プロ野球のいろんなベストナインを考えてみる「2023年コスパ最強ベストナイン」

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プロ野球大好きな大井川鉄朗が様々な観点から独断と偏見で勝手にベストナインを選んでみるというこの企画。今回は「2023年コスパ最強ベストナイン」。今季年俸が激安にもかかわらず、素晴らしい成績を残した選手たちをピックアップしてみた。

※今季年俸はすべて推定

投手:村上頌樹(阪神タイガース)750万円

プロ3年目となった村上投手は今季年俸750万円。4月に中継ぎとして今季初登板を果たすと、4月12日には先発として登板し、巨人打線を7回までパーフェクトピッチングを披露。開幕から31イニング連続無失点のセリーグタイ記録を達成するなど、安定感抜群の投球で優勝の原動力となり、自身初タイトルとなる最優秀防御率も獲得。充実のシーズンとなった。

今季成績:22試合 144 1/3回 10勝6敗 防御率1.75

捕手:安田悠馬(楽天)1100万円

捕手は2年目の安田選手を選出。今季は開幕戦で田中将大投手とバッテリーを組んでスタメン出場を果たすなど、昨季の5試合から53試合に出場数が大幅アップ。完全に正捕手定着とはならなかったが、来季以降の活躍が期待される若手のホープとしてコスパ十分な成績を残した。

今季成績;53試合 打率.218 24安打3本塁打7打点

一塁手:頓宮裕真(オリックス)3500万円

捕手登録だが、一塁・DHの出場が主だった頓宮選手。3500万円という年俸ながら6月には月間MVPを受賞し、オールスターゲームにも出場。打率.307をマークし首位打者のタイトルも獲得。終盤の離脱はあったものの、オリックスの攻撃陣の中核を担った。

今季成績:113試合 打率.307 123安打16本塁打49打点

二塁手:福永裕基(ドラゴンズ)720万円

ドラフト7位指名で中日ドラゴンズに入団した福永選手。26歳とオールドルーキーながら、即戦力として1軍キャンプに参加し、開幕戦では7番セカンドで初出場を果たす。その後もレギュラーとして起用された。打撃不振により8月に登録を抹消されたが、9月には1軍に復帰。結局97試合に出場した。

今季成績:97試合 打率.241 70安打2本塁打15打点

三塁手:佐藤龍星(ライオンズ)1100万円

2021年にライオンズからファイターズにトレードされ、2022年オフにトレードでライオンズに復帰した佐藤選手。プロ5年目となる今季は、昨季の打率.115から.263へと急上昇。出場試合も37試合から91試合に増え、ライオンズの三塁手としてポジションをしっかり掴み取った。9月の月間打率は一時期.360を超えることもあり、すべての数字においてキャリアハイを達成した。

今季成績:91試合 打率.263 55安打3本塁打16打点

遊撃手:門脇誠(巨人)840万円

走攻守を高いレベルで兼ね備える新人内野手。創価大では1年春からレギュラーに定着。昨秋のリーグ戦では自身2度目の首位打者に輝くなど、中心選手として活躍した。1年目から1軍で頭角を現し、坂本勇人選手が離脱する中で遊撃手や三塁手、二塁手として出場した。終盤は坂本選手が三塁手として出場し、門脇選手は遊撃手のレギュラーとして足場を固めた。オフにはアジアプロ野球チャンピオンシップに日本代表として選ばれ、MVPも獲得した。

今季成績:126試合 打率.263 83安打3本塁打21打点

外野手:万波中正(ファイターズ)2000万円

春先は不調だったものの、交流戦頃から調子を上げ、本塁打を量産。ホームラン王争いには惜しくも敗れたが25本と昨季から11本も上乗せ。33二塁打はリーグ最多と打撃で大きな飛躍を遂げた。9月16日のソフトバンクホークス戦では先頭打者ホームランとサヨナラホームランを同試合で記録するという史上2人目の快挙を達成。オフのアジアプロ野球チャンピオンシップにも日本代表として選出。ゴールデングラブ、ベストナインも獲得する充実の1年となった。

今季成績:141試合 打率.265 141安打25本塁打74打点

外野手:細川成也(ドラゴンズ)990万円

現役ドラフトでベイスターズからドラゴンズへ移籍した細川選手。春季キャンプからアピールを続け、シーズン開幕当初は代打での起用が主だったが、ビシエド選手の不調により出場機会を増やすと6月には初めて4番で起用された。9月2日には20号となる本塁打を放ち、中日の日本人選手としては13年振りとなるシーズン20本塁打を達成した。

今季成績:140試合 打率.253 131安打24本塁打78打点

外野手:秋広優人(巨人)630万円

開幕は2軍スタートだったが、4月に1軍昇格。その後プロ初安打、プロ初本塁打と順調に数字を残し、5月25日には5番ライトでスタメン出場。これは松井秀喜さん以来となる20歳以下でのクリーンアップ出場となった。その後も主軸として定着。夏場以降調子を落としてしまったものの、10本塁打を放ち、初の2ケタホームランを達成した。

今季成績:121試合 打率.273 111安打10本塁打41打点
(Written by 大井川鉄朗)
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