ショットに蒸留酒とアンチョビをぶち込んだドイツのヤバい酒を飲まされた結果 →日本に帰りたいでござるよ

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海外旅行に行ったら日本ではなかなか食べられないものを食べたい。でもたまにびっくりするほどヘンテコリンな、日本人の感覚ではありえないようなグルメに出会うことがあったりします。

ドイツのヤバいグルメを飲み食いしてきた

先月、ちょっと仕事でドイツまで行く機会がありまして、生豚肉料理の「メット」を食べたりしました。なかなか衝撃的でしたが、うまかった。(おなかも大丈夫でした)

この「メット」はあらかじめ知っていて、現地に行ったらぜひ食べたいと思っていたグルメだったんですけど、このほかにも実にヤバい酒をハイデルベルクという街のバーで飲む機会がありました。

「ゲヘングター」とかいうヤベー酒

そのヤバいお酒は「ゲヘングター(Gehängter)」という名前で、現地での仕事でいろいろお世話になった女性がどうしても僕に飲ませたいと言っていたもの。そんなこと言われたら飲まないわけにいきません。

ってことで迷わずに注文すると、そのお酒はショットグラスで出てきました。なので、きっとテキーラとかウォッカのように高アルコールなお酒なんだろうな、と思って警戒しつつショットグラスを手に取ろうとすると……あれっ、お酒のほかにも何か入ってるじゃん!

ぎゃあああああああああ!!!! なんじゃこりゃあああああああ!!!!

このお酒は穀物で造ったコルンというドイツの蒸留酒らしいのですが、その中に生肉のような物体が一切れドボンと入れられています。誤解を恐れずに第一印象をいうと、ただただ気持ち悪い。おかしいだろこんなの!!

コルンという穀物の蒸留酒にアンチョビが入っているらしい

確認してみると、何やらこの気持ち悪い物体はアンチョビなのだそう。肉ではなく魚だったし、生でもなかった。でもやっぱり気持ち悪い……!!

「これヤベーな!」と伝えると、彼女は「日本にもヒレ酒とかあるじゃん」という返答。ああ、それは確かにそうか……。じゃあもしかしたら美味しいのかもしれない……!

ちなみにこの「ゲヘングター」を提供していたバーのあるハイデルベルグでは、このお酒が罰ゲームとしてよく飲まれているそうで、しかも「ゲヘングター」というのは日本語で「絞首刑の男」という意味らしい。ショットから取り出したアンチョビがそういう風に見えるからってことらしいんだが、ネーミングからしてやっぱり味に全然期待できないですけど~!

飲んだら日本が恋しくなった

でも注文しちゃったんだから飲まなきゃ仕方ない。アンチョビは一旦取り出し、お酒だけをクイッと飲み干したあとに食べるのが流儀とのこと。テキーラショットのあとのライムみたいな位置づけか。よーし、飲むぞ! クイーーーーッ!!

アンチョビ、ハムーーーーッ!!

……あれっ、なんか悪くないぞ……!

先に飲んだコルンというお酒はクリアな味で、単純に高めのアルコールがカーッと急速に口の中で広がる印象。ところがそこにアンチョビを追っかけで口に含むことで、しょっぱさと旨味の追い上げがくるんですよね。これが不思議と違和感なく、最後は旨味の余韻が残る感じ。うーん……なんだかよくわかんないけど、悪くない……!

確かにこれはアルコール+旨味だし、ヒレ酒によく似てるのかも。でもおかわりを飲みたいかって聞かれたら別にいいかな……ってなるし、どうせだったら日本でヒレ酒を飲みてえ!!

というわけで飲まされたヤベー酒の「ゲヘングター」。検索しても全然出てこなかったのはなんか怪しいけど、蒸留酒だったらコルンじゃなくてもそれっぽい雰囲気が出ると思うし、気になる方はアンチョビを入れて試してみたらいいじゃない。きっとあなたもヒレ酒を飲みたくなるはずですぜ……!

(執筆者: ノジーマ)

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