【福島県旧原町市(南相馬市)】相馬野馬追の練習風景に出会う
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、福島県旧原町市(南相馬市)を写真とともに紹介する。
Vol.286/福島県旧原町市(南相馬市)
旧小高町の小高パイオニアヴィレッジで新しいつながりができ、ありがたく楽しく過ごさせてもらっていた。そして、相馬野馬追の練習が行われているという話題になり、翌朝みんなで見学しにいこうということになった。
集合時間はなんと朝3時半。すなわち、朝4時ごろには練習が行われているはずだと。そんなにも朝が早いのか、と目をこすらせながら、みんなで集合して浜辺へ向かう。福島ロボットテストフィールドも越えて、海が見えてくると、すでに、朝4時には人の気配がわずかに立ち込めていた。
練習はおそらく公式的なものではなく、時期や練習具合にもよるのだろう。しかし、この日はあたりまえのように早朝から練習をしていらっしゃるということが、とても大きな刺激だった。
浜辺で出力を上げて駆け抜けていく馬の姿は、ただ見惚れるばかりだった。砂煙が上がり、砂を蹴り上げる心地よいリズムが聞こえた。相馬野馬追の当日を見たこともないので、ぜひいつか行ってみたい。
その後、午後になって相馬太田神社へ向かう。 相馬野馬追の由緒もある神社だ。立派な木々に包まれて、しっかりとした佇まいを持ち、歩いていて気持ちいい。南相馬市で、良いご縁をいただいたことのお礼を伝えさせていただいた。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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