「atelier(アトリエ)京ばあむ」の工場見学へ。京都でお菓子巡りの旅
こんにちは。週末にカフェや旅行を楽しむ、おでかけクリエイターのMAHOです。日本屈指の観光地、京都。清水寺や金閣寺などの神社仏閣を思い浮かべる方も多いと思います。
そんなスポットを巡る王道の観光コースも魅力的ですが、今回は一味変えて「スイーツを楽しむ旅」をテーマに、「atelier京ばあむ」の工場見学や有名和菓子店が設立した美術館など、心がときめくスポットを巡ってきました。
東京駅を出発
東京駅から「のぞみ」で、京都へ
旅の始まりはJR東京駅。駅は朝からたくさんの人で賑わい、活気が溢れていました。
JR京都駅までは、東海道新幹線「のぞみ」で約2時間10分。景色を眺めながら朝食を食べたり、読書をしたり。自分時間を楽しんでいると、あっという間に京都駅に到着!
京都への旅は「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を利用するのがおすすめ。新幹線と宿のセットがお得に予約できます。
atelier京ばあむの工場見学
話題のスポット「atelier京ばあむ」
京都駅八条口バス停から市民防災センター前バス停まで約15分、市バスで移動します。バスを降りて徒歩2分ほど、存在感抜群の大きな屋根の建物が見えてきました。
京都最大級のお菓子のミュージアム「atelier京ばあむ」です。2023年11月にオープンした注目の新スポット。「つぶあん入り生八つ橋おたべ」などで有名な株式会社美十が運営しています。
3階建ての施設で、館内のいたるところに京都生まれのバームクーヘン「京ばあむ」を思い起こさせる仕掛けが。施設内に使われているタイルは、京ばあむをイメージした扇形&抹茶カラー。
1階は、ここでしか買えない限定のお菓子やグッズなどが揃う「メインショップ」。2階は、バームクーヘンがつくられる工程を目の前で見学できる「京ばあむFactory」。3階は、限定スイーツを味わえる「京ばあむCafé」。
壁、床、ディスプレイなどは、京ばあむの丸いシルエットをモチーフにしていたり、抹茶のような色使いがされていたり。京ばあむを、見て、触れて、味わって楽しむことができる唯一無二の空間に心がおどります。
限定のお菓子に気を取られながらも、まずは楽しみにしていた、京ばあむFactoryへ。
京ばあむのこだわりを知ることができる、さまざまな展示物がずらり。オーブンで焼き上げたバームクーヘン1本をカットすると、19個分の京ばあむになるそうです。知らなかった……!
まるで京ばあむの中を歩いているような気分を味わえる通路を進むと、ガラス越しに見て楽しめる工場見学スペースが。
京ばあむを焼いている様子から、包装されるまでの工程を目の前で見ることができます。
atelier京ばあむのカフェ&レストラン
ここでしか味わえない限定スイーツを堪能
次に向かったのは3階にある京ばあむCafe。お目当ては、ここでしか食べられない限定フードとスイーツです。
注文したのは、「京ばあむ プレート」「柚子胡椒香るBLTサンド」「カフェラテ」。京ばあむ プレートは、生クリームが添えられ、その日の朝に焼き上げたばかりのバームクーヘンを楽しめる一品。ふわっとした食感で、抹茶の優しい味が口いっぱいに広がります。
美十が展開するベーカリーブランド・高級食パン「別格」を使用したBLTサンドも、野菜がシャキッと新鮮で、柚子胡椒のアクセントが癖になる味わい。オリジナルブレンドのコーヒーが使われたカフェラテとも相性抜群で、お腹も心も満たされました。
カフェの内装にも、抹茶やバームクーヘンのデザインがあしらわれています。
ソファ席やおひとり様席など座席のバリエーションもさまざまですが、この日はとても天気がよかったので、テラス席でカフェタイムを楽しみました(※)。
※編集部注:現在(2024年6月時点)は、テイクアウト専用商品のみテラスへの持ち出しが可能となっています
最後はお土産を購入するため、1階にあるメインショップへ。ここでしか手に入らない「京ばあむ ほうじ茶味」と「宇治抹茶ピレネー」を購入。
