土いらずで植物を育てる“水耕栽培”を自動で。簡単に屋内栽培を楽しめる「ガーデンタワー」、建築家が開発
物価高騰の折、食品はますます高価になっている。特に新鮮で純粋なオーガニック製品はこのあおりを諸に受ける可能性も。こうした問題を解決するものとして、注目を浴びているのがハイドロポニックス(水耕栽培)。土を使わずに植物を育てる栽培方法だ。
同製品で自宅で植物を育て、自分だけの緑の楽園を開拓する喜び、満足感、豊かさを体験してみては。
簡単に始められる水耕栽培
GrowTower Hydroponics Garden with LED Rings、通称「ガーデンタワー」は自宅にいながら、手間をかけずにヘルシーで美味しいハーブや果物、野菜を育てられるというもの。LEDライトを使用した水耕栽培で植物を育てる同製品は、水温や栄養素の最適なpH値、貯水量を監視するセンサー付きだ。キャスターも付いており移動も楽にできるうえ、水漏れ防止設計で耐久性にも優れているため安心して室内栽培を楽しめる。
とはいえ「タワーを組み立てたり、色々設定したりするのが難しそう…」と思った人もいるのでは。GrowTower Hydroponics Garden with LED Ringsは、自動的に制御された環境で、最小限の労力で最大限の収穫が得られるよう設計されている。新たな機器を購入する必要もなく、所定の位置にカチッと収まるモジュール式で、タワーの組み立ても容易だ。
植物のライフサイクルの全段階をサポート
インテリジェント・プリセットを備えたコントロールパネルが設定を制御・監視。プログラム可能なプリセットを使用すれば年間を通して植物を栽培できるため、新鮮な果物や野菜、ハーブを際限なく栽培できる。
科学的に設計されたLEDグローライトで、植物育成のためのリングが播種から結実まで、植物のライフサイクルの全段階をサポート。エネルギー効率が良く低熱が持続し、バランスの取れたライトスペクトルが効率的に植物の生育を促す。
特許出願中の配水システムは限りなく効率化するよう設計されており、ドリップシステムを通じて、100か所の植え付け場所のそれぞれに定期的に栄養がいき渡り、期待通りの結果が得られるという。
安心安全に屋内ガーデンを楽しめる
この水耕栽培システムは、給水、温度、光合成、光を制御する自律的なエコシステムであり、水とエネルギーの消費を抑えることができる。作物は100%自然で安全なものなため、安心して屋内ガーデンを楽しめる。
GrowTower Hydroponics Garden with LED Ringsは最小限のスペースで最大限の収穫を見込める。開発したのはサステナビリティを推進する建築家
同製品を開発したティルデン・クーパー氏は、20年以上の経験を持ち、サステナビリティに強いこだわりを持つ建築家。彼は環境に配慮したデザインの創造と、より持続可能な未来の提唱のためにキャリアを捧げてきた。従来の農法の限界と資源への悪影響について思いを巡らせ、植物の栽培方法に革命を起こそうと考えた同氏。ハイドロポニックスを導入することで、貴重な天然資源を保護しながら、費用対効果に優れ、持続可能かつ健康にも良い方法で、個人が植物を栽培することを可能にするという。
食糧の自給自足の一助となり、地球環境にも優しいこのガーデンタワーの未来に注目したい。
(文・根岸志乃)
ウェブサイト: https://techable.jp/
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