作り手と食べ手が一体となった循環型農業に挑戦。山を愛する米ブランド「山仙」誕生

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作り手と食べ手が一体となった循環型農業に挑戦。山を愛する米ブランド「山仙」誕生


岐阜県飛騨金山市で米づくりをしている山仙組合は、山を愛する米ブランド「山仙」を8月12日(月)より発売する。

「山仙」が生まれたのは、秘境とも呼ばれる谷間。澄みきった空気とふくよかな渓水が直に注ぐ、豊かな自然に抱かれて、通常のコシヒカリの1.5倍の大きさを誇る大粒米へと成長する。

険しい山奥での耕作には、繊細な技術と膨大な重労働が求められる分、逞しい食感と旨味で、冷めても美味しい唯一無二の米が出来上がるという。

耕作放棄地となった山の田んぼで育てる米「山仙」


飛騨は自然豊かな環境の一方で、高齢化や過疎化が進み、耕作放棄地となってしまう田んぼが年々増加している現状だ。

長い年月をかけて整備された田んぼにはたくさんの生き物が棲みつき特有の生態系が育まれるが、一度人の手から離れてしまうと、水の循環の悪化や雑草の大量発生など、生態系の破壊に繋がる要因が生まれてしまう。


さらに、田んぼは土地の保水力を高める役割も担っているため、田んぼの減少により土砂災害などを引き起こす可能性が高まるなど深刻な問題に。

山仙組合は、そんな耕作放棄地となってしまった山の田んぼを引き受け、耕し、美味しい米を育てている。しかし、自然と向き合うためには長い時間を要す。

そこで、衛生写真や水量測定装置を使った効率的な管理体制、透明性のある報酬体系など、不安定な要素を見直し、サステナブルな農業へと改革を行っている。

山の田んぼの保護活動に参加できる会員制サービス


山仙組合だけでは、雄大な山々のすべてを守ることはできない。

そこで、作り手だけでなく食べ手にも山の保護活動に参加してもらえる仕組みづくりとして、米を食べて山を守る「里親倶楽部」を発足した。


「里親倶楽部」とは、定期便に申し込むと入部できる会員制サービス。定期便の費用のみで参加でき、収益の一部を山の田んぼの保護活動に活用している。

「里親倶楽部」特典の1つは、里親限定イベントやコンテンツの提供。田んぼの成長の様子や、里親限定イベントについて知れる。里親倶楽部グッズのプレゼントも。

特典2つ目は、直前精米の新鮮な米が産地直送されること。配達の直前に精米をした山仙をお得な価格で楽しめる。山を守り、その山で作られた米を食べる、特別な体験ができるのが嬉しい。

料金は2kg/月2,624円(税込)、4kg/月5,248円(税込)、6kg/月7,873円(税込)、8kg/月10,497円(税込)、10kg/月13,122円(税込)でそれぞれ通常価格の10%OFFとなっている。クラウドファンディングも実施中だ。

山仙組合代表の中島悠氏によるコメント


7月25(木)~29日(月)の5日間、自然と音楽の共生を掲げる「FUJI ROCK FESTIVAL’24」に出店中。

「山仙」と同じ飛騨で生まれた茶ブランド「金飛騨」とデュオを結成し、大粒米と澄んだ茶が特徴の「山茶づけ」をcamp siteにて提供している。


山仙組合代表の中島悠氏は以下の通りコメントしている。

「山の田んぼは、形が歪で、手入れをするのは簡単ではありません。高齢化による耕作放棄地が増えやすいのは仕方がないことだと思います。しかし、渓水が直接注ぐという、この上ない山の恵みが、米も人も育ててくれるのです。

耕作放棄地を引き取る活動をして20年余り。これからも、景観を守り、災害を防ぎ、逞しく美味しい米をつくる。山を愛する皆様とのつながりを大切にしながら、精進を続けたいと思います」

美味しくてサステナブルな米「山仙」や、クラウドファンディングをチェックしてみては。

「山仙」公式サイト:https://yamasen-rice.com

CAMPFIRE:https://camp-fire.jp
プロジェクト名:お米を食べて山を守る!?山間の耕作放棄地をおいしく保護したい!

(佐藤 ひより)

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