【セクシー田中さん】苦しい状況の作家を救いたいだけなのに誤解広がる / 漫画家・新條まゆ先生「どこをどう読んだら裏方で頑張る人をないがしろにしてることになるんだろう」

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人気漫画『セクシー田中さん』の作者として知られている漫画家・芦原妃名子先生が他界。彼女は漫画のドラマ化に関して悩んでいたという。この痛ましい出来事は、漫画業界だけでなく、テレビ業界、そして世間にも大きなショックを与えた。

強めの攻撃的な声も出てくるような展開に

この件に関して多くの漫画関係者がインターネット上に思いを掲載。新條まゆ先生もそのひとり。自身に圧力や不利益が生じる覚悟で、出版社の問題を指摘。漫画家の立場が正当なものになるよう、意見を公開し、大きな注目を集めた。

しかし、彼女が伝えたかったことが伝わらなかった人がいるのか、新條まゆ先生に対して否定的な意見や、なかには強めの攻撃的な声も出てくるような展開に。その件に関して新條まゆ先生は以下のようにコメントしている。

<新條まゆ先生のXツイート>

「どこをどう読んだら、裏方で頑張ってる人をないがしろにしてるとか、編集さんは頑張ってるのに!ってことになるんだろう。バズると本意が伝わらないって聞いたことあるけど、そうなのかぁ」

「やっぱりこういうことって 丁寧すぎるくらい丁寧に解説しないと 誤解というか、全然違う話になってしまうなと思ってるんですが、わたしは現場の編集さんのお仕事を批判もしてないし、印刷所さんの働きも批判してないし、紙の印税率である10%の取り分にまったく不満はありません。90%も他が取るの?!というご意見もありますし、もしかしたら、取られすぎな面もあるのかもしれないですが 紙の原稿が1冊の本になるってすごいことです。様々な人の助けと才能が注がれて出来上がってます。わたしは妥当なパーセンテージだと考えています。そして現在、わたしは原稿を自分でアップして 写植を売って、表紙デザインもやっています。タイトルロゴはデザイナーさんに作っていただきました。そういうことができます。ちょっと前の電子書籍では配信取次の編集さんが写植は打ってくれてました。電子書籍での取り分が明らかにおかしいというお話しです。そこでの交渉や歩み寄りに誠意を感じないし 頑張ってる人にお金をきちんと分配して欲しいってことです。難しいことはわかってますが
もうちょっと漫画家のモチベや作業環境を変えたいのです。満足してる方はそれでいいかと。生まれるはずの天才が消えていく可能性を少しでも減らしたいし今、立場的に声を上げられなくて 苦しい状況の作家を救いたいです」


マジメに受け止めようとする人ほど思い悩む構造

どんなにわかりやすく書いたとしても、誤解が生じないように気を付けて書いても、すべての人に理解してもらうことは不可能に近いと思われる。誤解だけでもつらいものだが、わざと悪意を含めて反応を示してくる人もいる。ある意味「マジメに受け止めようとする人ほど思い悩む構造」がインターネット上にはある。

自身の気持ちを理解してくれる人がいることを心にしておけば

言葉は鋭い刃物となって心に刺さることがあるが、それを受け流したり、自身の気持ちを理解してくれる人がいることを心にしておけば、少しは気が楽になるかもしれない。


※冒頭イメージ画像はフリー素材サイト『写真AC』より

(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

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