【12/4〜12/10の運勢】12月1週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!
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今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
風邪をひいた子供のように
今週のおひつじ座は、身体とリズムをより自然な循環とかみあうよう、調律していこうとするような星回り。
近代以前と違って、現代社会では私たちの身の周りにあるのはあるがままの豊かな自然というよりも、まずもって商品や情報であり、それらが次々と生み出されては流れていく奔流と言っていいでしょう。
長谷川櫂は『俳句の宇宙』の中で、「「自然」から「宇宙」への変動によって滅んでゆく季語と生まれてくる季語があるだろう。(中略)リズム――人間が宇宙と呼吸を合わせるためのリズムは今までよりももっと意識された大事なものになってゆくだろう」と述べています。
あなたもまた、自分なりの「宇宙と呼吸を合わせるためのリズム」ということを意識しつつ、身体がそれにどう反応していくかを感じ直してみるといいでしょう。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
みずから光を放つということ
今週のおうし座は、暗い時間帯において内なる幸せを創りだしていこうとするような星回り。
『冬菊のまとふはおのがひかりのみ』(水原秋桜子)という句のごとし。
一見ひどく寂しい光景のようにも思えますが、逆に言えば、この菊は自分の身にまとう光でもって、みずからを暮色の景色のなかにふわりと浮かせているのであり、どこか厳しい現実の中でも自ら飾り付けたクリスマスツリーに希望を託すことで乗り越えようとしている人間のようでもあります。
あなたもまた、誰かからのもらうのではなく、みずからひねり出し、わずかでも周囲に広げていくものとしての希望とは何かということを、問うてみるといいでしょう。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
障害が救済に
今週のふたご座は、変質してきた問いの震源を辿りなおしていこうとするような星回り。
「あらゆる思想の発端は、例外なく精神のかすかな障害に対応している」と書いたのはシオランでしたが(『悪しき造物主』)、できて当たり前のことが周りと同じようにできなかったり、持っているのが普通のものを持っていなかったりすることは、社会一般では問答無用に不幸なことと見なされるものです。
しかしそれは、苦悩と伴うという意味では確かに不幸なことではありますが、こと精神の領域においては、例外なくひとつの幸運と言えるのではないでしょうか。
あなたもまた、自分なりの「かすかな障害」を見つめなおしてみるといいでしょう。
今週のかに座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
想定外と想定内をバランスさせる
今週のかに座は、身をもって受け止めていくやり取りをよくよく選んでいくような星回り。
『咳の子のなぞなぞあそびきりもなや』(中村汀女)という句のごとし。いつまで経っても終わらないが、かと言って、なぞなぞ遊びを続ける子供がなんだか不憫で無下にもできず、「もうおしまい!」という一言を口に出せないでいる。
ただ、おそらく、それは子供が可哀そうだからというだけでなく、作者自身もそうした大人と普通に交わす会話とは異なる、子供との何気ないやり取りをどこかで深く気に入っていたのではないでしょうか。
あなたもまた、大人の都合や会話の予定調和からはずれていくやり取りをこそ大事にしていきたいところです。
今週のしし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
人間の薄っぺらさや滑稽さを味わう
今週のしし座は、一見するともっともらしいことが言えたり、妙に魅力があったりする人間の底の浅さを照らし切っていこうとするような星回り。
ドフトエフスキーの大作『悪霊』に登場する小心者の自由主義者ステパン氏は、貴族の御曹司スタヴローキンの母親ワルワーラ夫人に寄生し、53歳にもなっていまだに家付き家庭教師として糊口を凌いでいる人物。
20年の寄生生活にピリオドを打とうと、旅に出る覚悟を固めた旨をワルワーラ夫人に告げるものの、夫人はまったく取り合いません。この強すぎるワルワーラ夫人を絶対的な光源として、並みいる男たちのみじめさ、底の浅さをどこまでも描き切っていくことこそが、この小説の真骨頂なのです。
あなたもまた、自身が照らされる側に回るにしろ照らす側を担うにせよ、人間の醜悪さと徹底的に切り結んでいくなかで、一度徹底的な救いのなさに沈んでみるといいでしょう。
今週のおとめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
普通はいらない
今週のおとめ座は、活動の原動力としての違和感を改めて深めていくような星回り。
『毛糸選(え)る欲しき赤とはどれも違う』(山下知津子)という句のごとし。これは激しい感情が書きとめられた一句であり、作者は目の前に提示されている何物にも満足することができない。強烈な、ほとばしるような飢餓がここにある訳です。
おそらく、作者が求める「欲しき赤」とは既製品の中には存在せず、ある種の一回性の神秘として垣間見られたものであり、どうしてもそれを求めるのならみずからの手でそれを作り出していくしかないのです。
あなたもまた、与えられるのをただ待つのではなく、欲しいものはみずから作り出していくというところまで自分を推し進めていくべし。
