B級フード研究家・野島慎一郎の美味しかったカップ麺 月間ベスト5(2024年5月)

カップ麺やスナック菓子、ファストフードなどのアレンジレシピを研究する“B級フード研究家”としても活動している、ノジーマこと野島慎一郎です。

いつもガジェット通信ではアレンジレシピを紹介する記事を中心に執筆していますが、普段から研究としてカップ麺をよく食べているので、1か月で食べたカップ麺のなかから個人的に美味しいと感じたカップ麺ベスト5を紹介しています。

今回は2024年5月のランキングです。新旧問わずに美味しいと感じたものを選んだ個人的なランキングではありますが、皆さまのカップ麺選びの参考にしていただければ幸いです。

第5位:日清食品 日清焼そばU.F.O. ほりにし監修オリジナルスパイス付き ソース焼そば

おなじみ日清焼そばU.F.O.アウトドアスパイスでおなじみの「ほりにし」のオリジナルスパイスを振りかけるという、どう考えても失敗しないし激ウマ確定なカップ焼きそば。キャンプのときとかに試したことあるっていう人もたくさんいるのでは。いい意味でも悪い意味でも味が想像できちゃう。

でも実際に食べてみたらその相乗効果は想像以上。U.F.O.のまろやかなソースの味を主張強めなスパイスでバシッと引き締め、なんというかソース焼きそばの大定番「マルちゃん焼そば」にめちゃくちゃ寄るというか、本物の焼きそばっぽい雰囲気に。

細麺でプリッとした食感の麺もまた本物の焼きそば風。変にノンフライ麺を使ったカップ焼きそばよりも全然それっぽくなっててスゴイなと思いました。実にウマかった!

第4位:寿がきや×まるか食品 そばきや 和風とんこつやきそば

これまでいろんなネタ系商品、コラボ商品を出してきたペヤングだけど、同業他社とのコラボは今回が初めてでは。寿がきやとまるか食品がコラボした、すがきやのとんこつラーメン風のペヤング「そばきや 和風とんこつやきそば」が愛に溢れていて実にいい感じでした。

ペヤングの細い麺を寿がきやの和風とんこつ味で合わせると、いわゆる焼きラーメン風の雰囲気に。この味付けがフライ麺のスナックっぽい雰囲気とドハマリ。あと引くウマさでペロッといけちゃう仕上がり。お互いの要素をしっかり高め合っていて、素晴らしくウマい!

さりげなくメンマがバッチリ柔らかかったり、いい味のついた豚肉が結構いっぱい入っていたり、脇役もいい仕事をしていたのもまた好印象。素敵なコラボだったんじゃないかと思います!

第3位:マルちゃん 満足の極み 山形鳥中華

4月にニュータッチ凄麺からも発売された「山形鳥中華」。マルちゃんの「満足の極み」シリーズからも立て続けに発売されました。正直、山形鳥中華はこれまで食べたことがなかったんですが、これからブームでも来るのでしょうか。

山形鳥中華はまるでめんつゆのようにあっさりしたスープがベースで、そこに鶏の旨味をたっぷりと凝縮。その美味しさを見事に表現していました。

しかもかやくとしても大量に鶏肉が入っていたので、食べ進めているうちに鶏の存在感がどんどん大きくなっていくのもまたいい感じ。ノンフライの丸麺もつるつるモチモチで抜群にいい食感でしたし、麺量も多め。揚げ玉もいい風味だし、好みこそ分かれそうだけどかなり完成度が高い一杯になっていました。

第2位:明星 ウエスト監修 ごぼう天うどん

福岡発で九州ではおなじみのうどんチェーン「ウエスト」がカップうどん化。やさしい味のおつゆと、それをたっぷりと吸収した柔らかい麺、ごぼう天が特徴で、多くの人に親しまれているチェーン店です。

特徴的な食感が売りになっているので、それをカップ麺で再現できるのか……と買う前は不安に思いましたが、いざ食べてみると遥かに想像を超えて美味しくて驚きました!

つるっと滑らかな口当たりの細麺はノンフライ麺ならでは。麺の油臭さもないから、いりこなどの繊細なダシの風味を邪魔しないし、お店と同様にやさしいおつゆと麺のハーモニーを楽しめました。

厳密には麺の太さとか、違うところを探せば当然たくさんあるんだけど、“やさしいおつゆと麺”という大前提の部分はしっかり表現できていたんじゃないかなーと。なんせ、これがめちゃくちゃ美味しかったですし。

ごぼう天も小さめではあるけど存在感があり、その味がおつゆに少しずつ浸透していくのもお見事。カップうどんの常識を変える美味しさだったかと思います!

第1位:マルちゃん 桜上水 船越 塩中華そば

2024年5月の1位は「桜上水 船越 塩中華そば」(マルちゃん)を選びました。いやあ、これはとてつもないカップラーメンでした……!

分類すると塩ラーメンということになるんですが、食べてみるとこのスープを一口で“塩スープ”と片付けてしまうのは違うなと。土台は確かにあっさり系の塩味かもしれないけどパンチが効いてるし、こってりしてないのにほんのりとろみがあって、いろんなタイプの旨味が感じられて、「何だこれ!?」と思いながら夢中で食べ進めてしまいました。未だかつて味わったことのないタイプの塩スープ!

決め手になっているのは黒胡椒の存在感。いろいろと個性強めでわんぱくな生徒たちを黒胡椒先生が上手に引率してまとめあげているような感じでした。平打のノンフライ麺ももっちりとしていてべらぼうにウマく、スープとの相性も完璧。

シンプルなようで複雑な、唯一無二のスープを表現したマルちゃんに大拍手! お店でも食べてみたくなったし、最高の名店監修カップ麺だと思いました。いやあ、ウマかった!

総評

以上が2024年5月の美味しかったカップ麺ベスト5でした。次回は7月上旬頃に2024年6月のランキングを発表予定です。どうぞお楽しみに!


https://youtu.be/tP4meANEsY8 [リンク]
動画でも解説しています!

(執筆者: ノジーマ)

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