【石川県七尾市】水ingが断水下でシャワー浴を実現するポータブル水再生システム「WOTA BOX」1台を提供
水処理施設の設計・建設から維持管理までをトータルに手掛けている水ing(すいんぐ)は、1月15日(月)、WOTAへ協力し、能登半島地震で断水中の石川県七尾市の避難所に、断水状況下でのシャワー浴を実現するポータブル水再生システムの「WOTA BOX(ウォータボックス)」を1台提供した。また、水ing社員を派遣し、提供したもの以外の「WOTA BOX」の設置・運営のサポートも実施している。
田鶴浜高校に「WOTA BOX」を設置
水ingは、2022年9月にWOTAへ出資し、WOTAが持つ技術・ノウハウと、水ingの大規模集中型水インフラ整備及びその維持管理で培った知見を融合することにより、日本の自治体が抱える上下水道における社会課題を解決することを目指している。
「WOTA BOX」は、水道のない場所での水利用を実現するポータブル水再生システム。排水の98%以上を再生して循環利用を可能にし、限られた水を有効活用することができる。
今回、避難所となっている七尾市の県立田鶴浜高等学校に設置した「WOTA BOX」は、以前から水ingが購入していたもの。災害等による断水発生時に水ingが自治体向けに従来提供していた水処理設備の災害復旧支援に加えて、災害に強いインフラ構築の一環として新たな支援サービスを構築するために所有していた。同社所有の「WOTA BOX」が実際に発生した災害で稼働したのは今回が初めてとなる。
水ingグループの震災対応
また、水ingグループは、被災地域のインフラ復旧に向け、社内に「震災対策本部」を設置し、復興に向けた取り組みを進めている。
地震により、水ingが納入した水処理施設や、維持管理業務を受託する水処理施設における被害が発生しており、同社グループは、被災地域の一日も早い社会インフラ復旧に向け、専門の技術者を派遣し、現地調査を行い、復旧計画の検討・実行に取り組んでいる。
水ingグループは、水インフラを支える事業を展開してきた企業として、水の安全と安心を守り、地域の人々の生活を支えるため、引き続き被災地の復旧に向け取り組んでいくとしている。
水ing 公式サイト:https://www.swing-w.com/
WOTA BOX 参考情報:https://wota.co.jp/wota-box/
(角谷良平)
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