「部下の手柄を横取りする上司」の意外な心理とは?

「部下の手柄を横取りする上司」の意外な心理とは?

1日の大部分を費やすのが仕事。

だからこそ職場の人間関係は良好に保ちたいのだが、キャリアも性格もさまざまな人が集まるのが職場というもの。近くにいるとどうしてもストレスを感じてしまう人も中にはいるはず。

特に上司の振る舞いや言動にストレスを感じる人は多い。露骨なパワハラをしてくる上司もいれば、自分の手柄を横取りする不届な上司も。こうした嫌な上司に感じるストレスにはどう対処するべきか。

◾️部下の手柄を横取りする上司の心理とは

会社で働いている以上、自分の評価は気になるし、できれば高く評価されたい。だから、自分がやった仕事の手柄を横取りされることにはついつい過敏になってしまう。

しかし、中には部下の手柄を平気で横取りしてしまう上司もいる。見る人が見れば、すぐにそれが上司本人ではなく部下の仕事だとわかるはずなのに、どうしてこんなことをするのか?

『反応したら負け 仕事のストレスを受け流す33のヒント』(カレー沢薫著、PHP研究所刊)によると、こうした横取り上司は「恥知らずというわけではなく、本気で自分の手柄だと思い込んでいる」のだそう。部下が作った企画書でも「企画書を作れ」と指示したのが自分であれば、「実質、俺が作った」と考える。これが横取り上司によくあるメンタリティなのだ。

こうした上司への対応は簡単ではないが、上記の性質上、他の部下からも手柄を奪っている可能性が高いため、あちこちから恨みを買っていることは想像に難くないし、まともな会社ならそういう上司はだんだんと立場を失っていく。それまでの恨みを晴らすならこのタイミングしかない。

「その時」のために、手柄を奪われた部下同士で結託して、「盗まれた手柄」をまとめて整理しておくのがいい。一人では無力でも、仲間を作ることで事態を動かすことができる。

◾️「責任丸投げ上司」は巻き込んで対処

「手柄横取り上司」と同様に職場で厄介なのが、「責任を丸投げにする上司」である。このタイプの上司が厄介なのは、やたらと威勢だけはいい点。そんな上司が「君ならできる」「君を見込んで」と仕事を振ると、部下の方も意気に感じて張り切ってしまいやすい。

ただ、こうしてモチベーションを上げてくる上司が、必ずしも責任まで持ってくれるわけではない。「失敗したら知らんぷり」というケースも少なくないのだ。

だからこそ、こちらは上司のトンズラを許さないようにしっかり巻き込んでおきたいところ。「報連相」は当たり前。一つでも独断でやると何かあった時に自分の責任にされてしまう。報告したという証拠までしっかり残しておくことが大切だ。

会社でのストレスはほとんどすべて人間関係に起因する。上司からのパワハラやセクハラなどわかりやすいものだけでなく、気が乗らない飲み会や、話の長い同僚、ナイーブすぎる部下など、ストレスを感じやすい同僚への対処法が本書ではまとめられている。快適な仕事環境作りに参考にしたい一冊だ。

(新刊JP編集部)

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