instagram.com/katsuo247

   

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