【岐阜県】障害高齢者アート作品を商品化した「漫画アートネクタイ」が笠松町返礼品に登場
岐阜県羽島郡笠松町にて介護・福祉施設を運営する「ひだまり創」は、高齢者アートの漫画作品の1つをネクタイに製品化。この「漫画アートネクタイ」が、笠松町の協力を得てふるさと納税返礼品に採用された。
高齢者の創作活動を循環させる仕組み
「ひだまり創」は、平成28年度から法人化。居宅介護支援事業・訪問介護事業・介護保険外サービス事業や多世代交流マルシェ、高齢者ものづくり支援コミュニティスペースの運営などを行いながら、介護や福祉の新しい仕組み作りを目指している。
平成30年には岐阜県の事業可能性評価でA評価、また、ぎふじょの優れものなどにも選出される事業を手がけ、令和5年度地域連携活動支援事業で、福祉医療機構助成金にてものづくり支援を行っている。
また、“高齢者の創作活動を循環させる仕組みづくり”の実現を目指し、高齢者アートの支援先拡大と創作活動の継続化を図っている。
サステナブルな社会貢献システム
高齢化社会を迎え、介護が必要となる1人あたりの平均期間がおおよそ10年前後と言われている現代の日本。日々の生活の困りごとは、介護保険事業者・行政機関・医療などが連携をして解決できるが、“支援を受けるだけ”という一方向では、生きがいが感じらない。結果として、高齢者が孤立してしまい、意欲の低下や引きこもりなどを助長し、健康状態を悪化させてしまうという悪循環が生まれている。
介護保険という枠を超えて、高齢者のできることを社会に還元できる仕組みをつくることで、“いくつになっても自分らしく生きる”を生み出すことが可能となる。
高齢者アート作品を商品化
そこで、展示以外の活用先が少ない高齢者アート作品を商品化し、行政(笠松町)の協力を経てふるさと納税返礼品に採用された。これにより、遠方からでも商品購入が可能で、年齢関係なく高齢者個人を応援できるというサステナブルな社会貢献が可能になる。
作者に売り上げの一部を直接還元することで、「商品が売れた」「自分の絵が認めてもらえた」「自分も誰かの役に立っている」などの感動を製作者本人に実感してもらうことができる。また、売り場を確保することで、制作活動の継続化にもつなげていく。
2月22日(木)には、漫画アートネクタイを笠松町長に贈呈し、身に着けてもらい、ネクタイの感想や今回の支援のお礼・今後の展望を伝えた。
ふるさと納税返礼品に採用された「漫画アートネクタイ」で、高齢者アートを応援してみては。
ひだまり創HP:https://hidamarisou.com/
(山本えり)
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