SOSHIOTSUKI AW24 COLLECTION “good memory”


 
須田一政の作品集『風姿花伝』と出合い、「品」と「死生観」について考え始めることからスタートした2024年秋冬コレクション。
人間しか持ち得ることのない「品」。
「品」の根底に流れる日本人ならではの宗教観や道徳観、日常に潜む神という存在を服へ、そして服の細部へと込めている。
コレクション制作を進める中で、デザイナー大月壮士の父親が脳梗塞で倒れたことにより、大月自身の内側で育まれてきた宗教観の意味合いがよりパーソナルで、よりエモーショナルなものへと変わっていくこととなる。人種や人格がどうであれ、地球上にいる人間や生物は死に向かっていることを再認識。そうして変貌した彼の「死生観」もまた、服作りへと反映されていく。

通常は機能的なディテールとして捉えられる要素をドレープへと変換。着物袖のパターンは布感によってドレープがもたらされ、ケープのようなシェイプのトレンチコートやポンチョが創出される。袖の下には、腕や物を入れる所作の提案がなされていることも特徴。スーベ ニアジャケットやワークジャケットは、腕を上げやすいように入れ込まれたマチがドレープとなり、ケープにもなる仕組みに。また、メインファブリックとして用いた尾州産のウールは、オゾン加工を施すことによって、毛のスケールを滑らかにし、落ち感を最大限に引き出している。アクセサリーはKOTA OKUDAとのコラボレーションによるもの、また足元は MOONSTARのビジネスシューズライン「BALANCE WORKS(バランス ワークス)」の シューズをスタイリング。
嶋田久作もモデル出演するなど、求心力の強いランウェイとなった。
 
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NeoL/ネオエル

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