下賀茂温泉「花のおもてなし南楽」河津桜と菜の花を南伊豆で満喫
こんにちは! 写真と旅とおいしいものをこよなく愛する写真家の鈴木かなえです。
春といえば桜! ということで、今回は特急「踊り子」に乗って河津桜で有名な南伊豆へ。
毎年、「みなみの桜と菜の花まつり」が開催されている青野川の前原橋付近~九条橋付近で少し早い春を愛でてきました!
東京駅を出発
少し早い春を求めて特急「踊り子」で南へ
JR東京駅から特急「踊り子」に乗って、旅が始まります。「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」を利用すると、特急「踊り子」とお宿のセットがお得に予約できますよ。
大きな窓が特徴的な特急「踊り子」。窓からの景色を見ているだけで、旅の高揚感が高まります。
片瀬白田駅~伊豆稲取駅間は海岸線沿いを走るため、大きな窓いっぱいに海の青と空の青が広がります。
海と空を眺めながら列車に揺られるのが好きな私は、海側の窓際席を確保するようにしています。
東京駅を出発して約2時間40分、伊豆急下田駅に到着です。
駅を出てすぐのところに「開国の足湯」という足湯を発見しました。
下田といえば、誰もが歴史の授業で習ったであろう黒船来航! それをきっかけに開国した日本、という歴史になぞらえて「開国」という名前がついているようです。
下賀茂温泉 花のおもてなし南楽
心のふるさと、「花のおもてなし南楽」
今回の宿泊先、南伊豆・下賀茂温泉「花のおもてなし南楽」へと向かいます。伊豆急下田駅から南楽までは、宿の送迎バス(事前予約制)が出ているので移動も楽々。駅から15分程度で南楽へと到着です。
バスから降りると、宿のスタッフの方々が笑顔で出迎えてくださいます。
門をくぐった先が「ふるさと工房」という玄関スペース。
2階建てだった古民家の1階部分を移築したふるさと工房には、民芸品や、野菜を運ぶための荷台、昔、塩を炊いていた釜などが置かれています。
ふるさと工房を通り抜けた先は「ゆり茶屋」という談話室。
畳敷きにかわいらしいレトロな椅子が並んだお部屋と、一枚板の立派な机と椅子が置かれたお部屋があり、こちらでチェックインします。
ゆり茶屋は、お風呂エリアから客室に戻る際の通り道にあるので、お風呂上がりにのんびりするにもぴったり。24時間使えるセルフサービスのコーヒーマシーンもあり、私は桜を見に宿の外に出た帰り、ほっと一息をつくのにたびたび立ち寄りました。
花のおもてなし南楽の客室
美しい河津桜をのぞむ宿のお部屋
チェックインを済ませたらお部屋へ。「野の花亭」と「下賀茂亭」、2棟ある建物のうち、今回は野の花亭のお部屋に宿泊しました。
広々とした純和風のお部屋。南向きの窓からは青野川沿いに咲く河津桜が見えます。
河津桜の美しさに惹かれて、荷解きもそこそこにふらりと外へ。河津桜の咲く青野川へは、敷地内のお庭を通って直接出ることが可能です。
暖かな夕焼けのオレンジ色に照らされる河津桜のピンクの美しいこと! 心がゆるゆると緩んでいくような感覚になりました。癒やされる、ってこういうことを言うのでしょうね。
花のおもてなし南楽の温泉
全部で12か所! 多種多様な天然風呂
優しく美しい河津桜を堪能した後は温泉へ。
南楽といったら、なんといっても温泉! 「甚兵衛の湯」「宮の湯」という2か所の大浴場に加え、10か所17種類の貸切風呂を、空いていれば24時間無料で楽しめます。大浴場も貸切風呂も全て100%天然の掛け流し温泉。
「どのお風呂に入ろう」なんて悩んだ結果、せっかくなのでまずは「甚兵衛の湯」へ。「甚兵衛の湯」は内湯が1つと、露天風呂が2つある大浴場。
お湯は若干熱め。肩まで浸かると、あまりの気持ちよさに「くぅ〜!」と声が漏れてしまいました。内湯で身体を温めたら、2つある露天風呂へ。
お湯が熱めなので、半身浴でも十分に身体が温まり、長い時間楽しむことができます。自然の音を聞きながら、熱めのお湯に浸かっていると、河津桜の美しさに緩んだ心に加え、体も緩んでいくのを感じました。
※編集部注:温泉はお客さまのいない時間に許可をいただいて撮影しています
花のおもてなし南楽の夕食
地元の海の幸をふんだんに使った豪華な夕食
お風呂から上がると、ちょうど夕食の時間。
下田といえば金目鯛! 下田港は金目鯛の水揚げ量日本一。下田港で水揚げされる海産物の8割が金目鯛とのこと。夕食では、そんな金目鯛をふんだんに使ったお料理をいただきました。
鮮やかな赤が美しい金目鯛。一口噛むとじわ〜っとその旨みが口いっぱいに広がります。
海鮮以外にも、ローストビーフなど、お肉料理もあってとても豪華! 桜の時期限定の桜蒸しもあり、見た目も味も量も大満足の夕食でした。
青野川沿い・夜桜ライトアップ
幻想的に輝くライトアップ
豪華な夕食でお腹が満たされた後は、腹ごなしにまたお散歩。「みなみの桜と菜の花まつり」の期間中に実施されている、青野川沿いの河津桜の「夜桜ライトアップ」を見に行きました!
