子供のいる家庭でインターネットの管理をする方法

access_time create folderデジタル・IT

子供も当たり前のようにインターネットを利用する時代

一昔前までは、子供にインターネットを使わせない方針の保護者の方も珍しくない状況でした。しかし、現在では子供にインターネットを使わせないという選択肢は難しい状況です。
内閣府の令和4年度の「青少年のインターネット利用環境実態調査」では、スマホを持っている小学生は64%という結果でした。中学生だと91%とさらに高い割合です。
もはや、子供でも当たり前のようにインターネットを利用する時代になっています。このような状況の中では、保護者が適切に管理した上で、子供にインターネットを使わせることが重要です。

子供のインターネットの利用内容

子供がどんな用途でインターネットを利用しているのか把握しておく必要があります。前述の内閣府の調査では、インターネットの利用内容として動画視聴や検索が多くの割合を占めていました。
動画視聴と検索以外では、子供の年齢によってやや違いが見られます。高校生は音楽視聴とコミュニケーションが多く、中学生はゲームと音楽視聴、小学生はゲームでの利用が多めでした。
インターネットの利用時間に関しては高校生がもっとも長く、次いで中学生と、年齢が上がるにつれて長くなる傾向です。

子供のインターネット利用でよくあるリスクやトラブル

子供がインターネットを利用する際には、次のようなリスクを伴います。

インターネットの使い過ぎ

1日に3時間以上インターネットを利用する子供が少なくない状況です。インターネットを利用していると気がつかないうちに、時間が過ぎてしまっていることもよくあります。そのような生活を毎日続けているとスマホ依存やネット依存になってしまうおそれがあるのが1つのリスクです。学業にも影響が出てしまうかもしれません。

有害情報に触れやすくなる

インターネット上には非常に多くの情報が溢れており、その中には有害情報もあります。大人にとっては何ともない内容でも子供にとってはふさわしくない内容も多いです。子供が有害情報に触れることで、犯罪や非行に興味を持ってしまう可能性もあるでしょう。

課金をし過ぎる可能性

ゲーム、音楽、動画などのアプリは利用するのに課金が必要になることもあります。大人の場合には、課金をする際にはクレジットカードを使用することが多いでしょう。そのため、課金が必要な場合に、保護者が自分のクレジットカードを子供に使わせるケースもよくあります。
何にいくら使ったのかを保護者が把握していれば問題ありませんが、きちんと把握していないと高額な請求が来ることもあります。
動画や音楽の場合にはサブスクリプションが多いこともあり、それほど高額にはなりづらいですが、ゲームの場合には注意が必要です。

情報漏洩のリスク

SNSなどに投稿した内容は、誰でも閲覧できる状態になります。子供だと、うっかり個人情報を漏らしてしまうこともあるかもしれません。文字の投稿だけでなく、写真の投稿に関しても注意が必要です。他のところに転載されてしまうおそれもあります。

対人トラブルに巻き込まれる可能性

SNSを使う際に、見るだけでなく他のユーザーとやり取りする機会も出てくるでしょう。例えば自分の投稿に他のユーザーから返信が来たり、逆に他のユーザーの投稿に返信をしたりします。そのような中で、他のユーザーとのトラブルに注意が必要です。
トラブルの内容によっては、犯罪に巻き込まれるおそれもあります。トラブルの相手が同級生や友だちなどの場合には、いじめの原因になることもあるかもしれません。

子供のインターネット利用でやっておきたい管理方法

子供にインターネットを利用させる上でトラブルを防止するため、次のような管理方法を実践しておきましょう。

家庭内でルールを決めておく

子供本人と保護者で相談して、インターネットを使用する時間などをあらかじめ決めておくのが望ましいです。使ってはいけないアプリや、課金に使っていい金額なども決めておきましょう。

ルーターの設定で利用時間を管理

大半のルーターでは、特定の端末を接続できる時間帯を制限できる機能が付いています。制限の対象にする端末は、MACアドレスやローカルIPアドレスで指定するタイプのものが多いです。
制限をかけた端末に対して、接続を禁止する時間を設定したり、接続を許可する時間を設定したりできます。

スマホやタブレットの機能で管理

iPhoneでは、スクリーンタイム機能で閲覧可能なサイトや時間などを制限できます。設定する際には、設定アプリからスクリーンタイムの項目に進みましょう。スクリーンタイムをオンにすると「休止時間」「アプリ使用時間の制限」「コンテンツとプライバシーの制限」の3項目について設定できます。
Androidの場合には、Playストアアプリを開いて設定から「ファミリー」へと進みましょう。そこから「保護者による利用制限」の項目に入ると子供の年齢を選択して設定可能です。
また、YouTubeの場合には制限付きモードに設定したり、YouTubeKidsアプリを使ったりする方法もあります。

携帯キャリアのフィルタリングサービスを利用

携帯キャリアでフィルタリングサービスを提供しています。au、ドコモ、ソフトバンク、Ymobile、UQモバイルなら無料で利用可能です。楽天モバイルの場合には有料で利用できます。
MVNOの場合には有料で提供しているところもあれば、提供していないところもあります。

後払いの方法での課金は避ける

アプリの課金では、保護者のクレジットカードやキャリア決済などは極力使わせないのが無難です。金額を決めた上でPOSAカードなどのプリペイドカードを利用するのがいいでしょう。
POSAカードならコンビニなどで購入できて子供でも使えます。金額も1,000〜1,500円程度の少額から購入可能です。

端末を共用で使う場合にアカウントはどうする?

子供に専用の端末を持たせずに、保護者と共用で使用している家庭もあるでしょう。端末は共用でもアカウントは分けるのがおすすめです。では、その理由とアカウントの切り替え方法について見ていきましょう。

アカウントも共用だと不便

アカウントが共用だと保護者も子供と同じ状態で端末を使用することになります。子供に使わせたくないアプリがあるときなどに困るでしょう。
アカウントを別々にしておけば、同じ端末でも子供のアカウントにだけ制限をかけて使用できます。

iPhone・iPadでアカウントを切り替える方法

iPhoneとiPadでアカウントを切り替える際には、いったんサインアウトする必要があります。
設定の一番上にある自分のアカウントのところに入り、一番下にスクロールするとサインアウト可能です。サインアウトしたら、切り替え先のアカウントで再びサインインすれば切り替わります。

Androidでアカウントを切り替える方法

Androidの場合には、ホーム画面で上から下にスワイプしましょう。右上のユーザーアイコンをタップするとユーザー切り替えの画面になります。登録されているアカウントが表示されるため、切り替え先のアカウントを選択すれば切り替わります。

まとめ

子供がインターネットを使用するのはリスクを伴いますが、使わせないのは現実的に難しいでしょう。ルールを決めたり制限をかけたりして、リスクを抑えた上で使わせるようにしましょう。そして、子供がどんな用途にインターネットを使っているのか、きちんと把握しておくことが大切です。

Copyright © 2024 iedge All Rights Reserved.

  1. HOME
  2. デジタル・IT
  3. 子供のいる家庭でインターネットの管理をする方法
access_time create folderデジタル・IT
local_offer
iedge

iedge

最新IOTテクノロジーを用いた防犯セキュリティーシステムや家電設備を搭載したスマートホーム(スマートハウス)情報をお届け。まだ日本では未発表のアプリやデバイス/ガジェットも全公開します。

ウェブサイト: https://www.iedge.tech/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。