「“ダミアンはどこから来たのか?”ということは、私が常に抱いていた疑問」大のホラー好きである新鋭監督が名作の前日譚を手掛けた理由とは?

6月6日午前6時に誕生した悪魔の子・ダミアンと、彼をとりまく人々の戦慄の連続死を描き、全世界を恐怖に包み込んだレジェンド・オブ・ホラー『オーメン』(1976)。当時ホラー・ブームの火付け役ともなった同作の“はじまり”の物語『オーメン:ザ・ファースト』が全国劇場にて公開中!早くも劇場で鑑賞したファンたちからは絶賛の声が相次ぎ注目が集まる中、本作を手掛けたアルカシャ・スティーブンソン監督が、時を経て前日譚を製作した理由について明かしました。

1976年公開の映画『オーメン』は、6月6日午前6時に誕生し、頭に「666」のアザを持つ悪魔の子ダミアンを巡る物語。公開当時、ダミアンの周囲で次々と起こる不吉な死、観客たちを突如恐怖のどん底へと陥れる衝撃的な描写などが大きな反響を呼んだ本作は、恐怖を煽る不吉な演出も話題となり、アカデミー賞®作曲賞を受賞。現在も“ホラー映画の金字塔”といわれる名作ホラー映画。

その『オーメン』の“はじまり”の物語『オーメン:ザ・ファースト』では、ついに、悪魔の子・ダミアンがなぜ誕生したのか、その理由が明らかになる――。6月6日午前6時──“悪魔の子”ダミアンの誕生が迫る中、それを阻もうとする者が次々と惨たらしい死を遂げていきます。修道女になるためにローマの教会で奉仕するマーガレットは、その不可解な連続死に巻き込まれる。やがて彼女は、恐怖で人々を支配するため、悪の化身を誕生させる教会の邪悪な陰謀を知ってしまう。すべてを明らかにしようとするマーガレットの前に、さらなる<戦慄の真実>が待ち受けていた…。

本作を手掛けたのは、劇場長編映画デビューとなった新鋭監督アルカシャ・スティーブンソン。ホラー好きを公言しているアルカシャ監督は、かねてより「オーメン」シリーズの大ファンでもあったといい、約半世紀前に誕生した初代『オーメン』の前日譚をこのタイミングで描くことになった理由について、「“ダミアンはどこから来たのか?”ということは、私が常に抱いていた疑問だったの。だから、初代『オーメン』で生まれたその疑問に答えれること、ダミアンが誕生するよりもっと早い時期からの物語を描けることことに、一ファンとしてとても興奮したわ」とコメント。

また、「私は(悪魔の子・ダミアンのその後を描いた)『オーメン3』が大好きだから、(『オーメン3』でデミアンを演じた)サム・ニールをいじってはいけないという気持ちもあった。彼は素晴らしい仕事をしたの(笑)。だから、『オーメン3』の後ではなく、その始まりとなる初代『オーメン』よりさらに前に戻って、すべての経緯と理由を理解することにした。本当にエキサイティングな体験だったわ」とも話し、シリーズファンの一人として、監督自身もが長年抱え続けていた“ダミアン誕生に纏わる疑問”を解き明かす物語を描くことにしたのだとしています。

ちなみにアルカシャ監督は、日本のホラー映画にも馴染みがあるといい、「日本のホラー映画の中には歴史上最高だと思えるものがいくつもある」ともコメント。目の肥えた日本のホラーファンに向けて、「あなたたちをがっかりさせないことを願っているわ。期待に応えるのは大変だけど、日本の観客に気に入ってもらえることを願っているわ」とメッセージを贈る。彼女の思惑が見事に受け、日本国内でも、「見事に作り込まれた傑作。退屈な瞬間がまったくなかった。震えた」「初代『オーメン』へのオマージュ満載で最高!」「素晴らしく不快でおぞましい傑作。恐怖演出が冴え渡ってる」と早くも注目の的となっている本作。

レジェンド・オブ・ホラー『オーメン』の“はじまり”が描かれる『オーメン:ザ・ファースト』が描き出す<戦慄の真実>とは――。是非劇場の大画面&大音量で、ダミアン誕生に纏わる新たな恐怖を目撃して。

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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

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