ライトアップが行われているのは、南楽から徒歩3分ほどの九条橋と、その上流にある前原橋の間。昼間見たかわいらしい河津桜から一変、幻想的な世界が広がります。
ずらりと並んだ河津桜がライトアップされる様子は圧巻。すれ違う人たちが口々に「きれいだね〜!」といいながら河津桜を見上げていたのが印象的でした。
幻想的な桜並木のなかを歩き終えて南楽に戻ったら、再び温泉へ!
選んだのは「太郎の湯」。岩風呂の内湯と露天風呂がある小さ目の貸切風呂。夜の散歩で冷えた身体をしっかりと温めて就寝します。
花のおもてなし南楽 2日目
朝散歩と朝風呂、朝食
2日目の朝は7時くらいからお散歩へ。空気がきれいで気持ちいいなぁ……と思いながらぶらりぶらりと歩いていたら、河津桜の向こうから朝日が!
朝の清々しいお散歩の後は、少し冷えた身体を温めに温泉へ。この時は、隠れ家のような雰囲気のある貸切風呂「天女の湯」をチョイス。
天女の湯は内湯だけのつくり。少し照明を落とした木造りの小屋でお湯に浸かるのは、瞑想しているような感じでとても落ち着きました。
朝風呂を楽しんだ後は朝食へ。和食派な私にとってはうれしい、純和風の朝ご飯。
焼き上がった干物をお皿へおろしていただきます! ふっくらと身の厚い干物は丁度いい塩っけ。白米と合わせると最高でした。
朝食後は最後の温泉タイム。チェックアウトが11時なので、朝食を食べた後でもゆっくりと温泉に入れます。
最後に選んだのは「陶芸の湯」。こちらは陶器でつくられた内湯と、露天風呂があるタイプの貸切風呂。最後の最後まで温泉を楽しみ尽くしました。南楽のお客さんはリピーターの方も多いそうで、なかには毎月足を運ばれる方もいるとか! それも納得の温泉宿でした。
青野川沿い・菜の花畑
黄色がかわいい、元気な百姓達の菜の花畑
チェックアウト後も青野川沿いをぶらぶらとお散歩。
空の青と、河津桜のピンクの色合いがあまりにも美しく、川沿いをただ歩いているだけで幸せな気分。青野川に沿って下流の弓ヶ浜方面へと向かいます。
九条橋から20分ほど歩くと、一面の菜の花畑が!
「元気な百姓達の菜の花畑」というこの畑、休耕期である1〜4月に地元の方が菜の花を育てているそうです。
この規模の菜の花畑を見たことがなかったので、その美しさに感動してしまいました。菜の花の黄色も青空によく映えますね。
思う存分、自然の美しい色合いを楽しんだら帰路につきます。「元気な百姓達の菜の花畑」から徒歩1分ほどのところにある日野停留所から東海バスに乗車。20分程度で伊豆急下田駅に到着。そこからは行きと同じく、特急「踊り子」に乗って東京駅へと向かいました。
のんびりお部屋で過ごしつつ、気が向いたら温泉に浸かり、ふらりと青野川沿いをお散歩して河津桜と菜の花に感動し、おいしいご飯に舌鼓を打ち、また温泉につかり……。そんな贅沢な時間の使い方ができて、本当に癒やされた旅でした。
東京駅に到着
掲載情報は2024年4月3日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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