インターンMが行く、3泊4日最新ソウル旅レポート(後編)
自粛期間中にすっかり韓ドラ・K-pop沼にはまったインターンMが、ファッション情報多めで韓国旅行をレポートしていく。
DAY3
早くも韓国旅行折り返し地点の3日目はお昼過ぎから行動開始。朝ごはん代わりにコンビニで買ったヨーグルト「비요뜨」(ビヨット)を食べ、目を覚ましてから出発。私が選んだのはクッキーアンドクリームだが、他にもグラノーラやチョコリングなどがあり、韓国では定番のコンビニスイーツだそう。
狎鴎亭エリアを散策
3日目最初に向かったのは狎鴎亭(アックジョン)駅から徒歩10分程の所にある「HYEIN SEO」(ヘイン・ソ)。アントワープ王立芸術アカデミーを卒業した韓国人デザイナーのHYEIN SEOが在学中の2014年に設立したブランドだ。
今年に入ってできたばかりの実店舗は、HYEIN SEOらしいシンプルな外観。1階が店舗、2階がアトリエになっている。
店内には、2023春夏コレクションのテーマ「Indigo island」に合わせて砂のインスタレーションが。店員さんの話によると、シーズンごとの異なるテーマに合わせて店内の雰囲気を変えているのだとか。
藍染めのグラデーションが目を引くパーカーは薄地で肌触りの良い生地。アシンメトリーなデザインのフードのおかげでラフになりすぎないのが魅力的だ。多くのアイテムにフェザーがあしらわれており、ネイティブアメリカンのムードを感じさせられるコレクション。
奥へ進んでいくと、紐のデザインが印象的なトップスが集められたラックも。1枚で着ても良し、アクセサリー感覚で重ね着しても良し。紐の結び方次第でシルエットを自分好みに変えることができる機能性もHYEIN SEOらしい。
「HYEIN SEO」
住所 서울특별시 강남구 신사동 562-6
電話番号 0507-1350-5466
営業時間 水・木・日 12:00~20:00/金・土 12:00~21:00
休業日 月・火
https://hyeinseo.com
続いて向かったのは、同じく狎鴎亭エリアにある「SINOON」(シヌーン)のフラッグシップストア。2015年に設立されたソウル発のブランドで、女性のためのロマンティックで心地良いスタイルを展開している。韓国アイドルのTWICEやNewJeansなど人気アーティストも多く着用している、今人気のブランドだ。
ドアを開けて進むと2023年リゾートコレクション 「SUNDAY NOON FILMS」の写真がお出迎え。長い日常の終わりに迎えた平和な日曜日の正午をイメージしたデザインだそう。
サテン生地やレースなどSINOONらしいガーリーな雰囲気のアイテムが並ぶ。トレンド感がありつつも、スカートの丈感やフォントなど細部のデザインからレトロなエッセンスを感じられるのがSINOONの魅力のひとつ。
店内の至る所にコレクション写真が展示してあり、コーディネートのインスピレーションを得ることができた。ガーリーなデザインが好きな方は是非訪れることをおすすしたい。
「SINOON」
住所 서울 강남구 신사동 645-27
電話番号 0507-1341-8410
営業時間 12:00~20:00
https://sinoon.co.kr
続いてSINOONから歩いて5分の距離にある「MSCHF」(ミスチーフ)へ。
2010年ソウル発祥のウィメンズブランドで、90年代のストリートファッションからインスピレーションを受けたデザインが特徴。PORTERやNIKE、JANSPORTSなどの有名ブランドとのコラボでも人気を集めている注目のブランドだ。
モノトーンかつ開放的な雰囲気の店内にはDJブースも。ここは狎鴎亭ロデオ店だが、現代百貨店にも店舗があり、そちらはまた少し違う雰囲気だそう。
90年代のストリートカルチャーをベースにしつつも、デザイナーが今良い!と思っているものがそのままデザインに反映されているため、コレクションによって全体の雰囲気は変わるのだとか。デザイナー自身が韓国ストリートカルチャーの中心にいるからこそ生み出せるデザインまさに唯一無二。
「MISCHF」
住所 서울특별시 강남구 신사동 642-12
電話番号 +82 70-8802-1992
営業時間 13:00~20:00
https://mischief.co.kr
汝矣島漢江公園へ
狎鴎亭での買い物を終えた後は、電車に乗って汝矣ナル(ヨイドナル)駅へ移動。韓国のドラマやドキュメンタリーにたびたび登場する「漢江ラーメン」を体験しに行く。ちなみに漢江ラーメンとは、ソウルの中心部を流れる漢江の河川敷にある公園で袋麺を食べること。