「京ばあむ ほうじ茶味」(写真右)は、ほろ苦く、優しい甘さの大人な味わい。「宇治抹茶ピレネー」(写真左)は、「ザクッ」「しっとり」とした食感が面白い、食べ応えのあるスイーツでした。
京ばあむの世界観を存分に楽しんで、大満足の一日。今日は四条駅近くにあるホテルに宿泊し、翌日に備えます。
ZENBI-鍵善良房-KAGIZEN ART MUSEUM
創業約300年、有名和菓子店が設立した美術館
2日目は、美術館と和菓子が楽しめるお店を巡ります。まず、四条駅から徒歩20分ほどの「ZENBI-鍵善良房-KAGIZEN ART MUSEUM」へ。こちらは、京都の和菓子店「鍵善良房(かぎぜんよしふさ)」が設立した美術館です。
訪問した時に開催されていたのは、鍵善良房コレクション『生誕120年記念 黒田辰秋』(2024年7月28日まで)。黒田辰秋氏は、鍵善良房の代名詞である「くずきり」を昭和40年代頃まで仕出しとして運んでいた「螺鈿くずきり用器」や、四条本店の入口を飾る「拭漆欅大飾棚(けやきふきうるしかざりだな)」をつくった人物。
黒田辰秋氏の展覧会は2021年の開館時に開催された以来で、今回初めて展示される貴重な作品もあるそうです。
入り口を入ると、木漏れ日が美しい空間に、歴史あふれる作品が並んでいました。
京都の温もりを感じる静かな空間で、落ち着いた時間を過ごすことができます。
アートを楽しんだあとは、隣接するショップ「museum shop Zplus」へ。展覧会にちなんだ限定品をはじめ、思わず手に取ってしまうような美しいお菓子やグッズが販売されていました。
ZEN CAFE
「とろっ」食感のくずもちを味わう
次はお待ちかね、スイーツの時間。
美術館の目の前にある鍵善良房のお店「ZEN CAFE」で、看板メニューの「くずもちとほうじ茶のセット」を注文しました。
くずもちは、とろっ、もちっとした食感がたまらない味わい。
きな粉や黒蜜をかけて、自分好みにアレンジすることもできます。とてもおいしく、あっという間に完食してしまいました。
店内は、上品で落ち着いた空間。1人でも、友人や家族と来ても、素敵な時間を過ごすことができそう。
亀屋良長 京都本店
老舗和菓子店で初めての京菓子づくり体験
最後の目的地に向かうため、四条京阪前バス停から市バスで15分ほどの四条堀川バス停へ。1803年創業の老舗和菓子店「亀屋良長 京都本店」にやってきました。
今回は、こちらで開催されている「京菓子手づくり教室」(予約制)に参加します。
まずは、亀屋良長とお菓子の歴史を学ぶ時間。洋菓子と和菓子の違いなど、知っていそうで知らなかった豆知識を教えていただきました。
その後は、お待ちかねのメインイベント、京菓子づくり体験! つくるのは、季節に合わせた生菓子を2種類。目の前で、職人さんが京菓子をつくりながら、一つひとつの工程を丁寧に説明してくださいます。
1つ目は、桜の花。あんを生地に包む作業や、三角へらを使って桜の花びらのあしらいをつける工程など、どれも繊細な作業。不器用な私はアドバイスをもらいながら、なんとか完成させることができました。
2つ目は、菜種きんとん。「きんとん通し」という道具を使ってあんをそぼろ状に押し出す作業は、初めての体験でとても新鮮。最後にあんの周りにそぼろ状になった「きんとんあん」をやさしくつけて完成!
手づくりした菜種きんとんを、その場でお抹茶と一緒に楽しみます。しかも、目の前で職人さんが制作実演してくださったお干菓子(和三盆)つき。自分でつくった出来たての京菓子は、より一層、おいしく感じました。
桜の花は、お干菓子とセットでお土産として持ち帰ることができます。家族にプレゼントしたら、とっても喜んでくれました。
1泊2日の京都で味わう、スイーツの旅。思い出に残る時間を過ごすことができました。次回、また訪れた時も京都の新しい魅力を発見できますように。
東京駅に到着
掲載情報は2024年6月27日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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