池袋暴走事故遺族・松永拓也さんから世間とマスコミにお願い「正直怖いです」「自衛のために外出を控えています」

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2019年4月19日、11人を死傷させた池袋暴走事故(東池袋自動車暴走死傷事故)は、あまりにも痛ましい出来は事として、多くの人たちの記憶に今も残っている。被害者の無念さと、家族を失った遺族のつらさは計り知れない。

「警察が忖度している」との噂

クルマを暴走させて11人を死傷させた飯塚幸三受刑者は、かつて旧通産省工業技術院の院長としても活躍し、瑞宝重光章を受勲したことでも知られる人物。事故を起こしても現行犯逮捕されなかったことから「警察が忖度している」との噂も流れ、物議を醸すことがあった。

禁錮5年の実刑判決

飯塚幸三受刑者は事故に関して「ブレーキを操作していた」と弁明していたものの、総合的な判断として裁判所は「自らの踏み間違いに気付かないままアクセルペダルを踏み続けるということは十分にあり得る」と結論。禁錮5年の実刑判決が言い渡された。

松永拓也さんに心無い行為をする者が現れた

民事裁判では、飯塚幸三受刑者の暴走により妻と子を失った遺族の松永拓也さんに対して損害賠償・約1億4000万円の支払いをするよう、飯塚幸三受刑者に命じた。そんななか、松永拓也さんに心無い行為をする者が現れたようだ。松永拓也さんは自身のX(旧twitter)にて「匿名で私への殺害予告が来ました」と語っている。

<松永拓也さんのXツイート>

【緊急のご報告】民事裁判の損害賠償は飯塚氏が支払うのではなく、飯塚氏が加入していた損害保険会社が支払います。非常に勘違いしている方が多く、誤った認識で批判、誹謗中傷、また言葉に出来ないほどの、それ以上のご連絡が来ており、身の危険を感じております。ご理解のほどよろしくお願いします。

正確に書きます。警察に対し、匿名で私への殺害予告が来ました。「歳のいった飯塚にお金を払わせるのはおかしいので、近いうち松永を殺す」という旨の予告です。もう一度書きます。民事裁判の損害賠償は飯塚氏が支払うのではなく、飯塚氏が加入していた損害保険会社が支払います。

殺害予告は初めてされました。正直怖いです。自衛のために外出を控えています。眠れなくて、一日中頭がぼーっとしています。気にしないようにしても、考えてしまう。この先どうなるかはまだ分かりませんが、私は交通事故を一件でも防ぐための活動を続けたい。まだ生きたい。

【報道関係者の皆様へお願い】
もしこの予告の件を報道される予定の方がいましたら、

(1) 飯塚受刑者は自賠責・任意保険に加入していた。
(2) 民事裁判確定し報道された金額は保険会社から支払われる。
(3) 飯塚受刑者個人との直接金銭のやり取りは無い。

この3つをお伝え願いたいです。よろしくお願いいたします。




飯塚氏が加入していた損害保険会社が支払います

松永拓也さんは「民事裁判の損害賠償は飯塚氏が支払うのではなく、飯塚氏が加入していた損害保険会社が支払います」とコメントし、世間に正しく理解をしてもらうよう求めた。

飯塚受刑者個人との直接金銭のやり取りは無い

また、マスコミに対して、この件を報じる際は「飯塚受刑者は自賠責・任意保険に加入していた」「民事裁判確定し報道された金額は保険会社から支払われる」「飯塚受刑者個人との直接金銭のやり取りは無い」という3つの情報を伝えてほしいとしている。



※冒頭イメージ画像はフリー素材サイト『写真AC』より

(執筆者: クドウ@地球食べ歩き)

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