『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』京都市長役・川﨑麻世インタビュー「僕自身が“たこ焼き中毒”なんですよ」
魔夜峰央(まやみねお)の原作『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』(宝島社/累計発行部数72万部)を二階堂ふみ・GACKTという強烈な個性を放つ主演二人により実写化し、興行収入37.6億円を叩き出した映画『翔んで埼玉』の続編となる『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』が、いよいよ11月23日より公開となります。
続編では、まさかの埼玉を飛び出し日本全土を巻き込む天下分け目の東西ディスり対決が開幕。お馴染みGACKT演じる麻実麗、二階堂ふみ演じる壇ノ浦百美をはじめ、超豪華俳優陣が集結。
“本音が全く読み取れない 恐るべき人々が住む日本の古都”京都市長を演じた川﨑麻世さんにお話を伺いました!
――本作大変楽しく拝見させていただきました!今回の出演が決まった際に「前作はとても楽しませていただいた」というコメントを出していらっしゃいましたね。
前作は本当に大きな話題になっていましたし、僕も映画館で拝見して本当に笑わせていただきました。親子が車の中でラジオを聴きながら、壮大なストーリーにツッコミを入れたりして…素晴らしい茶番劇ですよね。本作も関西で繰り広げられるストーリーでありながら、車の中での会話で埼玉に帰ってくるという。関西出身としてとても楽しませていただきました。
――京都ご出身の麻世さんによる、京都市長素晴らしかったです。
GACKTと友達なので、最初はGACKTが忖度してくれて、僕の出演が決まったのかと思いましたが(笑)、嬉しかったです。
――いえいえ、監督にお話を伺う機会があったのですが、川﨑麻世さんに出演してほしかったとおっしゃっていました。
ありがたいですね。僕は京都生まれ大阪育ちで、東京にも10代からから来ているので、京都代表として出演することは緊張しました。大阪の番組にもよく出演させていただいているので、ネット上で「大阪裏切っとるやんけ!」というコメントも見かけました(笑)。
――さすが関西の方というコメントですね(笑)。映画の中には関西ディスりが満載ですが、関西出身としてイラッとしたりしませんでしたか?!
劇中でソース中毒、たこ焼き中毒の描写が描かれていますけれど、僕が本当にそうなんですよ。関西から粉やソースをお取り寄せしていて、昨日もこういう風にお好み焼き作って。(※スマートフォンでお写真を見せていただきましたが、とっても美味しそうでした!)常にたこ焼きやお好み焼きを食べていないと気が済まない。なので、映画の中に出てくる大量のたこ焼きはどこから来たんだろう?と気になっていました。
――甲子園の地下に広がる工場は、某映画のオマージュもあったりしてすごかったです。
あんな風に大量のたこ焼き、いつか食べてみたいですね。
――大阪府知事・嘉祥寺晃役の片岡愛之助さん、神戸市長役の藤原紀香さんとの掛け合いが最高でしたが、撮影はいかがでしたか?
カメラがまわっていない時には、3人でずーっと喋っていました。今回、紀香さんとラブシーンがあるので、「本物のご主人の前で、嫌われたらどうしよう…」と思いましたけれど、役者として腹を括って頑張りました。愛之助さんの懐は広かったです(笑)。
この撮影以降、すごく仲良くしていただいて。愛之助さんと一晩で4軒はしご酒をしました。僕は町中華とか赤提灯系のお店が好きなのですが、紀香さんも途中まで来てくださって、すごく楽しかったです。
――皆さんが町中華で飲んでいたらものすごく目立ちそうです…!!
目立ちました(笑)。
――京都市長を演じるにあたって、どの様なことを意識しましたか?
京都の人間って本音と建前を大切にしている、それが分からないと「京都の人嫌い」ってなると思うのですが(笑)、その絶妙なニュアンスをちゃんと出したいなと。僕は東京で暮らしてから長いので、京都の親戚にこのセリフの言い方はこれでいいかな?なんてことをリサーチしてから臨みました。
――劇中の大阪・神戸・京都の描き方の違いもとても面白かったですね。
本当に面白かったですね。京都と大阪って距離が近いのに違いがあって、僕も大阪で舞台をやる時に京都の友達や知り合いに声をかけると「遠い。京都でやる時に誘って」って言われるんです(笑)。普通の電車で1時間もかからないのに、来てくれない。そういう面白さがありますね。
映画の中の街並みの違いも面白いので楽しんでいただきたいです。京都の1000年以上続いた都の歴史を大切に。伝統的な日本らしさってやっぱり京都に詰まっていると思いますし、四季の移り変わりも美しい。海外からの観光客の皆さんが着物で歩いていたりする、そんな街並みも映画に表現されています。
――前作が公開された時、まさかこういった形で続編が観られると思っていなかったので、ぜひシリーズ化を期待したいです(笑)。
九州編とか東北編とか、きっとどの地域でも「ここと一緒にしないで!」という争いってありますよね。『翔んで埼玉』で埼玉という場所が話題になって、「うちもディスってください!」という逆アピールもありそうですし、僕も色々なバーションを観てみたいです。
――最後に本作を見て、関西に行きたくなった方に、京都でオススメの場所を教えてください!
川﨑家のお墓が臨済宗大本山 東福寺というお寺さんにあるのですが、今はとっても紅葉が綺麗だと思います。東京から新幹線で京都や大阪に行く時に、必ず車内でも手を合わせているんですよね。夏の京都は暑すぎて、冬の京都は寒すぎるので(笑)、今が一番オススメです!
――今日は楽しいお話をどうもありがとうございました!
撮影:オサダコウジ
ヘアメイク:梅原 愛美
スタイリスト:慶田盛麻実(ケダモリ アミ)
『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』
2023年11月23日(木・祝)全国公開
出演:GACKT 二階堂ふみ 杏 片岡愛之助 ほか
原作:『このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉』魔夜峰央(宝島社)
監督:武内英樹
脚本:徳永友一
配給:東映
(C)2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会
公式サイト https://www.tondesaitama.com/
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