全国に3つだけ。国の登録有形文化財「スターバックス」店舗へ行ってみた

日本全国のスターバックスに「国の登録有形文化財が店舗になった場所」があるのをご存じでしょうか。

日本の各地域の象徴となる場所に建築デザインされて地域の文化を世界に発信する「リージョナル ランドマーク ストア」は、全国に28店舗。そのうちの3カ所です。

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まず、兵庫県神戸市にある「神戸北野異人館店」は、登録有形文化財がスターバックスの店舗になった日本1号店。鉄道など各線の三宮駅(JRは三ノ宮駅)から徒歩10分ほど、北野坂を上がる途中にあります。

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白と緑の外観が、まさにスターバックスのカラー。1907年(明治40年)に建築された当時は住居だったという洋館です。

阪神淡路大震災で取り壊し予定だったのを、神戸市が今の場所に移築、再建したとのこと。「北野物語館」と呼ばれた時期もありました。

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店内では、洋館の雰囲気が今も感じられます。2階でも飲食可能で、いろいろな部屋があるのも特徴。特に、北野坂が窓から見える角の小さな部屋は、とても人気です。

ドリンクやフードなど、スターバックスの他店舗と価格は同じ。プラスアルファでお得かつ特別な体験ができます。

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そして、登録有形文化財として国内2店舗目としてオープンしたのが、青森県弘前市にある「弘前公園店」です。

日本有数の「桜の名所」で知られる弘前城公園の目の前。店舗横に弘前市役所もあり、なかなかのロケーションです。

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1917年(大正6年)、旧日本陸軍師団長の官舎として建てられた木造建築。外観からレトロで、店内は大正ロマン漂う雰囲気です。

その店内に、当時の写真なども飾られているほか、会議室、和室、控室と3つの部屋がイートインスペースなどで使われています。それぞれの空間で、異なる飲食体験ができるのも特徴。特に、和室には弘前の伝統工芸、地域の素材を現代風にアレンジしたデザインなども見られます。

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さらに、全国3店舗目が「鹿児島仙厳園店」であり、鹿児島市の中心部から路線バスで行くことができます。旅行客に便利な「かごしまシティービュー」のバス路線は、午前から夕方までの運行なので注意。

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明治日本の産業革命遺産で、世界文化遺産にも登録されている仙厳園に隣接。仙厳園の入場は有料ですが、外にあるため無料で利用できます。無料駐車場も完備。

旧薩摩藩主島津家の歴史的建造物、登録有形文化財「旧芹ケ野島津家金山鉱業事業所」を、モダンにリノベーション。白色が美しい外観、および店内でも歴史が感じられます。

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1階および2階が店舗。どちらもゆったりとした時間が流れる中で、スターバックスおなじみのドリンクやフードなどが楽しめます。2階の窓から桜島を眺めるのもおすすめ。1階では当時の写真も見られます。

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登録有形文化財でなく、国の重要文化財に指定されている場所にある店舗も、追加で紹介します。福岡県北九州市門司区の「門司港駅店」です。

ここもリージョナル ランドマーク ストアの1つ。大正時代の待合室だった場所に、鉄道や製鉄などの展示物も飾られ、まさに特別な空間と言えます。門司港駅は現役の駅舎で、2019年(平成31年)に大正時代の姿に復元されました。門司観光ついでに立ち寄るのにもおすすめで便利な場所。

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全国にいくつかある、特別なスターバックスのお店。旅行などのついでに、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

スターバックス コーヒー リージョナル ランドマーク ストア

https://store.starbucks.co.jp/concept/

(Written by AS)

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