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人気カレー店カレーノトリコの類似店「カレーの虜」開店で問題視 / 誰からも謝罪連絡なく店主困惑「ほんまなめられてるんやな」

東京・神田で人気のカレー店『カレーノトリコ』(東京都千代田区神田鍛冶町3-5)。営業時間になると多くの人たちが並んで行列を作り、店主が手間暇かけて仕上げたスパイスカレーを楽しんでいる。インド風カレーとドライカレー、そしてその両方が楽しめるあいがけカレーもあり、どれも人気メニューとして愛されている。

『カレーノトリコ』に類似した『カレーの虜』オープン

そんな『カレーノトリコ』にとんでもない災難が発生した。店名が酷似しているデリバリー専門カレー店『カレーの虜』(東京都千代田区鍛冶町2-9-5-B1)が突如としてオープンしたのである。しかも神田という同じ地域に。


『カレーの虜』のカレーは居酒屋『一期屋』から配達されている

この件に関して取材を進めたところ、『カレーの虜』は『一期屋』という居酒屋から配達されていることが判明。実際に『一期屋』に出向いて店員に確認したところ、確かにここが『カレーの虜』であると話してくれた。また『カレーノトリコ』との関連性を聞いたところ「あっちとはまったくの別物です」とのことだった。

印度カリー子さん岸明日香さんが『カレーの虜』の広告塔に

そして『カレーの虜』の公式サイトもあることが判明。そこにはカレーマニアの印度カリー子さんと、タレントの岸明日香さんが「チーム虜」と称され、イメージキャラクター的な広告塔になっていた。

『カレーの虜』のメニューは印度カリー子さんと岸明日香さんが開発したカレーなので、その流れで広告塔になったのだろうか。

……と考えていたところ、印度カリー子さんがこの件に関してコメントを発表した。

＜印度カリー子さんのXツイート＞

「私の認識外で発生している出来事です。今、制作したと思われる会社に削除依頼をかけています。ご迷惑おかけして申し訳ありません」「ここで販売されている『至福のチキンカレー』は私が監修した商品です。なので、この製造元に問い合わせればルーツが突き止められます。仮にもこの名称で出店しようとすれば私が認可する訳がありません。私も勝手に使われて最悪です」

株式会社デセールクレアの女性スタッフ「カレーの虜も運営している」

『カレーの虜』は株式会社デセールクレアの通販サイト『バズレシピストア』ともコラボレーションしていた。そこで株式会社デセールクレアに電話をして『カレーの虜』に関して確認したところ、対応してくれた女性スタッフは『カレーの虜』も運営していると答えた。

株式会社デセールクレアは、バズレシピで著名なリュウジさんの商品も扱っている企業だ。その信頼もありそうな企業が、他店のブランドを汚す酷似店を営業していることが信じられなかったため、二度、聞き直したが、二度とも、女性スタッフは『カレーの虜』も運営していると答えた。女性スタッフの発言が正しければ、株式会社デセールクレアが『カレーの虜』を運営していることになる。

『カレーの虜』の公式サイトが消滅→ 謝罪へ

そんななか『カレーノトリコ』の店主が自身の公式X(旧Twitter)で『カレーの虜』に対して指摘。すると『カレーの虜』の公式サイトが消滅。そして謝罪文が掲載された。

＜カレーの虜の公式サイト・謝罪文＞

関係者の皆様、お詫び申し上げます

カレーノトリコ様
印度カリー子様
岸明日香様

この度、当店（カレーの虜）が無許可で「名称」並びに「肖像権」を使用し、関係者の皆様に多大なご迷惑をお掛けしたことを心よりお詫び申し上げます。

誠に申し訳ございませんでした。

「カレーノトリコ様と類似店舗名で営業していたこと」
「印度カリー子様と岸明日香様に許可なく名前や写真を使用していたこと」

当店の勝手な行動により、関係者の皆様に多大なご迷惑をお掛けして猛省しております。

この件での責任は全て当店にありますので、本日をもって「カレーの虜」の運営を終了いたします。

この度は関係者の皆様に多大なご迷惑をお掛けして大変申し訳ありませんでした。

カレーの虜

カレーの虜から直接の謝罪なし / 印度カリー子・岸明日香から連絡ナシ

『カレーの虜』は謝罪文を公式サイトに掲載したものの、連絡先の記載はなく、『カレーノトリコ』の店主に対して直接の謝罪もしていないことが判明している。なぜ謝罪もしくは弁明などの連絡をしないのか？『カレーノトリコ』の店主によると、印度カリー子さんと岸明日香さん側からもいっさい連絡がないようである。

