[大根の葉の栄養]β-カロテンは葉にだけ!ふりかけレシピも
大根は、根と葉で分類が異なる野菜のひとつ。白い根の部分は淡色野菜と呼ばれることが多いですが、農林水産省や厚生労働省では「その他の野菜」に分類されます。一方で、葉はβ‐カロテンを豊富に含む「緑黄色野菜」で、根だけでなく葉も捨てずに調理に使いたいところ。そこで今回は、大根の葉の栄養を紹介しつつ、葉を使ったふりかけレシピも紹介します。
大根の葉に含まれる栄養は?
大根の葉に含まれるカリウム、β-カロテン、ビタミンK、葉酸、ビタミンCの5種類の栄養素について、生と茹でた場合の大根の葉の栄養の違いを比較しました。下がそのグラフです(可食部100gあたり)。
出典:文部科学省「日本食品成分表2020版(八訂)」第2章 野菜類
※ 上記をもとにVEGEDAY編集部にて作成
生の大根の葉は、β-カロテンやビタミンK、葉酸を豊富に含みます。茹でると水溶性のカリウムや葉酸、ビタミンCが減る一方で、β-カロテンとビタミンKは増えます。これは茹でることで含まれる水分量が減ったためと考えられます。
大根の葉を使ったふりかけレシピ
β-カロテンやビタミンKなどの脂溶性ビタミンは茹でても減らない上、油で炒めることで吸収率が良くなります。大根の葉を炒めて作るふりかけは、手軽にできて栄養も摂ることができる逸品です。
●大根の葉のふりかけ
具が多彩で味と食感を楽しめる
材料(作りやすい分量)
大根の葉:300g
ごま油(またはオリーブオイル):大さじ1と1/2
コーン(缶詰で可):30g
ちりめんじゃこ:100g
鷹の爪(お好みで):少々
塩:小さじ1
こしょう:少々
ごま:少々
作り方
大根の葉を湯でさっと茹でる。
1を軽く水にさらし、水分を絞ったあと、みじん切りにする。
熱したフライパンにごま油を入れ、2を炒める。次にコーン、ちりめんじゃこ、鷹の爪を入れて塩、こしょうで味付けをする。
最後にごまをふりかける。
●大根の葉のしっとりふりかけ
だしが効いた和風の味わい
材料(作りやすい分量)
大根の葉(外側の葉を除いたもの):300g
ごま油:大さじ3
[A]
白ごま:大さじ3
かつお節:10g
昆布つゆ(濃縮):大さじ3
だしの素(お好みで):少々
作り方
大根の葉をよく洗い水気を切る。
1を茎も含めて5mmくらいに細かく切る。
フライバンを熱してごま油を入れ、2を加えて強火から中火で水気がなくなるまで炒める。
焦げないように中火からやや弱火にして、A(白ごまは入れる前に両手でこすり合せると香りが引き立つ)を入れ、再び炒める。
汁気がなくなり、味がしみわたったらでき上がり。
最後に
大根の葉には根とは違う栄養素があります。捨てずに料理に生かしてください。
[大根]栄養や選び方、鮮度を保つ保存、下ごしらえ、切り方など
ほぼ一年中出回っていますが、晩秋から初冬の秋冬大根が良く知られます。大根の辛みは、「イソチオシアネート」という成分によるもの。この成分は、大根をすりおろしたり切ることで生成されます。
最終更新:2023.11.08
文:アーク・コミュニケーションズ
写真(撮影):清水亮一(アーク・コミュニケーションズ)
写真(撮影協力):吉田めぐみ
監修:カゴメ
参考文献:
『新・野菜の便利帳 おいしい編』板木利隆監修(高橋書店)
出典:
文部科学省「日本食品成分表2020版(八訂)」
第1章(大根の葉の調理法)
第2章(大根の葉の栄養)
カゴメが運営する、野菜をもっと楽しんでもらえるように、もっと好きになってもらえるように、皆さんがずっと健康でいられるように、お役に立てる情報を提供するメディアです。
ウェブサイト: http://www.kagome.co.jp/vegeday/
- ガジェット通信編集部への情報提供はこちら
- 記事内の筆者見解は明示のない限りガジェット通信を代表するものではありません。