ビジネス用語「ナレッジ」とはどんな意味？「スキル」や「ノウハウ」「ハウツー」とはまた別物？

2024/03/13 16:30 FUNDO

知識や情報を指して使用される言葉、それが「ナレッジ」です。
この言葉はビジネス用語としても使用される表現の1つです。

ただ、似たような言葉もたくさんあってややこしいのも事実。
そこで、ここでは「ナレッジ」の意味と他の言葉との違いをまとめます。

「ナレッジ」とは

まずは「ナレッジ」の意味について見ていきましょう。

ビジネス用語「ナレッジ」の意味

「ナレッジ」は知識や情報という意味を持つビジネス用語です。
一般的には文章から得られる知識や情報という意味合いで使用されます。

ただ、ビジネスで使用される場合はニュアンスが変わってきます。
現にビジネスの世界では付加価値のある知識や利益に繋がる情報という意味で使用されるのが一般的です。

もともとは単なる知識や情報を意味する言葉だったもののビジネスででは表すものが若干変わってくるので注意が必要です。
特に付加価値があるかどうかや利益が得られるかどうかで変わると覚えておきたいです。

近年はこうした「ナレッジ」の価値が見直されてきています。
中でもより希少価値のある事例や有益な体験というのはビジネスにとって欠かせないものとなっています。

だからこそ「ナレッジ」も正しく理解しておきたいです。

英単語“knowledge”

「ナレッジ」は英単語「knowledge」から来ています。

英単語の「knowledge」も知識や情報などを意味する言葉です。
この言葉にも文章から得られる知識や情報という意味が含まれます。

他にも知見や心得という意味も含まれているので併せて覚えておきましょう。

「ナレッジ」を含むビジネス用語

ここからは「ナレッジ」を含むビジネス用語を見てみましょう。

ナレッジベース

「ナレッジベース」とはそれぞれの社員や従業員などの人材が持っている「ナレッジ」を一括して管理するデータベースのことです。

この「ナレッジベース」を構築しておくことで素早く知識や情報が共有できます。
それでいて「ナレッジ」が属人化してしまうことも防げます。

属人化は特定の担当者しか業務に対応できない状態です。
そうした属人化を起こさないためのものが「ナレッジベース」となります。

また「ナレッジベース」を持つことで迅速に共有できたり、即時に顧客に対応できたり、組織にとっての財産となったりします。

ナレッジマネジメント

「ナレッジマネジメント」とは社員や従業員などの人材が備えている「ナレッジ」を組織全体として蓄積・活用することです。

この「ナレッジマネジメント」を徹底しておくことで知識や情報も共有しやすくなります。
昨今は「ナレッジ」を非常に重視しているところも少なくありません。

現に「ナレッジマネジメント」を行うことで生産性が向上したり、顧客満足度が向上したり、人材育成が効率化できたりします。

ナレッジワーカー

「ナレッジワーカー」とは知的労働者と訳される言葉となります。

これは知識や情報を意味する「ナレッジ」と労働者を意味する「ワーカー」を組み合わせた造語です。
提唱したのは経済学者・社会学者として知られるピーター・ドラッカーです。

彼の著書「新しい現実」にて「ナレッジワーカー」という言葉が登場します。

それによると「ナレッジワーカー」にはコンサルタントやITエンジニアが該当するとされています。

「ナレッジ」に類似のビジネス用語

ここからは「ナレッジ」に似たビジネス用語を見てみましょう。

スキル

「スキル」は個人・組織が身につけている技術を意味します。
そのため「ナレッジ」に似た意味を持つビジネス用語の1つと言えるでしょう。

ただし「スキル」は自己研鑽するのが基本であまり共有しません。
逆に「ナレッジ」は共有することを意味するのでその点は意味が変わってくるかもしれません。

ノウハウ

「ノウハウ」は個人・組織が積み上げてきた知恵を意味します。
そのため「ナレッジ」に似た意味を持つビジネス用語の1つと言えるのではないでしょうか

ただ「ノウハウ」は何かの実績や経験から得たものを意味します。
対して「ナレッジ」は文章から得たものを意味する言葉です。

そのため、実体験が伴っているかどうかについては相違点となるでしょう。

ハウツー

「ハウツー」は個人・組織がもともと持つ知恵を意味します。
そのため「ナレッジ」に似た意味を持つビジネス用語の1つと言えます。

ただし「ハウツー」は専門的・先進的なもの以外も含む言葉です。
そういった意味では洗練された高度な知識や情報を含む「ナレッジ」とは微妙に意味が変わります。

まとめ

「ナレッジ」は文章などから得られる知識や情報を言います。
この言葉はビジネス用語として使用されることが多々あります。

ただ、他にも似た言葉があってややこしいので、正しい意味を理解して使用したいところです。