【2024ビルボード・WIMアワード】カイリー・ミノーグ、<アイコン賞>受賞スピーチで“最悪だった全ての瞬間”に感謝「どう乗り越えるかが大切」

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【2024ビルボード・WIMアワード】カイリー・ミノーグ、<アイコン賞>受賞スピーチで“最悪だった全ての瞬間”に感謝「どう乗り越えるかが大切」

 40年近くスターとして活躍してきたカイリー・ミノーグだが、現地時間2024年3月6日の夜に開催された【ビルボード・ウィメン・イン・ミュージック・アワード】は、長いキャリアを築いてきたポップ・アイドルにとって初めての出来事になったようだ。

 タイトなドレスを着用していたため、YouTubeシアターのステージに続く階段を横向きに上がり、プレゼンターのビービー・レクサから<アイコン賞>を受け取ったミノーグは、スピーチの冒頭でこの授賞式が数十年にわたるキャリアの中で参加した異例のイベントであることに言及した。

 「この場にいれることを非常に気に入っています。言うのもばかばかしいけれど、これまでこのようなイベントに参加したことはありませんでした。純粋に音楽界の女性たちを祝福する極めて重要な祭典で、私は37年間その一人でした」と彼女は述べ、「だから、ここに来れたことが非常に嬉しいですし、皆さんとご一緒できたことは本当に素晴らしいことです」と続けた。

 ミノーグは、大ヒット・シングル「Padam Padam」(アメリカでは20年以上ぶりのヒットとなった)の成功の中での受賞となったが、彼女は1987年のヒット曲「The Loco-Motion」(米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で彼女にとって最高位となる3位獲得)から始まり、Hot 100で7位に輝いた2001年の「Can’t Get You Out of My Head」、そして最新のチャートでの成功に至るまで、長らくアイコンとしての地位を確立してきた。

 「一方では、完全にシュールで、“これは現実?どのようにここにたどり着いたのだろう?”という感じです」と受賞について話すと、「そして同時に、肉体的にも精神的にも、ここまで来るのに必要だった過程をわかっています。浮き沈みを乗り越えて、その間にある大地を見失わないようにすること。運、運命、天職、そして手助けの要素もあり、私の場合は非常に長い間多くの人たちからのたくさん助けてもらいました」と説明した。

 スピーチの最後に、ミノーグは物事がうまくいかなかった時のことを振り返り、「絶頂でなかったすべての時をシャウトアウトしたいです。楽しくはありませんでした。けれど、そのような困難、どん底、時に乗り越える必要があるもの、私にとって最悪だった全ての瞬間にも大きな感謝を送りたりと思います。私たちにとって学びになってくれたことにありがとうと言いたい。その瞬間にはとても嫌なものでしたが、避けられないことで、それをどう乗り越えるか、何に変えるかが大切なんです。次にそういったことが起こるのを楽しみにしているわけではないですが、そういう瞬間は必ずやってきます」と締めくくった。

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