【米ビルボード・アルバム・チャート】Stray Kids『ATE』初登場1位、JIMINが2位に続く
Stray Kidsの新作『ATE』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
『ATE』は、2023年11月25日付で1位に初登場した前作『樂-STAR(ROCK-STAR)』から約半年ぶりにリリースされたミニ・アルバムで、Billboard 200では『★★★★★(5-STAR)』(2023年6月17日付)、『Oddinary』(2022年4月2日付)、『MAXIDENT』(2022年10月22日付)に続く5作目のNo.1デビューを飾った。
初めてのランクインから5作連続で1位に初登場したのは、ラッパーのDMXが『イッツ・ダーク・アンド・ヘル・イズ・ホット』(1998年)、『フレッシュ・オブ・マイ・フレッシュ・ブラッド・オブ・マイ』(1998年)、『アンド・ゼン・ゼア・ワズ・エックス』(1999年)、『ザ・グレイト・ディプレッション』(2001年)、『グランド・チャンプ』(2003年)で達成して以来で、グループとしては史上初記録となる。
『ATE』は、今週の集計期間(2024年7月19日~7月25日)にセールスが218,000、ストリーミングが13,000(1,905万回)、トラックによるユニットは1,000をそれぞれ記録して、累計232,000ユニットを獲得した。2024年のチャートでは6番目に高い週間ユニットで、K-POPアルバムとしては現時点での最高値を記録している。
また、週間セールスとしても5月4日付で1,914,000を記録したテイラー・スウィフトの『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』に次ぐ今年2番目に高い売上枚数で、K-POPアルバムとしては現時点での最高記録を更新した。高セールスを記録したCDは、パッケージと特典の異なる全11種類で販売され、その中にはBarnes&NobleやWalmart、Targetなどの小売店限定盤がある。
『ATE』は一部英詞を含む韓国語をメインとしたアルバムで、英語以外の言語で首位を獲得した史上25作目、2024年では3月9日付で1位に初登場したTWICEの『With YOU-th』に続く2作目のNo.1タイトルを獲得した。
なお、英語以外の言語で首位を獲得した25作のうち、16作が韓国語をメインとしたアルバムで、その他スペイン語をメインとしたアルバムが5作、イタリア語をメインとしたアルバムが1作、フランス語によるアルバムが1作、2作がスペイン語、イタリア語、フランス語を含むアルバムとなっている。
上記の25作中、21作は2018年以降にリリースされたアルバムで、1位を獲得した16作のK-POPアルバムのうち、6作がBTS、5作がStray Kidsの作品が占めている。
そのBTSのメンバーであるJIMINの2ndソロ・アルバム『MUSE』は今週2位に初登場して、2023年4月8日付で同2位を記録した前作『FACE』に続きソロでは2作目のTOP10入りを果たした。K-POPにカテゴライズされる作品が1位と2位にランクインするのは、Billboard 200史上初のチャートアクションとなる。
『MUSE』は、初週セールスが74,000、ストリーミングが15,000、トラックによるユニットは7,000を記録して、累計96,000ユニットを獲得。CDは『ATE』同様にBarnes&NobleやWalmart、Targetなどの小売店限定盤を含むパッケージと特典の異なる9種類で販売された。本作からは、LOCOをフィーチャーした「Smeraldo Garden Marching Band」が7月13日付のソング・チャート“Hot 100”で88位にランクインしている。
K-POP勢の登場により、先週1位にデビューしたエミネムの『ザ・デス・オブ・スリム・シェイディ(クー・ドゥ・グラス)』は今週3位にダウン。週間ユニットも初週から72%減少の79,000に下降した。
テイラー・スウィフトの『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』(74,000ユニット / 9%減少)は4位をキープして、ザック・ブライアンの『ザ・グレート・アメリカン・バー・シーン』(71,000ユニット / 19%減少)は先週の3位から5位、モーガン・ウォレンの『ワン・シング・アット・ア・タイム』(65,000ユニット / 2%減少)は5位から6位に順位を下げている。
続いて今週7位には、2024年7月19日に全米公開された映画『ツイスターズ』のサウンドトラックが初登場。映画公開と同日にリリースされた本作は、ストリーミングが40,000(全29曲で5,285万回)、セールスが14,000(デジタル・ダウンロード、CD、3種類のアナログ盤)、トラックによるユニットは3,000を記録して、累計57,000ユニットを獲得した。
2024年のチャートでサウンドトラックがTOP10にランクインするのは『ツイスターズ』が初のタイトルで、サントラ盤としての今年最高の週間ユニットも更新した。本作は、1996年に公開された映画『ツイスター』の続編で、ヴァン・ヘイレン等が参加したロック主体の前作が記録した28位を大きく上回った。
『ツイスターズ』のサウンドトラックは カントリー・ミュージックをメインとした内容で、カントリー・ミュージックによる劇場用映画のサウンドトラックとしては、2011年1月29日付で6位を記録した『カントリー・ストロング』以来のTOP10入りを果たした。それ以前には、『シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ』のサウンドトラックが2009年5月2日付で1位を獲得していて、TVのサウンドトラックを含めると、2014年1月4日付で4位にランクインしたロバートソンズによる『Duck the Halls: A Robertson Family Christmas』(最高3位)以来のTOP10入りとなる(サウンドトラックの定義はサウンドトラック・チャートにランクインした作品、カントリー・アルバムの定義はカントリー・アルバム・チャートにランクインした作品とする)。
『ツイスターズ』のサウンドトラックには、 ルーク・コムズやジェリー・ロール、 ミランダ・ランバートなどカントリーの人気アーティストが参加していて、ルーク・コムズの「Ain’t No Love in Oklahoma」、ベイリー・ジマーマンの「Hell or High Water」、タイラー・チルダーズの「Song While You’re Away」がカントリー・ソング・チャートにランクインした。収録されている全29曲のうち20曲が映画の劇中に起用されていて、そのうち半分以上がアルバムのリリース10週間前以内にリリースされた。
以下、 チャペル・ローンの『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』(54,000ユニット / 1%増加)は先週の7位から8位、 ビリー・アイリッシュの『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』(54,000ユニット / 5%減少)は6位から9位にランクダウンして、 ノア・カーンの『スティック・シーズン』 (43,000ユニット / 10%増加)は先週に続き10位をキープした。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは8月2日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『ATE』Stray Kids
2位『MUSE』JIMIN
3位『ザ・デス・オブ・スリム・シェイディ(クー・ドゥ・グラス)』エミネム
4位『ザ・トーチャード・ポエッツ・デパートメント』テイラー・スウィフト
5位『ザ・グレート・アメリカン・バー・シーン』ザック・ブライアン
6位『ワン・シング・アット・ア・タイム』モーガン・ウォレン
7位『ツイスターズ』サウンドトラック
8位『ザ・ライズ・アンド・フォール・オブ・ア・ミッドウェスト・プリンセス』チャペル・ローン
9位『ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト』ビリー・アイリッシュ
10位『スティック・シーズン』ノア・カーン
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