おつまみにもなる「そら豆」、独特な形状のこの豆の旬はいつ?

おつまみの大定番、それが「そら豆」です。
しかし、この独特の形状をした豆はいつが旬なのでしょうか?

今回は「そら豆」をより美味しく食すために知っておきたい旬についてご紹介します。

「そら豆」の旬

早速ですが「そら豆」の旬について見ていきましょう。

そら豆の流通時期と旬

「そら豆」は一般的に春から初夏にかけての流通が盛んです。
そのため、主な旬の時期は春から初夏とされています。

具体的な時期は日本の気候によって多少の変動がありますが、基本的には4月~7月頃までが「そら豆」の主な流通時期となります。
毎年4月になると「そら豆」の収穫が始まるため、5月~6月にかけてが最も旬の時期となるのが特徴です。

なお、そら豆は寒さに弱く暑さにもやや弱いので夏の暑い時期には品質が低下しやすくなります。
そのため、7月を過ぎる頃の「そら豆」は若干品質が落ちてしまいます。

したがって「そら豆」を最も美味しく食すためには春から初夏の時期に食べるのがおすすめです。

そら豆の特徴となる「お歯黒」

「そら豆」の端部にある筋状のつめの部分は「お歯黒」と呼ばれています。

若い豆ほど「お歯黒」は緑色で色が薄く瑞々しいのが特徴です。
また、豆が熟れるほど「お歯黒」は黒くなるという特徴を持っています。

ちなみに「お歯黒」が黒くなった豆は食感がやや硬くなるものの味わいは濃厚になるとされています。
そのため、スープや煮豆にするとより美味しいです。

この「お歯黒」こそ「そら豆」最大の特徴と言えるでしょう。
ただし、日本伝統化粧の「お歯黒」とは別物なので注意してください。

そら豆は鮮度が大事!

「そら豆」はとても繊細な食材で鮮度管理が大変です。
ここからは「そら豆」の鮮度について解説します。

そら豆は足の早い

「そら豆」は他の野菜や果物と比べると傷みやすい傾向にあります。

皮が薄く内部の実が直接外部の環境と接しているため、外からの刺激や圧力で簡単に傷ついてしまうのが特徴です。
それでいて生のままだと内部の水分が蒸発しやすいため、風通しの良い場所や乾燥した環境ではすぐに萎れてしまいます。

さらには酸化が起こりやすい成分も含まれているので、切り口や傷ついた部分から酸素が取り込まれて変色します。
それにより風味が落ちることもあるくらいです。

そのため「そら豆」は早めに食べるのが一番美味しいと言えるでしょう。

なお、保存する際は豆をよく洗い、異物を取り除きます。
その後、キッチンペーパーなどで水気を切って乾かします。
完全に乾いたら冷蔵庫の野菜室などに入れて保存しましょう。

それでも1日~2日ほどしか持たないので、早めに食すのが賢明です。

そら豆を選ぶポイント

「そら豆」を選ぶ際は皮が鮮やかな緑色で艶のあるものを選びましょう。

色あせていたり、しなびていたりするものは鮮度が落ちています。
また、豆がしっかりと詰まっているものほど良質とされるので、形状だけでなく重さや大きさについても見ておきましょう。

その他、しっとりとしながらもつるつるした触感のものほど新鮮とされています。

「そら豆」の漢字表記とその由来

ここからは「そら豆」の漢字表記について見ていきましょう。

空豆(天豆)

「そら豆」は漢字表記で「空豆(天豆)」と表記されます。

これは空(天)に向かって伸びる植物であることにちなみます。
実際に「そら豆」は直立する形で成長するのが特徴です。

そこから「空豆(天豆)」と書かれるようになったとされています。

蚕豆

「そら豆」は漢字表記で「蚕豆」と表記されることもあります。

これはさやの形状が蚕のように見えることにちなんでいます。
また、蚕が繭を作る時期に旬を迎えるためともされているとか。

そこから「蚕豆」と書かれるようになったとされています。

まとめ

「そら豆」の旬は5月~6月とされています。
この時期の「そら豆」は風味が豊かでとても美味しいです。
ただし「そら豆」は傷むのも早い豆なので注意が必要です。

見た目に反してとてもデリケートな植物でもあるので、収穫後や購入後はすぐに食べてしまうのが良いでしょう。

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