今週のてんびん座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
固まりから群がりへ
今週のてんびん座は、私がますます小さくなる方へと流れ流れていくような星回り。
哲学者の山内志朗によれば、古来からの<私>をめぐる思考は、「自己への救済」を求める枠組みと「自己からの救済」を求める枠組みの2つに大別され、例外はあれど前者の典型がキリスト教であり、後者の典型が仏教なのだと指摘した上で次のように述べるのです。
「哲学もまた、<私>への救済と、<私>からの救済という二つのベクトルを合わせ含んでいると思います。デカルト以降、「<私>への救済」モデルが主流になってしまいましたが、「<私>からの救済」というモデルは、東洋においてばかりではなく、西洋においても二大主流の一つになっていたと思います。「汝自身を知れ」とか「我思う故に、我あり」という格率だけでは不十分なのです。」(『小さな倫理学入門』)
あなたもまた、自分なりの仕方で「<私>からの救済」のベクトルを追求してみるといいかも知れません。
今週のさそり座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
時代の軋む音
今週のさそり座は、時代を覆うある種の予感をひしと感じ取っていこうとするような星回り。
『旗のごとくなびく冬日をふと見たり』(高浜虚子)という句のごとし。この句が詠まれたのは1938年、前年の夏には盧溝橋事件が起きており、これが日中戦争の始まりでもありました。おそらく、この句もまた、これまでになかったような緊張感や切迫した空気感がみなぎり始めたのを表現しているのでしょう。
作者は戦争の時代にあっても花鳥諷詠を貫こうとしていましたが、だからこそ逆に時代を覆う破滅の予感の強さ確かさが感じられるのだとも言えます。
あなたもまた、身近な日常を越えた遠くの方へとまなざしを向けてみるといいでしょう。
今週のいて座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
移り行く時代に連動していく
今週のいて座は、政治的(ポリティカル)な解釈を身近な人間関係や支配構造に取り入れいこうとするような星回り。
公認心理師・臨床心理士の信田さよ子は、日本の家族に働くある種の力学を的確に言い当てた言葉として政治学者・丸山眞男の「抑圧移譲」という言葉を取りあげています。
これは権力者の抑圧が下のものへ順々に発散される構造や仕組みのことで、かつては日本軍内部で行われていた上官からの過酷な暴力、私刑をともなう軍国支配への反省から生まれた言葉ですが、今やこうした構造は日本社会の隅々にまで浸透しているように感じます。
あなたもまた、「レジスタンス」の可能性をみずからの日常の中に見つけていくことがテーマなのだと言えるかもしれません。
今週のやぎ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
からっぽごろごろ
今週のやぎ座は、意識の隙間にじゅうぶんな余白を与えていこうとするような星回り。
『夢殿にもたれて冬の一日かな』(松瀬青々)という句のごとし。法隆寺の夢殿で詠まれた作で、よく晴れた小春日和にひなたぼっこをしながら、うつらうつらと白昼夢でも見ているような一句。
案外、大事なお告げというのも、縁側に猫でも転がっているような何気ないシチュエーションの中でもたらされているのではないか、などとついつい考えてしまいます。ただし、ほとんどの場合は目が覚めた拍子に、夢の内容をきれいさっぱり忘れてしまう。
あなたもまた、せめて起きた後にゆっくりと夢の内容を思い出すくらいの余裕はもっていきたいところです。
今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
祖先の姿を繰り返す末裔たち
今週のみずがめ座は、自分が分かち与えられたものを、改めておそれと神聖な感情をもって受け取っていこうとするような星回り。
生物学の世界では有機体が次第に高等化していく発達過程は、残らず遺伝によって伝えられていくものと教えられていますが、思想家のルドルフ・シュタイナーは、『神智学』の中で、そうした現在の自然科学に則した発展法則にさらに「霊」という観点を加えるとき、「一人ひとりの人間それ自身がひとつの『種』である事にきがつくだろう」と述べました。
シュタイナーは、人類に良い実りをもたらす発展のためには「この生まれる前の存在を否定する思考を克服する努力がどうしても必要」なのだと言います。
あなたもまた、そうしてひとつの種として自分が積み重ね、この地上へと携えてきた果実を改めて「おそれと神聖な感情をもって」受けとっていくべし。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
気配と合図
今週のうお座は、気配や配慮を通してさりげなく誰かとつながっていこうとするような星回り。
『亡き父に少し開けおく白障子』(藺草慶子)という句のごとし。
障子の向こうにうすく影が浮かんでおり、よく見ればそれは懐かしい面影をかたどっているようにも思えてくる。死者の方でも、生きている者の前にはっきりと自身の姿をあらわす訳にはいかないけれど、障子越しにそれとなく接するくらいであれば、そばに来やすいのではないかという気もしてくる。
あなたもまた、虚勢を張って自分を大きく見せる代わりに、こうしたささやかな心配りをこそ思い出していきたいところです。
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