“今の世の中に必要な物語” 100周年記念作『ウィッシュ』にディズニーが贈るメッセージとは

先月10月16日、ついに創立100 周年を迎えたウォルト・ディズニー・カンパニー。1923年にウォルト・ディズニーと彼の兄によって設立された、アニメーション・スタジオ<ディズニー・ブラザーズ・カートゥーン・スタジオ>がその始まりであり、世界初のフルカラー長編アニメーションとなる『白雪姫』を誕生させてから、彼らは今まで61作品にも及ぶ長編アニメーション映画を世に送り出してきました。

これらの比類なき物語からは次々と人気キャラクター達が登場し、テーマパークや商品など多岐にわたり、時代を超えて世界中の人々を魅了し続けています。そんなディズニーにとって、”アニメーション“とは原点にして、まさに真髄。そんなディズニー・アニメーションに新たに仲間入りを果たすのが、12月15日(金)より劇場公開となる映画『ウィッシュ』。『アナと雪の女王』のスタッフ陣が手掛けた本作は、100年の歴史の集大成となる新たなドラマティック・ミュージカル。ディズニー史上最強のスタッフが結集し誕生させた本作に、世界中から大きな期待が寄せられています。映画公開まで1か月を切る中、本作に込めた想いについて製作陣が明かしました。

本作の主人公は、どんな願いも叶う魔法の王国“ロサス”で暮らす17歳の少女アーシャ。彼女の心からの願いは、100 歳になる祖父の願いが叶うこと。ですが、ある出来事をきっかけに、国民全ての願い が、魔法を操る王様・マグニフィコ王に支配されているという衝撃の真実を知ってしまう…。みんなの願いを取り戻したいという彼女のひたむきな思いに応えたのは、 願い星のスター。空から舞い降りたスターと、相棒である子ヤギのバレンティノと共に立ち上がったアーシャが、ロサス王国に奇跡を巻き起こしていく――。

本作の製作を担当したのは、『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2 』を手掛けたピーター・デル・ヴェッコと、『アナと雪の女王2 』『ミラベルと魔法だらけの家』を手掛けたフアン・パブロ・レイジェス。フアンは本作に込めたメッセージについて、「これは喜びと希望についての映画。誰でも何かの願いを持っていると思いますが、それを叶えるための過程には多くのハードルがあるものです。だから、人は時に願いを箱の中に入れて、見ないようにしてしまったりします。願いを叶えるのかどうかは、その人次第。それがこの映画のメッセージです」と語り、アーシャが自分の願い、そして王国の人々の願いを叶えるために踏み出していく姿を通じて、希望を叶えるためには自ら行動する必要があるという、私たちの日常にも通ずるテーマを唱えています。

そしてピーターは、「星に願いをかけるというのはディズニーの映画によく出てくることで、本作でもその希望と喜びを人々にお届けしたいと思いました。今の世の中は、それを必要としていると思います」と、ディズニーが描き続けてきた“願い”という普遍のテーマが今の世の中にこそ求められているとコメント。100年にわたり、願いの力を描き続けてきたディズニーが、あえて今、改めて原点ともいえる物語を世に贈り出す理由には、このことが関係していると話しています。「家族や友達と映画館に来た人たちが、その喜びと愛を感じてディズニー100周年記念作品くれることを願います。パンデミックの間は多くのコミュニティが失われてしまったので、それを少し取り戻すお手伝いができたらとも思っています」とも話すピーター。果たして、願い星に選ばれた少女アーシャが、私たちにどのような奇跡を見せてくれるのか……?

ディズニー100年の歴史の集大成であり、これからの100年の行き先を指し示す特別な作品『ウィッシュ』。長きにわたり”願いの力”を描き続けてきたディズニーの”原点”と”未来”が、ここに――。

■監督:クリス・バック『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2 』、ファウン・ヴィーラスンソーン『アナと雪の女王』『ズートピア』
■脚本:ジェニファー・リー『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2 』
■音楽:ジュリア・マイケルズ『シュガー・ラッシュ:オンライン』
■製作:ピーター・デル・ヴェッコ『アナと雪の女王』『アナと雪の女王2 』、フアン・パブロ・レイジェス『アナと雪の女王2 』『ミラベルと魔法だらけの家』
■声の出演 生田絵梨花 アーシャ役 、福山雅治(マグニフィコ王役)、山寺宏一(バレンティノ役)
■原題:WISH 全米公開:2023 年11 月22 日
■配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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藤本エリ

映画・アニメ・美容が好きなライターです。

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