頭骨標本を3Dスキャンし精巧に再現!カプセルトイ「路上博物館 特別展-植物食-」発売
“博物館はもっと面白い”をビジョンに掲げる路上博物館は、カプセルトイメーカーのSO-TAと共同で、動物園や博物館に由来する標本を3Dスキャンし精巧に再現したカプセルトイ「路上博物館 特別展-植物食-」を2024年4月に発売。12月下旬から、SO-TA公式通販サイトにてBOX版の予約を受け付けている。
3ヶ所の動物園・博物館の標本を3Dスキャンして作成
2020年5月の創業の路上博物館は、日本全国の博物館や動物園の社会的価値の向上を目的に、標本の3Dデータ化やブランディング支援、一般向けの教育普及活動や展示活動を行っている。2023年より休眠預金事業の助成を受け、小学生から社会人までが博物館資料のデジタルアーカイブをつくる「路上博物館3D撮影旅団」事業を展開している。
「路上博物館 特別展-植物食-」は、大阪府大阪市「天王寺動物園」、群馬県富岡市「群馬県立自然史博物館」、岡山県岡山市「池田動物園」から各1種類ずつ、合計3種類の動物の頭骨標本を再現。足掛け1年以上にわたり、実際に路上博物館が博物館・動物園足を運び、現地で3Dスキャンをしてきたデータを基に作成した3Dモデルをベースに金型を作成した。各標本の見どころや、歪み・欠けといった特徴的な形状も可能な限り精密に再現している。
商品ラインナップと再現のこだわりポイント
「キリンのケニヤ」は、1990年生まれ、2001〜2012年に天王寺動物園で飼育されていたオスのアミメキリンだ。死亡時は22歳で当時は国内二番目に高齢(オスでは当時最高齢)のキリンだった。額のデコボコの大きさと正面から見た時の口の歪みが特徴的で、商品でもこの2点の特長の再現には特にこだわったという。
「ゾウのメリー」は、1967年にタイから池田動物園に来園したインドゾウのメス。2016年に51歳で亡くなったが、約半世紀にわたり同園の顔として多くの人に親しまれてきた。高齢になるまで丁寧に飼育されており、高齢化や長年の食べ方の癖に伴う歯のすり減り方などにこだわって制作されている。
群馬県立自然史博物館に収蔵されている「野生由来のカバ」は、年齢等は不明だが、歯の萌出段階からまだ若年の個体であると推定される。同館が開館にあわせてケニアの国立博物館から入手したもので、実物の標本では一部破損が見られるが、修復した形で商品化した。3Dモデルと比較することで修復箇所が確認できるようこだわった。
カラーバリエーションは、3アイテムとも、骨格標本の色を再現した「リアルカラー」と、凹凸を観察しやすい「グレー」の2色を展開。全6種が登場する。いずれも動物骨格の専門家によるワンポイント解説付きだ。一般販売は4月下旬ごろを予定。
現在、全6種がセットになったBOX版の予約を、SO-TA公式通販サイトにて受け付けている。
発送日は一般販売日と同日予定で、購入特典として同商品の限定仕様版1点(種類はランダム)が同梱される。
一般発売開始の告知は、路上博物館およびSO-TAのSNS上などで行う。発売と同時にウェブ上で骨格標本の3Dモデルが公開されるので、そちらもチェックしてみよう。
路上博物館HP:https://rojohaku.com
SO-TA公式通販サイト:https://so-taofficialstore.com/
(山本えり)
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