駅の出口を出ると目の前にあるのが汝矣島漢江公園(ヨイドハンガンコウエン)。まず公園内にあるコンビニで袋麺を購入。お会計の際にカップとお箸をもらい、コンビニの外の袋麺専用マシンで作っていく。
日本では見たことのない機械なので不思議。ボタンを押すだけで簡単に作ることができた。
公園内にはテーブルが沢山設置してあり、芝生スペースも多くあるのでお気に入りの場所を見つけて漢江ラーメンを楽しむことができる。
麻浦エリアへ
ラーメンを食べた後は電車で麻浦(マポ)エリアへ移動してショッピングの続きをすることに。麻浦区には若者の街として有名な弘大(ホンデ)地区もあり、飲食店やアパレルショップが充実している日本の渋谷のような街だ。
お目当ては「VISUAL AID」。OSOI(オソイ)、YUSE(ユズ)、OJOS(オホス)など、今をときめく韓国ドメスティックブランドが豊富に取り扱われているセレクトショップだ。
ブランドごとにラック分けされた店内。実店舗がないブランドも数多く取り扱っているので、ここでしか試着することが出来ないアイテムも多くある。
小物が充実しているのも嬉しいポイント。ベーシックな色のものから、中々見ないビビットカラーのバッグまで好みや気分に合わせて選ぶことができる。
ちなみに私はOJOSのパンツスカートを購入した。21時まで営業しているので、夜ご飯の後にふらっと立ち寄るのも良いのでは。
住所 서울 마포구 동교동 113-3 1층 비주얼에이드
営業時間 水~土 13:00~21:00
電話番号 +82 2 336 9678
https://visualaid.kr
東大門へ
お店を出ると時刻は18時過ぎ。韓国旅行最終日の夜ご飯は東大門(トンデムン)にある「スンミネヘンボッケジャン」でカンジャンケジャン(渡り蟹の醤油漬け)を食べることに。韓国在住の友人におすすめしてもらったお店なので期待大!
メニューは食べ放題と単品セットメニュー2通りあったが、私たちはカンジャンケジャン(オス蟹)+エビの醤油漬け+エビの塩焼き+目玉焼きビビンバのセットメニューを選択。追加でヤンニョムケジャン(渡り蟹の唐辛子味噌漬け)も頼んだ。なんとマッコリは飲み放題。
カンジャンケジャン初挑戦だったのだが、かなり薬味が効いていて初めての味。私は非常に好みだったが、好き嫌いが分かれる味かもしれない。店員さんの説明によると、ビビンバを蟹の殻の中にいれて混ぜて食べるのが韓国流だそう。この食べ方がたまらなく美味しかったのでケジャン(蟹)に挑戦するときはぜひ試してみて欲しい。
「スンミネ ヘンボッケジャン 東大門直営店」
住所 中区 乙支路6街 18-37, 3F
電話番号 02-2268-2059
営業時間 10:30~22:00(ラストオーダー20:50)
お店を後にし、散歩がてら歩いて100年の伝統を持つ総合市場「広蔵市場」(クァンジャンシジャン)へ。
広蔵市場の中の「うまいもん通り」にある屋台で韓国おでん、トッポギ、キンパ(韓国海苔巻き)を購入。ちなみに麻薬キンパとは、狭いカウンターで他のお客さんと肩を並べて食べる屋台ご飯は、韓国のディープな雰囲気を体験する楽しい時間だった。
ここで驚いたのが本場のトッポギの辛さ。店員さんにどれくらい辛いか聞くと、「子供が食べれるくらい甘いよ」との返答だったので安心して頼んだのだが、これが本当に辛い。とはいえ、辛さと格闘しつつも食べ進めていくうちに辛さの中に旨みを感じてくるのだから不思議。これが韓国料理の奥深さなのかもしれない。トッポギは屋台料理の定番だが、辛いのが苦手な人は覚悟した方が良いかも。
「広蔵市場」
住所 서울특별시 종로구 예지동 6-1
営業時間 (一般商店街)9:00~19:00、(うまいもん通り)10:00~23:00、(衣類)21:00~翌10:00 ※店舗により異なる
休業日 日・夏季店舗によって異なる
www.kwangjangmarket.co.kr
23時ごろ市場を後にして、お土産を購入するためにコンビニへ移動。
日本ではなかなかお目にかかれない豊富な種類の韓国袋麺が揃う。2つ買うと1つ無料などの特典をしっかりチェックしつつ、お土産選び終了。
名残惜しさを感じつつ、買い物、食事ともに大満足の韓国旅終了。次の日早朝の便(行きと同じくLCCジンエアー)で無事に帰国した。日本帰国時には「Visit Japan」をウェブで入力してから行くと、空港での手続きを一部省略できるので取り入れるのがおすすめ。
コロナ禍を経て更なる盛り上がりを見せる韓国。久しぶりの海外旅行の選択肢に入れてみてはいかがだろうか。
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