気鋭の作品が勢ぞろい 「第3回石垣島湘南国際ドキュメンタリー映画祭」開催
「第3回石垣島湘南国際ドキュメンタリー映画祭」が2月10日から12日までの3日間、神奈川県横須賀市・マゼラン湘南佐島で開催された。元逗子市長の長島一由監督が中心となって運営する「石垣島湘南国際ドキュメンタリー映画祭実行委員会」が主催。
国内外から応募のあった作品の中から実行委員会による1次審査を通過した短編14本(10日)、長編7本(11・12日)の全21作品が、上映された。
審査委員は、長島監督の他、短編部門審査委員長の土屋敏男監督、(日本テレビ社外アドバイザー)、長編部門審査委員長の筒井武文監督(東京藝大院映像研究科教授)。
10日の短編部門では、全編スマホで撮影した吉田泉監督が短編部門グランプリに輝いた。土屋監督は、「この人しか撮れないモノを撮る」という観点から選んだ。
懇親会の帰りがけに土屋監督は、「これからも制作してほしいから、マイクだけはちゃんと買って、また創ってね」などと吉田監督にアドバイスしていた。
短編部門グランプリ「Beige Scene」(監督:吉田泉)、短編部門観客賞「夏空と銀色のブローチ」(監督:江畠香希)、短編部国際コンペ部門グランプリ「移りゆく旅路|カザフ遊牧民を追って」(監督:磯部和弥)短編部門一般部門グランプリ「My family’s soul food for the world. 」(監督:谷口北斗)以上の作品には賞金が授与された。
【短編部門国内学生A部門グランプリ】
「双つとない場所」(監督:小池悠補)
短編部門国内学生B部門グランプリ
「Home」(監督: 辻昌希 村上翔哉)
ロケーション部門グランプリ
「今村先生、今日も行く―島の訪問診療日記2023春 」(監督:床田和隆)
シニア部門グランプリ「youth」(監督:中村政人)
下は高校1年生から、上はあと1週間で80歳を迎えるシニア監督まで幅広い年齢層が応募した。
長編部門グランプリは、
「FINDING HER BEAT」
(監督:Dawn Mikkelson & Keri Pickett)
エミー賞受賞実績を有する米国女性監督が女性和太鼓チームの奮闘の中に独自の世界観を描いた作品がグランプリを受賞した。
Dawn Mikkelson監督は、
「ワオ! このような賞をいただき、大変嬉しく思います。FINDING HER BEAT』が日本の観客に受け入れられていることを知ることは、私たちにとって大きな意味があります。この映画は、日本の国や太鼓という美しい芸術へのラブレターだからです!」
受賞作に登場する演奏者の浅野香氏は、「本作品は海外で多数受賞してきたが、和太鼓の本場である日本での初受賞で慶びに堪えない」と話している。また、長編部門観客賞は日本のシングルマザーの貧困問題を海外ジャーナリストの視点から切り込んだオーストラリア人のRionne McAvoy監督「取り残された人々:日本におけるシングルマザーの苦境」が受賞した。
【長編国際コンペ部門グランプリ】
「HOPE of TANZANIA」(監督:中島祥太)
スマホや太陽光発電等を駆使して、先進国の
技術進展笑飛び越えてリープフロッグ型発展
の実情を描く。アフリカの民族音楽と超高層ビルのコントラスト。ランタン、エアコンの
サブスク等の現状を、移住した日本人を含む
複数人の現場目線で描く。
【長編一般部門グランプリ】
「木組みの家 大工 阿保昭則の家づくり」
(監督:上田謙太郎)
「映画は時間の芸術だ」との名言を記者に語った長編部門審査委員長の筒井武文監督。早回しにしたり、倍速にしたりすることなくじっくりと秒単位の間も熟慮しながら、真摯に審査する姿勢に感動した。
会場の複合型高齢者施設「マゼラン湘南佐島」(横須賀市佐島1丁目)から望む海は絶景。沖縄県石垣島で高校生向けの公営塾で、教鞭を執ったこともある長島氏が、生徒が作った映像作品の発表の場として始めた。来年の第4回は石垣島での開催も視野に入れている。
長島監督は、フジテレビの報道ディレクター出身。ニュースJAPANのディレクターとしてFNN報道特集の制作に携わり、脳性麻痺の画家浅井力也氏の幼少期に密着取材し、『小さな天才画家 -絵に託された想い-』を製作した。
フジテレビで同期だった武内英樹監督(「翔んで埼玉」でアカデミー賞受賞)との再会後の2015年4月に東京芸術大学大学院映像研究科映画専攻修士課程に入学。2016年3月に監督兼プロデューサーとして、画家浅井氏を描いた映画『The Calling -神様から与えられたお仕事-』(THE CALLING -FROM THE HEAVEN-)を撮り、2016年第36回ハワイ国際映画祭に入選し、ベストドキュメンタリー観客賞にノミネートされた。スウェーデンのストックホルム、フィンランドのヘルシンキ等でも上映された。
伝統工業の事業承継を描いた作品も印象的だった。有名私立中高受験の進学教室講師歴ある
筆者は、ドキュメンタリー映画は、社会科の学習にもなるので、親子連れ、小中学生も観たら良いと感じた。(文・写真@野島茂朗)
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TABLOとは アメリカが生んだ、偉大な古典ミステリーの大家レイモンド・チャンドラー作品の主人公フィリップ・マーロウの有名なセリフがあります。 「強くなければ生きていけない。優しくなければ生きていく資格がない」 人が生きていく上で、「優しさ」こそ最も大切なものであることを端的に表現した言葉です。優しさとは「人を思いやる気持ち」であり「想像力を働かせること」です。弱者の立場に立つ想像力。 「人に優しく」 これは報道する側にも言えることだと思います。 現在、ヘイトニュース、ヘイト発言、フェイクニュースがネットの普及に従い、増大しており、報道関係者の間では深刻な問題となっています。そこには「人に優しく」という考えが存在していません。 なぜ、ヘイト(差別)ニュースがはびこるのか。「相手はどういう感情を抱くのか」という想像力の欠如がなせる業です。ヘイトによって、人は人に憎悪し、戦争が起き、傷ましい結果をもたらし、人類は反省し、「差別をしてはならない」ということを学んだはずです。 しかし、またもヘイトニュースがはびこる世の中になっています。人種差別だけではありません、LGBT差別、女性差別、職業差別等々、依然としてなくなっていないのだな、ということは心ある人ならネットの言論にはびこっていることに気づいているはずです。本サイトはこのヘイトに対して徹頭徹尾、対峙するものです。
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