質問状にはいっさい答えてもらえず

一連の『カレーの虜』騒動に関して、株式会社デセールクレア、印度カリー子さん、岸明日香さんに質問状を出したが、1週間が経過しても、どこからもいっさい返答がなかった。そんななか、『カレーの虜』公式サイトの謝罪文が新たなものに更新された。

＜カレーの虜の公式サイト・謝罪文＞

「関係者の皆様 この度、当店が開設する店舗について「カレーノトリコ」様と類似する名称を使用したこと、当店で提供する商品の関係者の「名称」及び「肖像権」を許可なく使用したことについて、関係者の皆様に多大なご迷惑をおかけしたことを心よりお詫び申し上げます。誠に申し訳ございませんでした。当店の勝手な行動により、関係者の皆様や多くのカレーファンの方々に多大なご迷惑やご心配をおかけしたことを猛省しております。また、一部の記事や投稿において、当店の運営者が一期屋様やバズレシピストア様であるかのような内容が拡散しておりますが、当店がバズレシピストア様から商品を購入し、一期屋様の場所をお借りして調理して販売する形態をとっていたものであり、バズレシピストア様や一期屋様が当店の運営をしていた事実はありません。両社にもご迷惑をおかけしまして、誠に申し訳ありません。この件での責任は全て当店にありますので、2023年11月3日をもって当店を閉店いたしました。2023年10月27日に開店してから営業日にして2日間という短い期間ではありましたが、当店をご利用いただきまして誠にありがとうございました。ご迷惑をおかけしました皆様には重ねてお詫び申し上げます」

各自の言っていることが大きく食い違う

前記したが、記者が株式会社デセールクレアに確認した際「株式会社デセールクレアがカレーの虜を運営している」ことが女性スタッフの発言により判明している。しかし『カレーの虜』の更新された謝罪文では「バズレシピストア様や一期屋様が当店の運営をしていた事実はありません」とコメントしている。つまり言っていることが大きく食い違う。

＜要点 / 要約＞
一期屋: うちはカレーの虜です
デセールクレア: うちはカレーの虜です
カレーの虜: うちは一期屋とデセールクレアではない

『カレーノトリコ』店主が精神的に病むのではないかと不安

改めて株式会社デセールクレアに質問状を送ったが、現時点で返答を得られていない。株式会社デセールクレアは無関係だから、返答する義務はないとの考えだろうか。

『カレーノトリコ』の店主はかなり思い悩んでいる

印度カリー子さんは「私の認識外で発生している出来事です。今、制作したと思われる会社に削除依頼をかけています」ともツイートしていたことから、印度カリー子さん経由で『カレーの虜』の運営会社が明確にわかるかもしれないが、印度カリー子さんに送らせてもらった質問状の返答は得られていない。

この件に関して『カレーノトリコ』の店主はかなり思い悩んでいるようであり、日々、自身の公式Xで苦悩を吐露している。精神的に病むのではないかと不安になるほどだ。




いっさい明確な自社名や連絡先を掲載していない

『カレーの虜』は公式サイトで謝罪文に「当店」「カレーの虜」という呼称は使用しているものの、いっさい明確な自社名や連絡先を掲載していない。

誠実な対応を考えているのであれば、正式名称や責任者、連絡先を明かし、さらに自主的に『カレーノトリコ』に連絡をするべきではないだろうか。また、一連の流れの中にいる人は、解決に向けて協力することもできるのではないだろうか。

今後もこの件について追及を続けていきたいと思う。

(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

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