会話下手な人が盛り上げ上手になるために知るべきたった一つの金言

会話下手な人が盛り上げ上手になるために知るべきたった一つの金言

初対面の人と何を話したらいいかわからない、話が弾まない、うまく気持ちを伝えられないなど、会話の悩みを持つ人は、「心理学」がその悩みの解決のカギになるかもしれない。相手の心に思いを馳せることで、話すべきことや話してはいけないことがわかってくるからである。

■「誰しも最大の関心事は自分自身である」

心理学を学び、言葉の影響力を知った上で会話をすると、自然に人間関係やチャンスが広がっていくと述べるのは、『なぜか惹かれる人の話し方 100の習慣』(藤本梨恵子著、明日香出版社刊)の著者である藤本梨恵子氏だ。

本書では、マインドフルネス、NLP、コーチング、カウンセリング、カラーセラピーなどを学んだファイン・メンタルカラー研究所代表の藤本梨恵子氏が、頑張りすぎなくても相手の心を掴める、言いたいことをうまく伝えられる会話のコツをさまざまな場面に合わせて紹介する。

会話で大切なことは、「誰しも最大の関心事は自分自身である」という原則を忘れないことだ。地球の裏側で大事件が起こっても、自分の虫歯の痛みのほうが気になるのだ。なので、自分の話ばかりする人は、相手にまずい料理を出しているようなもの。ここで勘違いする人は、どんな相手にも対応できる話題を集めようとしてしまう。そうではなく、相手の関心事やよく話題にすることを覚えておき、それを話題にするだけでいい。

また、愚痴、悪口、自慢はときに盛り上がる話のネタだが、避けたほうが無難。「相手の関心事を話題にする」「愚痴や悪口を言わない」「自慢をしない」の3点を意識して会話をすることで、ムリせず話を広げることができる。

会話の最中で、沈黙が続くことは避けたいもの。そういうときは、ちょっとした雑談がおすすめ。役に立つ話をしなければ、相手を楽しませなければと構えると、会話のハードルが上がってかえって話せなくなる。雑談のコツは目の前のことを話題にする。そして、相手に質問すること。雑談は浅いレベルの話で、あまり相手に立ち入らないことが大切。質問は浅いレベルなら、相手も負担を感じることなく答えることができる。

また、沈黙を破る方法として、心理学者のキャロル・フレミング博士が提唱する「AREメソッド」もある。AREメソッドは雑談をうまくスタートさせる方法。

1、Anchor…共通の話題を見つける

2、Reveal…個人的な情報や体験を話す

3、Encourage…相手に質問する

注意すべき点は2の段階で自分の話を長々しないこと。自己開示することで相手が心を開き、話しやすくなるということが目的だからだ。そうすれば、3で相手に質問したときに、警戒せずに話をしてくれるようになる。

コミュニケーションは筋肉と同じで、学んで鍛えれば誰でも上達するという。本書から惹かれる人の話し方の習慣を学び、普段の会話で実践してみてはどうだろう。

(T・N/新刊JP編集部)

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