やたらと安価なものを意味する「バッタもん」。その由来とは?

安物や偽物のことを「バッタもん」と表現することがあります。
粗悪品や模造品という意味で使用されることもあるこの言葉、なぜそれらを「バッタもん」と言うのでしょうか?

ここでは、この「バッタもん」という言葉についてその意味や語源について解説します。

「バッタもん」とは

 

まずは「バッタもん」がどのようなものを指す言葉なのかを見ていきましょう。

「バッタもん」の意味①:安価な商品

「バッタもん」とは、極端な安値で売られている商品のことです。
安物という意味で使用されることが多いです。

ただし、リーズナブルであっても例外があります。
例えば、安売りをすることが前提のものは「バッタもん」とは言いません。
特別な日に行われるセールやバーゲン、アウトレットなどがバッタもんに含まれることはまずありません。

「バッタもん」の意味①:偽物

「バッタもん」には、偽物という意味もあります。
しかし、粗悪品や模造品という意味ではもともと使われていなかったのだとか。

「バッタもん」はどこから来たのか

 

では「バッタもん」はどこから来た言葉なのでしょうか。

もともとは古物商の業界用語だったとされる「バッタもん」

「バッタもん」という言葉は、古物商が使用する業界用語だったとされています。
古道具などを売買する際に用いられる言葉が、次第に一般層にも広まり使われるようになったと考えられています。

「バッタもん」の由来

 

ここからは、この古物商たちの中で使われていたとされる「バッタもん」という言葉の由来とされる説について見ていきましょう。

「バッタ屋」と呼ばれる商人から

「バッタもん」は、バッタ屋と呼ばれる商人から来たという説があります。

バッタ屋とは、安売り露店の現金商売をしていた商人のことです。
彼らは、バッタのように全国あちこち飛び回って商売していました。
そこから、彼らが扱うものを「バッタもん」と呼ぶようになったとされています。

この「バッタもん」は格安のものを指していましたが、バッタ屋が扱う商品の中には正規ルートで仕入れたもの以外もあったため、偽物という意味合いも持つようになったという説があります。

また、バッタ屋は倒産した企業の商品を一括で安く購入し、これを売りさばく商売でもあります。
こちらのバッタ屋の商品も安く売られていたことから、この商品が「バッタもん」と言われるようになったともいわれています。

バタバタ売れるから

「バッタもん」は、バタバタ売れる様子を描写した言葉という説もあります。

勢いよく落ちる様子を「バッタバッタ」や「ばったり」と表現する擬態語があります。
そこからバタバタと売れることを「バッタもん」と言うようになったという話もあります。

たたき売りする際のバッタバタとハリセンを叩く音から

「バッタもん」は、たたき売りしている様子から来た言葉という説もあります。

その昔、露天商はハリセンで板や棚を叩いて客寄せしました。
その叩く擬音から「バッタもん」という言葉が生まれたとする説です。

このように、「バッタもん」の由来については非常に多くの説があります。

まとめ

「バッタもん」は、度を越えた安物を指す言葉です。
この言葉は、もともと古物商などの業界用語だったとされています。
それが次第に、粗悪品や模造品などについても「バッタもん」と呼ばれるようになりました。

この「バッタもん」という言葉の由来については諸説あり、どこから来たのか明確な背景はわかっていません。
しかし、いずれの説でも商売に関する様子から来ているとされているので、商売から実際に来た言葉なのかもしれません。

FUNDO

FUNDO

ネットで話題になっているあれこれ、ちょっと気になる雑学など、暇な時間に見るのにちょうどいい話題をご提供します!

ウェブサイト: https://fundo.jp/

  • ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
  • 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。