フリートウッド・マックのミック、スティーヴィー・ニックスとリンジー・バッキンガムの和解を望んでいると語る

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フリートウッド・マックのミック、スティーヴィー・ニックスとリンジー・バッキンガムの和解を望んでいると語る

 フリートウッド・マックのスティーヴィー・ニックスとリンジー・バッキンガムの波乱に満ちた関係は、半世紀近くにわたってロックンロールの伝説の一つとして注目され続けてきた。

 愛し合うカップルとしての初期から苦い別れ、そしてその後の何年にもわたる創造的な緊張に至るまで、二人の悪名高い“ビーフ”はファンを魅了し、バンドの最も象徴的な音楽のいくつかにインスピレーションを与えてきた。

 そして今、ドラマーのミック・フリートウッドが、現地時間2024年7月9日に公開された英MOJOとのインタビューで、疎遠になっているバンド仲間同士の和解を望んでいることを表明した。

 ミックは、「感情的に、そこに障害があることは秘密でもなんでもありません。スティーヴィーは自分がどう感じているのか、どう感じていないのかをはっきりと話すことができますし、リンジーもそうです。でも個人的に言わせてもらうと、僕は二人の間に癒しが生まれることを望んでいます。それは必ずしもツアーの形をとる必要はありません」と述べている。

 スティーヴィーとリンジーは、バッキンガム・ニックス名義でデュオとして活動した後、1974年の大晦日にフリートウッド・マックに加入した。二人の恋愛関係は、バンドを象徴するアルバム『噂』をレコーディングする直前の1976年に終わったが、プロとしての共演は長年続いた。1987年にリンジーが脱退し、1990年にスティーヴィーが脱退するまで、二人はバンドの特徴的なサウンドを作り上げる上で極めて重要な存在であり、主力だった。

 両者とも1997年に復帰したが、リンジーは2018年に解雇された。この年の脱退後、彼はそれが“すべてスティーヴィーの仕業”だと主張し、彼女がバンドに最後通告を突きつけ、それが自身の解雇につながったと主張した。

 彼の主張に対しスティーヴィーは、「私は彼の解雇を要求していません。率直に言って、私は自分自身を解雇したんです。バンドからも、自分の幸福にとって有害だと思われる状況からも、私は積極的に身を引いた。もうたくさんでした。バンドが私なしで続いていくのなら、それはそれでいい(と思っていた)」と反論した。

 一方、フリートウッド・マックについては、2022年11月に長年のメンバーだったクリスティン・マクヴィーが亡くなったこともあり、先行きが不透明になっている。ミックもスティーヴィーも彼女なしでバンドが再結成する可能性は低いと指摘している。スティーヴィーは先月、英MOJOに対し、「クリスティンがいなければ、(再結成は)できません。フリートウッド・マックを再結成する可能性は一切ありません。彼女なしではうまくいきません」と語った。

 そして彼女はリンジーが2019年に心臓の手術を受けたことを指し、「リンジーとまた一緒に仕事ができると思ったとしても、彼は健康上の問題を抱えています。私が言うべきことではないでしょうが、リンジーがフリートウッド・マックがやるような1年半に及ぶツアーをこなせるかどうかはわかりません。とても過酷なんです」と述べた。

 ミックは、クリスティンの死がフリートウッド・マック復活の終わりを告げるものであることに同意し、昨年2月、再びバンドで演奏することに関しては“けじめ”をつけたが、メンバーが他のプロジェクトで音楽を作り続けてくれれば嬉しいと語った。

 その1年を振り返って彼は、「自分にとって奇妙な時間でした。優しいクリスティンを失ったことは最悪でした。そして僕の世界では、バンドも失ったようなものでした。パートナーとも別れた。心の痛手から立ち直ろうとしているような感じでした」と述べていた。

 不透明な状況にもかかわらず、リンジーは2月に、機会があれば“すぐにでも”バンドに復帰すると表明した。一方、スティーヴィーはソロ活動で多忙を極めており、現地時間7月12日には英ロンドンのBSTハイド・パークで、ベイビー・クイーンやニーナ・ネスビットといったアーティストのサポートを受けながらヘッドライナーを務めることになっている。スティーヴィーは最近多数の公演の延期を“病気のため”に余儀なくされたばかりだ。

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