生成AIを活用してモバイルゲーム開発の効率化を実現!新たなゲームメーカー“Titan AI”のユニークな取り組み
米国の新たなモバイルゲームスタジオであるTitan AIは、Berkeley SkyDeckが主導するプレシードラウンドで50万ドル以上を調達した。Titan AIは、ゲーム用の2Dおよび3Dコンテンツを作成するコストとスピードを削減することを目的とした、生成AIを活用しているゲームメーカーである。
生成AIを活用してゲームを制作するTitan AI
Titan AIは、画像ジェネレーターのStable DiffusionとDALL-Eを使用して2Dグラフィックを作成し、独自の技術でそれらの要素を3Dモデルと組み合わせている。同社はまた、ゲームの難易度を構築するためにAIを駆使しているという。
Temple RunやSubway Surfersのようなランナーゲームは10年以上人気があるゲームであり、Titan AIはこの人気なランナーゲームジャンルにおいてAztec Spirit Run含め4つのプロトタイプを開発し、生成AIを試す良いテンプレートとした。
Titan AIは生成AIを利用し、服装やタトゥーなど、ゲーム内のキャラクターをカスタマイズする要素を何百種類も構築してきた。今後は生成AIを使用し、各キャラクターが早く走れるようにしたり、アイテムをより集められるようにしたりと、何らかの能力を付与しゲームを強化する計画である。
Titan AIはさまざまな人にゲームを無料で楽しめるようにし、アプリ内広告やゲーム内での課金制度を通じて収益化している。この包括性とポジティブなインパクトへの献身は、Meta、BlackoutLab、Belka Games、Duolingoなどの業界リーダーを含むエンジェル投資家から大きな注目を集めている。
生成AI×ゲーム分野の可能性
現状リリースしているランナーゲームは非常に中毒性がある一方で、もうすでにゲーム的な要素として時代遅れていう声も少なくはない。
ただしTitan AIは生成AIを使用し3D要素を持ったゲームのプロトタイプとしてこのランナーゲームを作成しており、同ゲーム内で生成AIの可能性を試している。また、具体的な明示はまだないが、別のゲームテンプレートを開発・実験中であることをCEOであるNicolas氏は明かしている。
ゲーム分野における生成AIの未来は可能性に満ちている。たとえば今後、生成AIを活用し、プレイヤーはゲーム内のアバターをゼロからデザインできるようになるかもしれない。まだまだ先になるかもしれないが、よりユーザーが満足するコンテンツを生成AIを駆使して開発する日は遠くはないだろう。
参考・引用元:
Titan AI 公式サイト(準備中)
TechCrunch ニュース
Robots.net ニュース
(文・ささささき)
ウェブサイト: https://techable.jp/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。