台湾のお寺「佛光山法水寺」異国情緒が漂う伊香保の観光スポット
こんにちは。東京で写真家をしている相沢亮です。よろしくお願いします。
今回の旅先は、群馬県渋川市の伊香保です。伊香保というと昔ながらの温泉や石段の街並みが有名ですが、異国情緒漂う、まるで台湾に来たかのようなスポットもあるのはご存じですか?
それが今回の目的地の一つ、佛光山法水寺。最寄り駅であるJR渋川駅までは、JR東京駅から約90分で行くことができます。移動に時間をかけたくない1泊2日の旅先などにぴったりな場所です。ちなみに、「JR東日本びゅうダイナミックレールパック」であれば、新幹線と宿のセットがお得に予約できます。
東京駅を出発
東京から渋川へ。レトロな雰囲気の渋川駅
伊香保に向けて、まずは東京駅から上越新幹線に乗ってJR高崎駅を目指します。乗車時間は約50分。
上越線の水上行きに乗り換えて約25分。渋川駅に到着です。
1921年(大正10年)に開業し、2010年(平成22年)に大正レトロな雰囲気の駅舎にリニューアルした渋川駅。伊香保温泉街の玄関口です。旅の出発点として気分が高まります。
佛光山法水寺に到着
空の上にあるような佛光山法水寺へ
渋川駅の改札を出てすぐのバスターミナル(3番乗り場)から関越交通バスの伊香保温泉行きに乗って、最初の目的地「佛光山法水寺」を目指します。バスは本数が少ないので、事前に発車時刻をチェックしておきましょう。20分ほどで着きます。
「佛光山法水寺」バス停で降りると、目の前に石段が見えます。238段という迫力。
石段を登った先で振り返ると、赤城山や渋川市を見下ろす空の上からのような景色が待っていました。
佛光山法水寺を巡る
天空の異国情緒溢れる本殿へ
大きな正門をくぐるともうそこは台湾!?
第一印象が「想像以上に台湾、、群馬県にこんな場所があったなんて知らなかった、、」。門の背景に青空が広がり、異国情緒溢れる建物と青空のコントラストが美しい。台湾仏教のお寺の日本総本山として2018年に建てられたそうです。
天空にあるお城のような非日常的な空間。赤、橙色を基調とした鮮やかな建物が海外に来たような気分にさせてくれます。晴れの日がおすすめです!
寺院内も拝観することができます。こちらは、本堂の「大雄宝殿」。
佛光山法水寺でランチ
「ベジカフェ 滴水坊」へ
境内にある「ベジカフェ 滴水坊」へ。肉類を使わない料理を提供するお店です。
台湾で有名な料理といえばご飯に煮込んだ豚肉をのせたルーロー飯がありますが、こちらのルーロー飯は、大豆を使ったそぼろがのった「ベジそぼろ丼」となっています。
こちらは「台湾朝食バーガー」。蒸しパンにチーズやマヨネーズ、そして大豆ハムが挟まっています。肉類を使っていませんが、ボリュームはあります。
飲み物の種類も豊富。今回は「タピオカミルクティ」にしました。
標高700mの高台にあるので、窓からの景色を見ながらゆっくり過ごすことができます。台湾のお菓子なども販売していました。
ホテル天坊に到着
伊香保温泉 ホテル天坊へ
再びバスに乗って、本日の宿「伊香保温泉 ホテル天坊」へ。
バスと徒歩で、10分ほどで到着。先ほど同様、佛光山法水寺から伊香保温泉街を目指すバスの本数も少ないので、事前に調べておくことをおすすめします。
広いロビーがお出迎え。
フリードリンクが楽しめるラウンジスペース。
ラウンジスペースから外に出ると足湯と庭園。こちらの足湯は24時間営業していて、夜はライトアップされた素敵な雰囲気になります。
ホテル天坊の天晴大浴場
2種類の源泉と10のお風呂を満喫
夕食の前にさっそく温泉へ。
伊香保最大級という1000坪の敷地に10のお風呂(※)がある「天晴大浴場」では、「こがねの湯」「しろがねの湯」という2種類の源泉を堪能することができます。
※編集部注:男女合わせて。時間による男女入れ替えはありません
