【映画】ネタバレ超辛口レビュー『デッドプール&ウルヴァリン』を観たんだがなあ! ディズニーなぁ

今日はココイチで辛口カレーを食べながら『デッドプール&ウルヴァリン』を観た感想を述べるよ。とりあえずベースは豚ちゃんを使用したポークカレー。辛さは10辛にしとこうか……。

……いや、ここでヒヨってんじゃねえ! と自分に言いたい。ここは20辛で食べてこそ超辛口カレーの神髄。

ココイチで20辛の超激辛カレーを食べる

正直、ココイチで20辛は未知の領域。しかし10辛にすることで「超辛口とか言っておいて甘チャンじゃねーかプギャー(笑)!」とか思われるのも嫌だ。20辛で食う!

つまり超ウルトラスーパー辛口カレー

ダメ押しで、辛そうな旨辛にんにくもトッピングじゃい! これによって単なる20辛ではなくなった。20辛+辛いにんにく。つまり超ウルトラスーパー辛口カレーにレベルアップ。

レッドオーシャンな超激辛カレーの出来上がり

やってきた超辛口カレー。目視で確認した感じ、なんか、かなり濃そう。いつもの普通のココイチのカレーよりドロッとしている感じ。

そんな超辛口カレーに旨辛にんにくをかける。うわぁ……。なんかメッチャ辛そうになった。レッドオーシャンな超激辛カレーの出来上がり。大丈夫かな俺。

『デッドプール&ウルヴァリン』を観たんだがなあ! すがすがしいほどスカッとする濃い内容だった。

マーベル好きというだけでじゅうぶん楽しめるレベル

デッドプール&ウルヴァリン』はマーベルシネマティックユニバースの病(やまい)から脱していると強く感じた。治癒はしていないが寛解はしている。

根本的な話をしよう。マーベルの映画作品を取り巻く複数のドラマ作品は単なる派生作品ではなく、逆に映画作品に影響を及ぼす展開で、複雑化とマニアック化が進行。それぞれの作品が影響を与えて成立するMCUは魅力的な手法ではあるが、絡み合う展開を理解できない人や、追いかけられない人も出てきた。

ファンのワクワク感の衰え。もっと知りたいという好奇心の弱化。そんなMCUの病のなかで誕生したのが、基本的に昨今のMCU作品をすべて観ていないと楽しめなかった『マーベルズ』。筆者は実際に観たが、駄作とは言わない。十分楽しめた。……が「理解していない人には楽しめない展開だろうな」と思えてならない点が複数あった。観ながら頭に「?」が浮かぶ人もいただろう。

それに対し『デッドプール&ウルヴァリン』は「マーベル好きというだけでじゅうぶん楽しめるレベル」に仕上がっており、マニア層もライト層も楽しませることに成功している。

『マーベルズ』のように「ABCDEを知らないと理解できないF」も悪くはないが、『デッドプール&ウルヴァリン』は「ABCDEを知りたくなるF」なのだ。

理解できなかった部分は知りたいと思わせる魅力

そもそもマーベルファンを楽しませるという点において方程式が完璧だ。「あの作品を観ていないと楽しめない」ではなく、「あの作品も観てみたい」「もう一度観てみるか」と思わせる舞台背景とストーリー展開とネタ選び。理解できる部分はディープに楽しめ、理解できなかった(わからなかった)部分は知りたいと思わせる魅力がある。観ながら頭に「?」が浮かぶ人、ほとんどいなかったのではないだろうか。

『デッドプール&ウルヴァリン』は複数のマーベル作品の上に成り立っているオールスター的映画ではあるが、観客がどんな属性だったとしてもおいてきぼりにしていない。MCUとして重要なポジションを担う作品であると同時に、一本の映画としても完成度がすこぶる高い。

ディズニーの本気を感じた

なにより、『デッドプール&ウルヴァリン』からディズニーの本気を感じた。ディズニーは知っている。ファンから誤解されていることを。ディズニー作品はユルいんじゃあないかと。『デッドプール&ウルヴァリン』もユルユルな内容だと思われていると。

それは、私たちが持つディズニーに対するイメージでしかない。しかしそのイメージは強固で屈強。崩すにはどうしたらよいか。そこにあったのが『デッドプール&ウルヴァリン』。ディズニーの本気を『デッドプール&ウルヴァリン』にすべて注いだ結果、大ヒット。「ディズニーだから〇〇」なんて偏りのある固定されたポリシーは存在しない。それを思い知らせてくれた。ディズニーなぁ。その点は本当に快挙。

そしてカレーがものすごく辛い。

超激辛カレーがジワジワと旨味を味覚に伝えてくる

ネタバレをすると、実はこの超激辛カレーに福神漬をのせて食べていたのだ。なぜなら、ココイチの福神漬は甘めに仕上げられているので、辛さが緩和されると考えたのだ。

しかし考えは甘かった。20辛の前に福神漬けの甘さはかき消されてしまったのである。だが、信じられないことに、食べ進めていると、この20辛のカレーがジワジワと旨味を味覚に伝えてくるではないか。

気がつけば、すべて食べて大満足。しっかりおいしいココイチの超激辛カレーだったのであった。



※記事画像はハイネケンUSAの公式YouTubeチャンネルより引用

(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

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