【群馬県沼田市】沼田城跡の市街地と、利根川の河岸段丘の景色と
日本中では目まぐるしく、日々いろんなイベントがひらかれている。「そんな日本には、どのような土地があるのだろう」と、写真家として活動している私(仁科勝介)は、“平成の大合併”時に残っていた、旧市町村をすべて巡る旅に出た。その数は2000を超える。
今回、地域や自治体、企業の取り組み、新商品などの情報を発信するニュースサイト「ストレートプレス」で、それらを紹介する機会をいただいたので、写真を添えて連載をスタートした。
「ストレートプレス」内に登場するローカルな市町村と、関係があるかもしれない。
今回は、群馬県沼田市を写真とともに紹介する。
Vol.77/群馬県沼田市
訪れたのは4月下旬のこと。朝5時、本物の冷たい風がびゅうびゅう吹いている。空の気配もまだ冬であった。服を着込んでの朝の時間。
沼田市は天空の城下町と呼ばれている。沼田城跡は真田氏と北条氏が駆け引きをし、歴史が大きく動いた場所だが、沼田城跡は公園に変わり、今朝は地元の方たちが散歩したり体操したり、平穏な時間が流れていた。
まちなみには看板、壁、建物の雰囲気、昔ながらの時間が安定して流れていた。かつては城下町だったわけで、当時の賑わいを想像するばかりだ。市街地から利根川方面に進み、坂を下る前に河岸段丘の集落を見た。一面に家々が並んでおり、わずかな土地の違いでも大きな高低差があることに驚く。自然と共に、人々が生きてきたことを思わせる場所だ。
次回は、群馬県旧白沢村(沼田市)を写真とともに紹介予定。
(仁科勝介)
仁科勝介(Katsusuke Nishina にしなかつすけ)/かつお
写真家として活動。1996年、岡山県倉敷市生まれ。広島大学在学中に、日本の全1741の市町村を巡る。
『ふるさとの手帖』(KADOKAWA)、『環遊日本摩托車日記(翻訳|邱香凝氏)』(日出出版)をはじめ、2022年には『どこで暮らしても』(自費出版)を刊行。
旧市町村一周の旅『ふるさとの手帖』:https://katsuo247.jp
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