英最大手コンサル会社と新会社設立 脱酸素社会に向けて4月1日から開始 三井住友信託銀行

三井住友信託銀行は2月29日、気候変動対策の推進を目的としたERMグループのの日本法人であるイー・アール・エム日本株式会社との合弁会社「ERM SuMi TRUSTコンサルティング株式会社」を設立すると発表した。

三井住友信託銀行は、日本法人であるイー・アール・エム日本が立ち上げる新設会社の第３者割当増資を受け、35％を出資する。新会社は2024年4月1日から事業を開始する予定。

ロンドンに本社を構える世界最大のサステナビリティ専門コンサルティング企業ERMグループのトム ライカートGroup CEOは、「三井住友信託銀行は、財務関連のインフラを網羅しているので、連携しながら脱炭素社会に向けてお手伝いできればと考えています。これからもサステナビリティ・コンサルティングリーダーとしてサステナビリティをビジネス戦略に組み込み、さらに製品やサプライチェーンなどの重要な分野でサステナビリティ・パフォーマンスを強化していきたい」と語った。 

三井住友信託銀行の田中茂樹副社長は「合弁会社の設立によって環境分野だけでなく、グローバルな調査も可能になりさらに幅広いサービスが提供できるのではないか」と話す。国内で対象となる企業は上場企業を中心に既存の取引先の全企業で、具体的な温暖化ガス排出量削減対策に取り組む意向を示した。

今後は脱酸素化に向けて、再エネやグリーンテック、カーボンクレジットなど、各企業に対してどの時期に本格的に取り込んでいくのかが重要となってくる。新会社設立によって三井住友信託銀行の金融インフラ機能と、イー・アール・エム日本の気候変動関連コンサルティングサービスを最大限に提供するとしている。