こがねの湯は伊香保温泉に古くから湧き出る源泉。その名の通り、こがね色(茶褐色)で泉質は硫酸塩泉です。多くの鉄分を含み、空気に触れることでこがね色になります。効能は神経痛・筋肉痛・関節痛などです。
一方、しろがねの湯は、平成になって開発された新しい源泉です。色は無色透明で泉質はメタけい酸単純泉です。メタけい酸は、疲労回復や肌の新陳代謝を促進し美肌効果が期待できる天然の保湿成分だそう。肌に良いのはうれしい。
趣向を凝らしたお風呂で、ゆっくり過ごすことができます。
ホテル天坊の岩風呂
情緒ある雰囲気の三波石を使った岩風呂へ
地下にある「天然記念物『三波石』の岩風呂」は、天然記念物「三波石」(さんばせき)を600トン使用してつくられた風情豊かなお風呂です。内湯はしろがねの湯、露天風呂はこがねの湯が使われています。
「三波石とは?」と思い、スタッフに伺ってみると主に群馬県や埼玉県などで産出する白い縞模様の日本庭園などによく使われている岩石だそうです。
映画の舞台のような趣ある雰囲気の中、温泉を堪能できます。夕食後、夜の湯けむりの幻想的な雰囲気の中で入るのもおすすめです。
ホテル天坊の夕食
夕食は個室でゆっくり。旬の食材を楽しむ
夕食は個室でいただきます。四季折々の旬の食材を使った料理が堪能できます。
上州牛のきのこ鍋、お造り、前菜の盛り合わせ、舞茸の釜飯など、どれも丁寧でやさしい味付け。温泉に入ったあとに過ごす最高の時間でした。
特に、焼物の柿釜グラタンが最高でした。ホワイトソースのなかに鶏肉、海老、いんげんなどが入っており、ボリュームたっぷりです。器が柿なので、器ごと食べることができます。
甘い柿とグラタンという初めての組み合わせでしたが、甘さ控えめの柿とホワイトソースが絶妙で記憶に残る味でした。ホテル天坊では、季節ごとにこういった遊び心溢れる料理を味わうことができるのも魅力です。
伊香保温泉街
伊香保石段街を街歩き。景色を楽しむ
2日目は、ホテル天坊からバスで石段街に向かいます。伊香保といえば石段街。徒歩でも約1kmくらいなので、軽いハイキングとして向かうのもおすすめです。
365段登った先にある「伊香保神社」。縁結びの御利益があるそうです。
朱色が特徴的な「河鹿橋」。
400年以上の歴史ある風情豊かな石段の両脇には、さまざまなお店が立ち並び、楽しく散策できます。昔ながらのお土産屋さんや温泉まんじゅうに加え、最近できたというカフェやパン屋、バーなどもあります。
そんな石段街の中腹から標高955mにある見晴駅を結ぶ「伊香保ロープウェイ」。取材当日はメンテナンスの都合で運悪く乗ることができなかったのですが、見晴駅周辺にある「ときめきデッキ」からは、赤城山・谷川岳の壮大なパノラマビューを一望できます。
大澤屋
お昼は水沢うどんの有名店「大澤屋」へ
「大澤屋 石段店」は、石段に面した水沢うどんの有名店です。水沢うどんとは、讃岐、稲庭に並ぶ日本三大うどんのひとつ。透明感があり、強いコシとツルツルとした食感が特徴でつゆにつけて食べるざるうどんが定番だそうです。
注文したのは、しょうゆだれとごまだれのつゆ2種と天ぷらがついた「つゆ2種セット」です。
茹でたてのうどんで、透明感とツヤ感が凄い。提供されたら早めに一口目を食べるのがおすすめだそうです。生うどんのもちっとした食感を味わうことができます。
野菜の天ぷら盛り合わせ。サクサクでおいしい。
舞茸の天ぷらは、びっくりするような大きさ。
これで今回の旅は終了。渋川駅を経由して帰京です。
振り返ると、移動時間をそこまでかけずに気軽に旅や温泉を楽しみたいという方にぴったりの場所でした。台湾の雰囲気から歴史ある名湯まで充実した1泊2日。ぜひ、伊香保温泉への旅の参考にしてみてください。
東京駅に到着
掲載情報は2023年12月19日配信時のものです。現在の内容と異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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