【静岡市】究極の食中酒と誉れ高い「萩錦」の挑戦、女子ラベルやクラフトビールも

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静岡県は、日本で指折りの酒どころ。世界遺産の富士山やユネスコエコパークの南アルプスなど豊かな水源がもたらす名水、やわらかな果実香を引き出す「静岡酵母」の開発、さらに酒造好適米(酒米)「誉富士」の存在がある。

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昔ながらのラベルが貼られた日本酒が並ぶ中、現代風のおしゃれでかわいいデザインのラベルがパッと目を引く。現在5代目という杜人が美大卒の女性という、日本の酒造界でも異色の経歴を持つ「萩錦」である。

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萩錦酒造は、明治9年(1876年)創業で約150年の歴史を持つ。静岡市の海近くに蔵を構え、現在は30代の夫婦が日本酒造りを行いつつ、さまざまなチャレンジにも取り組んでいる。

製造量こそ極小ではあるものの、萩錦酒造には静岡市内で唯一自噴する「仕込み水」が敷地内にある。環境省「平成の名水百選」に選ばれた安倍川の伏流水が毎時5~6トン自噴し、酒米の洗い水や仕込みまで一貫して使われている。

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代表銘柄の「萩錦」をはじめ、萩錦酒造のお酒はどれも柔らかさと優しい味わいが表現されているのが特徴。しかも、食事に合うことを意識して醸されており、香りは穏やか。「駿河湾の肴をはじめ、食事の個性をうまく引き出してくれる日本酒」として、長年定評ある。

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5代目杜人の萩原綾乃さんは、萩錦酒造の1人娘。大学で油絵を学んだ後、29歳の時に実家に戻って酒造りを始めた。

自ら手掛けたアートデザインラベルを使用した「萩錦 土地の詩」は、新酒・夏・秋と時期ごとに出荷される日本酒。「酒らしくドライでスッキリした味わいの純米酒で、さわやかな香りが特徴。特に魚料理と相性よく、杯をすすめてくれるキレがある」とのこと。静岡市認定の女性活躍ブランド「しずおか女子きらっ☆ブランド」にも選ばれている。

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また、夫は熊本の実家が日本酒蔵だった一級建築士で、現在は夫婦で力を合わせ、静岡酵母で萩錦らしらを磨きつつ、新たな味わいも提案したいという。特に近年、クラフトビール製造の静岡醸造と萩錦の酒かすを利用したビール「さけかすIPA」を共同開発し、今後も製造予定とのこと。

静岡の名水から生まれる、少量ながら丁寧に醸される日本酒の数々と新たなチャレンジが楽しみな静岡市の酒造メーカーだ。

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取材協力:静岡市

萩錦酒造 公式サイト

http://haginishiki.com/

萩錦酒造 公式instagram

https://www.instagram.com/haginishiki/

(Written by A. Shikama)

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