【ライヴ・レポート】#ババババンビ、ついに日本武道館の舞台へ立つ──「馬鹿騒ぎ”天下統一」at 日本武道館

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【ライヴ・レポート】#ババババンビ、ついに日本武道館の舞台へ立つ──「馬鹿騒ぎ”天下統一」at 日本武道館

2024年3月14日木曜日 晴れ。5人組アイドルグループ、 #ババババンビが日本武道館にて、ワンマンライブ「馬鹿騒ぎ”天下統一」at 日本武道館を開催した。

#ババババンビは、2020年に結成。その年3月に予定されていたデビューライブが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で中止になったりと、これまで様々な困難に直面してきたグループである。しかし2022年開催では「TIFアイドル総選挙2022」見事優勝、そして2023年9月にはシングル「ゲイシャフジヤマ」でキングレコードからメジャーデビューし、勢いをつけてきた。そして、この日の会場である日本武道館は、グループ結成当初から目標として掲げてきた、夢の舞台。彼女たち全員の悲願が、この4年の歳月を経て叶ったのである。

【ライヴ・レポート】#ババババンビ、ついに日本武道館の舞台へ立つ──「馬鹿騒ぎ”天下統一」at 日本武道館

開演の刻を迎えると、まずはステージに格闘家でタレントの角田信朗が登場し、会場中に鳴り響く「Overture」と共にメンバーを紹介。角田は#ババババンビをデビュー当初から見守ってきた人物。彼にとってもこの日本武道館という場所で、彼女たちと共演するのはきっと夢のような経験だったのだろう。角田に呼び込まれて、現れた宇咲、小鳥遊るい、岸みゆ、水湊みお、近藤沙瑛子の5人のメンバーは、「ついに来たぞ、日本武道館! 私たちの夢、みんなと叶える瞬間、騒げ~!」と客席を煽り、セットリストの1曲目は“ばばばばんびすむ〜!”へ。いきなり銀テープを照射し、会場のボルテージを最高潮へと引き上げる。ライヴはさらに“恋のキャンティ”、“恋するうさぎちゃん最強伝説”、“あのねのね”とハイテンションな楽曲を畳み掛け、序盤からキュートでファンタジックな世界観を提示していった。

次のブロックでは、#ババババンビの中でも比較的ハイテンポの曲へ。ディストーションの効いたギターが特徴的なロック・チューン“私心伝心”では、間奏で客席も巻き込み、ヘドバンを行う。そこからセンターステージへと移動すると“ティーンエイジャー・シンドローム”へと繋ぎ、ファンと共に拳を高く突き上げた。さらに“BPM180”ではステージがリフターで上昇。火花も上がり、日本武道館を灼熱の空間へと変貌させた。

【ライヴ・レポート】#ババババンビ、ついに日本武道館の舞台へ立つ──「馬鹿騒ぎ”天下統一」at 日本武道館

この日は#ババババンビの4周年をお祝いするライヴでもあり、そして現体制最後のワンマンライヴ。これまでの集大成を見せるべく、メンバーは、全力のパフォーマンスを見せていく。続いては、“バンビーナ”、“キスしてほしい”、“バカになって好きっていうだけ”、“SOS!SUMMER!”をメドレーで。トロッコに乗りアリーナを回りながら、客席に笑顔を振りまいていた。ここまでに一気にフロアを盛り上げたあとは、“4060”、“スノードーム”といったミドル・チューンを披露。ただ馬鹿騒ぎするだけが、#ババババンビではないことをアピールした。

ライヴはここから一気に「和」のコーナーへ。和装に身を包んだダンサーが現れ、大迫力の殺陣がステージ上で行われた。アイドルのライヴではなかなか見られない本気の演舞に驚かされていると、ステージには再びメンバーが登場。最新楽曲「DE・A・RU・KAIII」を披露した。その後はブラスバンドを召喚し、メジャー・デビュー・シングル“ゲイシャフジヤマ”を披露。日本武道館の日の丸の下で、「和」の魂を楽曲に込めた。続く“おっとっと!”では、和太鼓隊が登場。このブロックの最後の“とう一まっそ”では、和太鼓、ブラスバンドの生演奏に加え、扇子を持ったダンサーも参加。特盛の馬鹿騒ぎでファンを魅了した。

【ライヴ・レポート】#ババババンビ、ついに日本武道館の舞台へ立つ──「馬鹿騒ぎ”天下統一」at 日本武道館

ライヴもここからは後半戦。ギラギラのシンセ・サウンドが印象的な「常勝MY GAME」やクールなダンスチューン“星形”で会場の空気を一変させる。ライヴはそこから“青春ギルティ”、“Clover”、“ミカンセイ”とエモーショナルな楽曲で駆け抜け、この日本武道館という場所でライヴができることへの喜びを全身でアピールした。

終盤のMCのなかで、水湊みおは「コロナでデビューライブが中止になって。その後にまだ人前にも立っていないのに取材で武道館に立ちたいと言ったのを今も覚えています。『何言ってるんだ』と笑われたりもしたんですけど、立ちたい、立ちますと言い続けて実現できました。アイドルになれて、こんなに素敵 な景色を見ることができて、私は幸せものです。何年経ってもきっとずっとずっと皆のことが大好きです。今日は本当にありがとうございました!」と語る。彼女たちがなぜこの日、日本武道館に立つことができたのか。それはきっと夢を描き続け、それを実行するために弛まぬ努力を欠かさなかったからなのだと思う。本編の最後は、彼女たちのアイドル像を綴った楽曲“無重力ランナー”をパフォーマンス。#ババババンビというアイドルの、生き様を存分に見せつけた。

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ここまでも道のりを辿るようなエンドールのあとは、アンコールへ。5人は、それぞれのメンバーカラーのドレスに身を包み、“アイノハナ”を披露。アリーナはもちろん、会場の隅々まで目を配り、この日の感謝を伝えていたのが印象的だった。続いて披露した“ネモフィラBLUE”では、再びリフターでセンターステージで上昇。間奏では、ファンとともに大合唱でここまで、これた感謝を伝えた。最後の“ハナビガタリ”では、再びトロッコで客席を回り、花吹雪の舞うなかこの日の想いをファンに向けて伝え続けた。

【ライヴ・レポート】#ババババンビ、ついに日本武道館の舞台へ立つ──「馬鹿騒ぎ”天下統一」at 日本武道館

ここまで23曲を披露した5人。さらにここで新たに新メンバーの紹介が行われた。新メンバーは、元気が良すぎる宮城県出身の神南りな、保育学生をしながらアイドルを目指してきた鹿児島県出身の千星真穂、16歳静岡県出身の一ノ瀬こひな、の3名。かなり個性の強そうな3人の加入に、これからの#ババババンビの飛躍に期待が高まっていく。

こうして、#ババババンビのワンマンライブ「馬鹿騒ぎ”天下統一」at 日本武道館は幕を閉じた。メンバー5人は「終わりたくない!」と時間ギリギリまでステージでファンとの時間を楽しんでいたのが、すごく印象に残った。日本武道館という夢を叶え、さらに新しい仲間も増えた、#ババババンビ。彼女たちはこれからまた新たな夢に向かって走り出していくのだ。

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photo/nishinaga “saicho” isao

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